外為サマリー:一時142円10銭台に軟化、米経済の減速懸念からドル売り優勢
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30日の東京外国為替市場のドル円相場は、午前10時時点で1ドル=142円43銭前後と28日の午後5時時点に比べて1円20銭弱のドル安・円高となっている。 29日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=142円33銭前後と前日に比べ30銭強のドル高・円安で取引を終えた。ラトニック米商務長官が既に1カ国と貿易協定で合意していることを明らかにし、貿易交渉が進展しているとの観測が広がったことがドルの支えとなった。 ただ、米経済の減速懸念を背景に、この日の東京市場のドル円相場は軟調な展開。29日に発表された2月の米住宅価格指数の伸びが鈍化したほか、4月の米消費者信頼感指数や3月の米雇用動態調査(JOLTS)求人件数が低調だったことがドルの重荷となっている。日本時間今晩には1~3月期の米実質国内総生産(GDP)速報値や3月の米個人消費支出(PCE)の公表が予定されており、積極的には動きにくいなかドル円相場は朝方に142円10銭台に軟化する場面があった。 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.1382ドル前後と28日の午後5時時点に比べて0.0035ドル程度のユーロ高・ドル安。対円では1ユーロ=162円05銭前後と同90銭強のユーロ安・円高で推移している。 出所:MINKABU PRESS