話題株ピックアップ【夕刊】(3):ゼビオHD、高砂香、シーユーシー

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材料

■ゼビオホールディングス <8281>  1,306円   +34 円 (+2.7%)  本日終値
 ゼビオホールディングス<8281>が続伸。28日の取引終了後、集計中の25年3月期連結業績について、営業利益が従来予想の60億200万から70億100万円(前の期比66.5%増)へ上振れたようだと発表しており、好材料視された。経営構造改革に取り組みコア事業における選択と集中を進めたことで売上高は2509億5800万円から2506億300万円(同3.4%増)へ下振れたものの、営業利益は上振れたという。なお、減損損失の計上などで最終利益は30億200万円から9億7100万円(同62.5%減)へ下振れた。同時に、期末配当予想を15円から17円50銭に引き上げると発表した。年間配当予想は32円50銭(前の期30円)となる。

■高砂香料工業 <4914>  6,700円   +100 円 (+1.5%)  本日終値
 高砂香料工業<4914>が3日続伸。28日の取引終了後、9月30日を基準日として1株を5株に株式分割すると発表したことが好感された。投資単位当たりの金額を引き下げることで投資家がより投資しやすい環境を整備し、投資家層の更なる拡大を図ることが目的という。

■シーユーシー <9158>  1,122円   -236 円 (-17.4%)  本日終値
 28日に決算を発表。「今期最終は8%減益へ」が嫌気された。
 シーユーシー <9158> [東証G] が4月28日大引け後(15:30)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。25年3月期の連結最終利益は前の期比20.7%増の31.3億円に伸びたが、26年3月期は前期比8.0%減の28.8億円に減る見通しとなった。

■中国電力 <9504>  757.8円   -89.1 円 (-10.5%)  本日終値  東証プライム 下落率トップ
 中国電力<9504>は大幅安。この日午後2時ごろ、26年3月期連結業績予想について売上高を前期比8.4%減の1兆4000億円、純利益を同34.0%減の650億円と発表した。燃料価格低下に伴う燃料費調整額の減少などで減収と想定。利益面では原発の稼働や総販売電力量の増加といった増益要因があるものの、市場価格の低下に伴う電力卸・小売事業の競争進展による影響などを受ける見通し。これを嫌気した売りが優勢となっている。なお、同時に発表した25年3月期決算は売上高が前の期比6.1%減の1兆5292億円、純利益は同26.2%減の984億7400万円だった。配当は従来予想の20円から27円に増額した上で、今期は21円を見込んだ。

■商船三井 <9104>  4,739円   -533 円 (-10.1%)  本日終値  東証プライム 下落率2位
 商船三井<9104>が後場に急落した。30日正午、25年3月期の連結決算発表にあわせ、26年3月期の業績予想を開示。今期の売上高予想は前期比4.3%減の1兆7000億円、最終利益は同60.0%減の1700億円とした。年間配当予想は同210円減配の150円。大幅な減益・減配予想をネガティブ視した売りがかさんだ。米国の関税政策に伴う海上輸送への悪影響を想定。ドライバルクやエネルギー、コンテナ・自動車船など製品輸送の各事業で減益を見込む。25年3月期の売上高は前の期比9.1%増の1兆7754億7000万円、最終利益は同62.6%増の4254億9200万円だった。

■キッコーマン <2801>  1,395.5円   -148 円 (-9.6%)  本日終値  東証プライム 下落率3位
 28日に決算を発表。「今期最終は3%減益、前期配当を4円増額・今期も25円継続へ」が嫌気された。
 キッコーマン <2801> [東証P] が4月28日大引け後(15:30)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。25年3月期の連結最終利益は前の期比9.3%増の616億円に伸びたが、26年3月期は前期比3.4%減の596億円に減る見通しとなった。同時に、前期の年間配当を21円→25円(前の期は1→5の株式分割前で104円)に増額し、今期も25円を継続する方針とした。

