話題株ピックアップ【夕刊】(3):アステラス、インフォR、コマツ
投稿:
■アステラス製薬 <4503> 1,435円 +53.5 円 (+3.9%) 本日終値 アステラス製薬<4503>は続伸。前週末25日取引終了後に25年3月期連結決算を発表し、売上高は前の期比19.2%増の1兆9123億円、営業利益は同60.8%増の410億3900万円だった。営業利益は従来予想(110億円)から大幅に上振れして着地した。条件付き対価に関わる公正価値変動額を計上したため。続く26年3月期の売上高は前期比0.9%増の1兆9300億円、営業利益は同3.9倍の1600億円を予想。配当は前期比4円増の78円を見込んだ。重点戦略製品の売り上げが大きく拡大する見通し。これらが好感され買われた。 ■INFORICH <9338> 3,705円 +95 円 (+2.6%) 本日終値 INFORICH<9338>が続伸。午前11時15分ごろ、モバイルバッテリーのシェアリングサービス「ChargeSPOT(チャージスポット)」が、パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス<7532>が運営する「ドン・キホーテ」の全国店舗に設置されることになったと発表しており、好材料視された。まずは首都圏の店舗から設置し、順次全国店舗に設置するとしている。 ■技術承継機構 <319A> 4,685円 +115 円 (+2.5%) 本日終値 技術承継機構<319A>が続伸。前週末25日の取引終了後、金属・非鉄金属の熱処理及び表面処理を行うサンテック産業(名古屋市港区)の全株式を取得し、子会社化したと発表したことが好感された。技術承継機構は製造業と製造業に関連する企業の譲受及び譲受企業の経営支援に取り組む連続買収企業であり、今回の買収はサンテック産業の熱処理、ショットブラスト及び表面潤滑処理(ボンデ処理)の技術が世界のモノづくりを下支えする社会的意義の高いものであり、次世代につなぐべきものと判断したという。取得価額は非開示。なお、25年12月期業績への影響は軽微としている。 ■コマツ <6301> 4,127円 +92 円 (+2.3%) 本日終値 コマツ<6301>が上げ幅を拡大。午後2時30分ごろに上限を4000万株(発行済み株数の4.33%)、または1000億円とする自社株買いを実施すると発表しており、好材料視された。取得期間は4月30日から11月28日までで、取得した全自社株は12月29日付で消却するとしている。同時に発表した26年3月期連結業績予想は、売上高3兆7450億円(前期比8.8%減)、営業利益4780億円(同27.3%減)を見込む。物量増や販売価格の改善効果で前年に鉱山機械本体の販売が多かった北米、オセアニア、アジアを除き実質で増収を見込むものの、想定為替レートを1ドル=135円(25年3月期152円80銭)、1ユーロ=150円(同163円50銭)、1オーストラリアドル=84円(同99円50銭)としたことや、米国の関税政策の影響を織り込み減収減益を見込む。なお、25年3月期決算は、売上高4兆1043億円(前の期比6.2%増)、営業利益6571億2500万円(同8.2%増)だった。 ■日本取引所グループ <8697> 1,591.5円 +32.5 円 (+2.1%) 本日終値 日本取引所グループ<8697>が5日続伸。正午ごろに上限を4000万株(発行済み株数の3.84%)、または200億円とする自社株買いを実施すると発表しており、好材料視された。取得期間は4月30日から10月28日までで、資本効率性の更なる向上と株主還元の一層の充実を図ることが目的という。同時に発表した25年3月期連結決算は、営業収益1622億3000万円(前の期比6.1%増)、純利益610億9200万円(同0.4%増)だった。株券などの取引が増加したことに伴い取引関連収益及び清算関連収益が伸長したほか、ETFの純資産総額の増加などにより上場関連収益も堅調。また、指数ライセンス収入やデータビジネス収入なども拡大した。なお、26年3月期業績予想は、営業収益1610億円(前期比0.8%減)、純利益555億円(同9.2%減)を見込む。 ■明星工業 <1976> 1,399円 +22 円 (+1.6%) 本日終値 明星工業<1976>が5日続伸。前週末25日の取引終了後、集計中の25年3月期連結業績について、売上高が従来予想の630億円から660億円(前の期比9.3%増)へ、営業利益が78億円から106億円(同31.5%増)へ、純利益が60億円から84億5000万円(同35.4%増)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。建設工事事業における国内メンテナンス工事が堅調に推移したことに加えて、同事業での工事完成に伴う収支改善などが寄与した。なお、業績上振れに伴い、期末配当予想を26円から39円へ引き上げ年間配当予想を60円とした。 ■日本郵政 <6178> 1,375.5円 +4.5 円 (+0.3%) 本日終値 日本郵政<6178>が反発。前週末25日の取引終了後、集計中の25年3月期連結業績について、経常収益が従来予想の11兆2800億円から11兆4500億円(前の期比4.4%減)へ、経常利益が7600億円から8100億円(同21.2%増)へ、純利益が2800億円から3600億円(同34.0%増)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。運用環境の好転による資産運用収益の増加などを受けて、ゆうちょ銀行<7182>及びかんぽ生命保険<7181>の業績が計画を上回ったことが要因。両社については前年11月に既に業績予想の修正を発表していた一方、日本郵便における郵便料金改定の影響が不透明であったことから日本郵政の業績見通しは据え置いており、今回その影響が想定の範囲内であったことから上記の修正を行ったとしている。 ■さくらインターネット <3778> 3,355円 -410 円 (-10.9%) 本日終値 東証プライム 下落率トップ さくらインターネット<3778>が後場に入り急落。午前11時30分ごろに発表した26年3月期業績予想で、営業利益38億円(前期比8.3%減)と減益を見込むことが嫌気された。新たに「H200」「B200」の提供を開始することでGPUクラウドサービスの成長を見込み、売上高は404億円(前期比28.6%増)を見込む。一方、GPU基盤への大規模投資を継続することに加えて、ガバメントクラウド正式認定の要件充足と将来のパブリッククラウド市場シェア拡大に向けたサービス強化や市場開拓の加速を推進する人材の採用などへの投資が利益を圧迫し減益を余儀なくされる見通しだ。なお、年間配当予想は前期比1円増の5円を予定している。同時に発表した25年3月期決算は、売上高314億1200万円(前の期比43.9%増)、営業利益41億4500万円(同4.7倍)だった。24年1月に提供を開始したGPUクラウドサービスが新たな収益の柱に成長。クラウドサービスの成長やグループ会社の大型案件獲得なども寄与し営業利益は過去最高益を更新した。 ■三菱鉛筆 <7976> 2,262円 -228 円 (-9.2%) 本日終値 東証プライム 下落率3位 三菱鉛筆<7976>は大幅安。前週末25日取引終了後に1~3月期連結決算を発表し、売上高は前年同期比12.5%増の225億8800万円、営業利益は同16.6%減の25億5600万円だった。海外市場での売り上げが堅調に推移したことに加え、為替による押し上げ効果もあり増収に。一方、利益面では販管費の増加が重しとなった。通期で増収増益を見込んでいるだけに失望売りを誘ったようだ。 ■三菱総合研究所 <3636> 4,495円 -415 円 (-8.5%) 本日終値 東証プライム 下落率4位 三菱総合研究所<3636>は大幅安。前週末25日取引終了後、25年9月期連結業績予想について売上高を1280億円から1220億円(前期比5.8%増)へ、営業利益を83億円から62億円(同12.2%減)へ下方修正すると発表。これが嫌気された。シンクタンク・コンサルティングサービス部門が想定した受注計画に届かないことが要因。ITサービス部門も公共や金融機関向けが堅調に推移する一方、成長事業の計画比未達や不採算案件に伴うリソースの追加投入、費用増により想定を下回る見通し。 ■クラスターテクノロジー <4240> 307円 +80 円 (+35.2%) ストップ高 本日終値 クラスターテクノロジー<4240>が急伸しストップ高。前週末25日の取引終了後、集計中の25年3月期単独業績について、売上高が従来予想の10億500万円から10億2200万円(前の期比11.3%増)へ、営業利益が6500万円から1億800万円(同58.8%増)へ、純利益が6200万円から1億円(同75.4%増)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。映像機器分野、産業機器分野、レジャー分野の売上高が計画を上回ったことに加えて、工場稼働率が向上したことや利益率の高い製品が好調であったこと、更に製造費用や販売費及び一般管理費を抑制したことなどが寄与した。また、期末に初配当4円を実施するとあわせて発表した。 ●ストップ高銘柄 アズジェント <4288> 1,336円 +600 円 (+81.5%) ストップ高 本日終値 エージーピー <9377> 1,413円 +300 円 (+27.0%) ストップ高 本日終値 ZenmuTech <338A> 10,160円 +1,500 円 (+17.3%) ストップ高 本日終値 売れるG <9235> 1,036円 +150 円 (+16.9%) ストップ高 本日終値 など、9銘柄 ●ストップ安銘柄 オルツ <260A> 337円 -80 円 (-19.2%) ストップ安 本日終値 など、1銘柄 株探ニュース