米外為市場サマリー:米中貿易協議の進展期待から一時143円19銭まで上伸

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為替

 30日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=143円07銭前後と前日と比べて75銭程度のドル高・円安で取引を終えた。ユーロは1ユーロ=162円01銭前後と同7銭程度のユーロ安・円高だった。

 この日に発表された1~3月期の米実質国内総生産(GDP)速報値が前期比年率で0.3%減と3年ぶりのマイナス成長になったほか、4月のADP雇用統計や4月のシカゴ購買部協会景気指数が市場予想を下回ったことを受けてドル売り・円買いが先行。米GDPで個人消費支出(PCE)物価指数が高い伸びを示し、物価上昇と景気停滞が同時に進む「スタグフレーション」が懸念されるなか、ドル円相場は142円50銭近辺まで下押す場面があった。ただ、その後は月末に伴う持ち高調整とみられるドル買い・円売りが流入。中国メディアが「関税問題に関する交渉を模索するため、米国は中国に対して多様なチャンネルを通じて積極的に接触を図っている」と報じたことが伝えられ、米中貿易協議の進展期待が高まったこともあって一時143円19銭まで上伸した。

 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.1328ドル前後と前日に比べて0.0060ドル程度のユーロ安・ドル高だった。

出所:MINKABU PRESS

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