外為サマリー:144円台へ円安進む、日銀決定会合を受け追加利上げ観測後退
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1日の東京外国為替市場のドル円相場は、午後3時時点で1ドル=144円05銭前後と前日午後5時時点に比べ1円20銭強のドル高・円安。ユーロは1ユーロ=162円79銭前後と同30銭強のユーロ高・円安で推移している。 ドル円は、午前9時時点では143円00銭近辺で推移。この日は日銀金融政策決定会合の結果が発表されることから様子見姿勢も強く一進一退状態が続いた。午後0時過ぎに同会合での金融政策の「現状維持」が公表されると、ドル買い・円売りが活発化。午後2時過ぎに144円台に乗せ、同30分過ぎには144円24銭近辺までドル高・円安が進んだ。日銀会合の結果は、市場の予想通りだったが、同時に公表された「展望レポート」では、25年度と26年度の実質国内総生産(GDP)成長率の見通しが従来予想から引き下げられ、生鮮食品を除く消費者物価指数(CPI)上昇率の見通しも引き下げられた。この内容を受け、日銀による追加利上げ観測が後退し、長期金利が低下するなか、ドル買い・円売り膨らんだ。 ユーロは対ドルでは1ユーロ=1.1299ドル前後と同0.0070ドル強のユーロ安・ドル高で推移している。 出所:MINKABU PRESS