米外為市場サマリー:日銀利上げ観測後退などから一時145円70銭台に上伸
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1日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=145円39銭前後と前日と比べて2円30銭強のドル高・円安で取引を終えた。ユーロは1ユーロ=164円18銭前後と同2円20銭弱のユーロ高・円安だった。 日銀が1日に公表した経済・物価情勢の展望(展望リポート)で経済成長率と物価の見通しが前回1月時点から下方修正されたほか、植田和男総裁が記者会見で「各国の通商政策を巡る不確実性は極めて高い」などと発言したことなどを背景に、早期の追加利上げ観測が後退したことから円を売る動きが強まった。加えて、米サプライマネジメント協会(ISM)が発表した4月の米製造業景況感指数が市場予想ほど悪化しなかったことがドルの買い手掛かりとなり、ドル円相場は一時145円73銭まで上伸した。ただ、米東部時間1日午後(日本時間2日早朝)に行われる2回目の日米関税交渉の結果や、2日に発表される4月の米雇用統計を見極めたいとして、ドルは買い一巡後にやや上値が重くなった。 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.1290ドル前後と前日に比べて0.0040ドル弱のユーロ安・ドル高だった。 出所:MINKABU PRESS