■ニコン <7731>  1,369.5円   -140 円 (-9.3%)  本日終値  東証プライム 下落率4位
 ニコン<7731>が大幅続落。28日の取引終了後、集計中の25年3月期連結業績について、売上高が従来予想の7200億円から7150億円(前の期比0.3%減)へ、営業利益が190億円から25億円(同93.7%減)へ、純利益が160億円から45億円(同86.2%減)へ下振れて着地したようだと発表したことが嫌気された。映像事業とデジタルマニュファクチャリング事業で販売計画を下回ったことに加えて、精機事業において主要顧客の投資計画の見直しや半導体市況の回復の遅れを踏まえて事業計画を見直した結果、固定資産で79億円の減損損失と棚卸資産で50億円の評価損、また、サービス拠点最適化のための構造改革費用13億円を一時費用として計上することも響くとしている。なお、業績の下振れに伴い、期末配当予想を30円から25円に引き下げ、年間配当予想を50円(前の期50円)とした。

■北陸電力 <9505>  732.5円   -55.6 円 (-7.1%)  本日終値  東証プライム 下落率6位
 28日に決算を発表。「今期経常は51%減益へ」が嫌気された。
 北陸電力 <9505> [東証P] が4月28日大引け後(15:30)に決算を発表。25年3月期の連結経常利益は前の期比15.4%減の913億円になり、26年3月期も前期比50.7%減の450億円に大きく落ち込む見通しとなった。

■北陸電気工事 <1930>  1,185円   -64 円 (-5.1%)  本日終値  東証プライム 下落率10位
 北陸電気工事<1930>は反落。祝日前28日取引終了後に発表した26年3月期連結業績予想は、売上高が前期比6.3%増の610億円、営業利益が同8.1%減の40億円とした。3期ぶりに営業減益に転じる見通しを示したことから、これが売り材料視された。配当予想は前期比据え置きの44円とした。同時に発表した25年3月期決算は売上高が前の期比7.5%増の574億600万円、営業利益が同27.0%増の43億5100万円だった。近年の積極的なM&Aの効果が表れたほか、繰越工事高の順調な進捗や好調な受注高が寄与した。

■オリエンタルランド <4661>  3,033円   -112 円 (-3.6%)  本日終値
 オリエンタルランド<4661>が反落。28日の取引終了後に発表した26年3月期の連結業績予想で、営業利益1600億円(前期比7.0%減)と減益を見込むことが嫌気された。中長期的な成長に向けた基盤固めの年と位置づけ、成長戦略のためのコストを積み増して投下することが利益を圧迫する。売上高は6933億5200万円(同2.1%増)を予想している。ファンタジースプリングスの通年稼働や海外ゲスト数の増加などにより、入園者数は前期比1.6%増の2800万人を見込むほか、ゲスト1人当たり売上高は過去最高となった前期とほぼ同様の1万7792円(前期1万7833円)を想定。また、ホテル事業も好調を持続する見通しで売上高を押し上げる。一方で、テーマパーク事業における商品・飲食原価率の上昇や人件費増、メンテナンス費をはじめとする各コストの増加を見込むほか、イクスピアリのリニューアルに向けた改修工事などもあり、減益を余儀なくされる見通しだ。25年3月期は、売上高6793億7400万円(前の期比9.8%増)、営業利益1721億1100万円(同4.0%増)だった。入園者数が2756万人(同0.2%増)となったほか、ゲスト1人当たり売上高の増加やホテル事業の好調により、過去最高の売上高・利益となった。同時に、26年3月期に65周年を迎えることから、特別株主優待を実施すると発表した。25年9月30日時点で1単元(100株)以上を保有する株主を対象に、現行の株主優待制度に追加して、有効期限26年8月31日までの株主用パスポートを1枚配布するとしている。

●ストップ高銘柄
 売れるG <9235>  1,336円   +300 円 (+29.0%) ストップ高   本日終値
 ベビーカレンダー <7363>  1,443円   +300 円 (+26.3%) ストップ高   本日終値
 アイズ <5242>  1,554円   +300 円 (+23.9%) ストップ高   本日終値
 桂川電機 <6416>  788円   +100 円 (+14.5%) ストップ高   本日終値
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 オルツ <260A>  257円   -80 円 (-23.7%) ストップ安   本日終値
 アズジェント <4288>  1,036円   -300 円 (-22.5%) ストップ安   本日終値
 など、2銘柄

株探ニュース

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