共同印、前期経常を25%下方修正、配当は5円増額
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共同印刷 <7914> [東証P] が4月30日後場(15:00)に業績・配当修正を発表。25年3月期の連結経常利益を従来予想の36億円→27億円(前の期は20.8億円)に25.0%下方修正し、増益率が72.8%増→29.6%増に縮小する見通しとなった。ただ、通期の連結最終利益は従来予想の32.5億円→33億円(前の期は14.9億円)に1.5%上方修正し、増益率が2.2倍→2.2倍に拡大する見通しとなった。 会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の26.8億円→17.8億円(前年同期は13.8億円)に33.6%減額し、増益率が93.1%増→28.3%増に縮小する計算になる。 同時に、前期の年間配当を従来計画の135円→140円(前の期は100円)に増額修正した。 株探ニュース 会社側からの【修正の理由】 売上高については、当初の需要予測を下回る製品もありますが、乗車券などの交通系製品や医薬品向け産業資材が好調に推移し、全体では当初予想に近い水準となる見込みです。 利益面については、店頭販促物の大型案件や出版物の臨時案件等が減少したほか、伸長を期した決済ソリューション事業とデジタルコミックのオリジナル作品制作における進捗遅れ等を主因とする減少がありました。また、物価上昇継続による消費者の購買意欲低下を受けて小売価格の引き上げに慎重さが増したことなどもあり、一部で価格交渉が難航しました。こうしたことから、営業利益および経常利益は、前期実績を上回るものの予想を下回る見込みとなりました。一方、親会社株主に帰属する当期純利益は、株価変動による株式売却益の増加や生産拠点の集約に伴う特別損失の想定下回りなどにより、当初予想並みとなる見込みです。 当社は持続的な企業活動のために財務基盤の健全性を維持した上で、株主還元を安定的・継続的に実施し、業績に応じた適正な成果配分を行うことを重視して、配当性向30%以上を目標としております。 期末配当については、本方針および通期業績予想数値を踏まえて、期初予想から1株当たり5円増配し、85円とさせていただく予定です。年間配当は、実施済の中間配当1株当たり55円と合わせて140円となる見込みです。<注> 上記の業績予想は、いずれも現時点で入手可能な情報に基づき作成したものです。実際の業績は今後のさまざまな要因により、これらの予想数値とは異なる可能性がございます。