話題株ピックアップ【夕刊】(3):大東建、ワークマン、三菱商

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材料

■大東建託 <1878>  15,470円   -315 円 (-2.0%)  本日終値
 大東建託<1878>は安い。この日昼ごろ、26年3月期の見通しを発表した。配当予想について685円(今年10月の株式分割考慮前ベース)とし、前期の714円から実質減配とする方針を示した。これが売り材料視された。今期の売上高は前期比6.9%増の1兆9700億円、営業利益は同5.2%増の1250億円を予想。同時に発表した25年3月期決算は売上高が前の期比6.4%増の1兆8423億円、営業利益が同13.4%増の1188億7500万円だった。建設事業が全体を牽引した。

■ワークマン <7564>  4,460円   -85 円 (-1.9%)  本日終値
 ワークマン<7564>が反落している。1日の取引終了後に発表した4月度の月次売上高速報で、既存店売上高が前年同月比0.1%増と微増にとどまったことが弱材料視された。冷却機能が付いたペルチェベストやサマーカーゴパンツ、レディースカジュアルなどの春夏衣料が好調に推移した一方、雨関連商品やシューズ、通年ワークウェアなどが伸び悩んだ。なお、全店売上高は同4.9%増だった。

■三菱商事 <8058>  2,640.5円   -46.5 円 (-1.7%)  本日終値
 三菱商事<8058>が後場は弱含みで推移。2日午後2時15分、25年3月期の連結決算発表にあわせ、26年3月期の最終利益が前期比26.4%減の7000億円になるとの見通しを示した。減益予想を嫌気した売りがかさんだようだ。LNG関連事業での油価下落・数量減少の影響を見込むほか、前年度の炭鉱売却やローソンの持ち分法適用会社化に伴う再評価益の反動も響く。一方、今期の年間配当予想は同10円増配の110円とした。25年3月期の最終利益は前の期比1.4%減の9507億900万円だった。

■イチネンHD <9619>  1,651円   -29 円 (-1.7%)  本日終値
 イチネンホールディングス<9619>が続落。1日の取引終了後、集計中の25年3月期連結業績について、営業利益が従来予想の92億円から102億7900万円(前の期比13.6%増)へ、純利益が57億円から66億5700万円(同45.7%減)へ上振れて着地したようだと発表したが、織り込み済みとの見方が強いようだ。売上高は1600億円から1549億2000万円(同12.1%増)へやや下振れたものの、主力の自動車リース関連事業で車両販売の販売単価が上昇したことに加え、燃料販売の仕入価格が安定したことが利益押し上げに寄与した。

■GMO-FH <7177>  748円   -12 円 (-1.6%)  本日終値
 GMOフィナンシャルホールディングス<7177>が続落。1日の取引終了後に発表した第1四半期(1~3月)連結決算で、営業利益が42億2100万円(前年同期比3.0%減)と減益となったことが嫌気された。FX収益が増加した一方、CFD(差金決済取引)収益や金融収益が減少したことで、営業収益は129億7700万円(同0.7%増)にとどまった。また、広告宣伝費などの取引関係費やタイ王国での証券事業における貸倒引当金繰入額の計上により販管費が増加したことや、為替差損を計上したことなども利益を圧迫した。なお、25年12月期通期業績予想は非開示としている。

■高島屋 <8233>  1,100円   -13.5 円 (-1.2%)  本日終値
 高島屋<8233>は軟調。1日取引終了後に発表した4月度の店頭売り上げ速報は、国内百貨店既存店合計が前年同月比4.8%減となった。インバウンド顧客について化粧品やスポーツ用品が前年からプラスとなったものの、ラグジュアリーブランドをはじめとする高額品がマイナスとなり、この影響が大きいという。これがネガティブ視されている。

■コメリ <8218>  3,010円   -20 円 (-0.7%)  本日終値
 コメリ<8218>が続落。1日の取引終了後に発表した4月度の月次売上動向で、既存店売上高が前年同月比1.2%減と2カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。農業事業者向けに事前に予約を受けていた肥料や農薬などの引き渡しによる販売が好調だった一方、寒暖差や天候の変化が大きく、新潟、東北、北海道を中心に花苗や用土などのガーデニング用品の販売に遅れが見られた。なお、全店売上高は同0.1%減だった。

■MonotaRO <3064>  2,744円   -12 円 (-0.4%)  本日終値
 MonotaRO<3064>が売られた。工具や工場用品などのネット販売を展開しており、低価格で充実した商品ラインアップを強みに中小企業を中心とした顧客ニーズを捉えている。同社が1日取引終了後に開示した25年12月期第1四半期(25年1~3月)決算は営業利益が前年同期比21%増の107億4000万円と好調な伸びを示した。これを手掛かりに上値を見込んだ買いを引き寄せている。

■東邦レマック <7422>  470円   +80 円 (+20.5%) ストップ高   本日終値
 東邦レマック<7422>がストップ高。1日の取引終了後、25年6月20日時点の株主から株主優待制度の内容を変更すると発表したことが好感された。現行制度では、12月20日時点で100株以上を保有する株主及び6月20日時点で3000株以上を保有する株主を対象にフィットパートナーサイトで使用可能なクーポン券を贈呈していたが、25年6月20日からは優待内容をQUOカードに変更。12月20日時点で300株以上を保有する株主及び6月20日時点で500株以上を保有する株主を対象に、それぞれ保有株数に応じて500~5000円分のQUOカードを贈呈する。

■カウリス <153A>  1,149円   +150 円 (+15.0%) ストップ高   本日終値
 カウリス<153A>がストップ高。前日ザラ場にストップ高に買われ、その後伸び悩んだとはいえ、大引け段階で110円高の999円で着地した。投資資金の流入はきょうも続き、朝高後にいったん目先筋の利益確定売りをこなす時間帯はあったものの、その後は再加速し値幅制限上限まで一気に駆け上がった。法人向けにクラウド型不正アクセス検知サービスを手掛けており、ここ証券口座乗っ取り被害が大きな関心を集めるなか、その対策関連の急先鋒として頭角を現している。昨年3月下旬にグロース市場に上場したニューフェースだが、今月7日に上場後の最安値688円をつけた後だけに、大底からのリバウンド初動と見た投資資金の流入を誘っている。

●ストップ高銘柄
 いつも <7694>  555円   +80 円 (+16.8%) ストップ高   本日終値
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 アイズ <5242>  1,554円   -400 円 (-20.5%) ストップ安   本日終値
 など、1銘柄

株探ニュース

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