話題株ピックアップ【夕刊】(2):西松屋チェ、山パン、サイゼリヤ
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■朝日工業社 <1975> 2,098円 +118 円 (+6.0%) 本日終値 朝日工業社<1975>が急伸。空調工事を主力とし、高い技術力を背景に半導体工場のクリーンルームやデータセンターなどハイテク環境制御案件などで実績が高い。業績は設備工事の繰り越し分の進捗などが好調に進み、増収効果を背景に足もとの利益も会社側の予想を上回る状況となっている。前週末25日取引終了後、同社は25年3月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来見通しの64億円から72億円(前の期比58%増)に大幅増額した。また、好業績を背景に株主還元策も強化し、年間配当を従来計画の110円から10円上乗せし120円にすることも併せて発表しており、これを好感する買いを呼び込んだ。 ■東光高岳 <6617> 2,203円 +113 円 (+5.4%) 本日終値 東光高岳<6617>が続騰し、年初来高値を更新。前週末25日の取引終了後に発表した25年3月期の連結業績は計画に対して上振れして着地し、26年3月期の連結業績については最終増益となる見通しを示した。あわせて中期経営計画を公表。収益拡大に取り組む姿勢をみせるとともに、新たに配当性向30%を目安とする業績連動型の配当を実施する方針も明らかにした。今期は大幅増配の予想となっており、これらをポジティブ視した買いが入ったようだ。26年3月期の売上高は前期比1.3%増の1080億円、最終利益は同2.0%増の39億円を計画。年間配当予想は同24円増配の74円とした。また、28年3月期に売上高を1200億円、最終利益を55億円に伸ばす目標を掲げた。データセンター向けの受変電設備の供給や、次世代スマートメーターのシェア拡大などを重点施策とする。東光高岳は従来、年2回の継続的、安定的な配当を実施する方針を示していた。 ■西松屋チェーン <7545> 2,225円 +114 円 (+5.4%) 本日終値 西松屋チェーン<7545>が4日ぶりに反発。岩井コスモ証券は25日、同社株の投資判断を「B+」から「A」に引き上げた。目標株価は2800円で据え置いた。25年2月期の連結営業利益は121億8000万円(前の期比2.1%増)となった。前期は円安が厳しく会社計画(136億円)を下回るなど苦戦した。ただ、販管費の抑制に成功し増益は確保した。26年2月期は会社側では同利益は136億円(前期比11.7%増)を予想しているが、同証券では142億円への上振れを見込んでいる。小学生高学年向け衣料品・雑貨が高い伸長を継続していることや、円高への推移による収益性の改善に期待が持てること、ネット販売も良好な伸長を示しており、低価格プライベートブランド(PB)でもヒット商品が出るなど明るい兆しが見えていること、などを同証券では評価している。 ■山崎製パン <2212> 3,296円 +168 円 (+5.4%) 本日終値 山崎製パン<2212>が5営業日ぶりに反発。同社は25日取引終了後、25年12月期第1四半期(1~3月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比1.8%増の168億1700万円となり、上半期計画の323億円に対する進捗率は52.1%となった。売上高は同3.9%増の3187億3500万円で着地。食パン部門や菓子パン部門の売り上げが堅調だったほか、和菓子部門や洋菓子部門の販売が好調だったことも寄与した。なお、上半期及び通期の業績予想については従来計画を据え置いている。 ■NECキャピ <8793> 3,975円 +200 円 (+5.3%) 本日終値 25日に決算を発表。「今期経常は70%増益へ」が好感された。 NECキャピタルソリューション <8793> [東証P] が4月25日大引け後(15:30)に決算を発表。25年3月期の連結経常利益は前の期比20.1%減の94.3億円になったが、26年3月期は前期比69.5%増の160億円に拡大する見通しとなった。 ■日比谷総合設備 <1982> 3,400円 +155 円 (+4.8%) 本日終値 日比谷総合設備<1982>が後場に上げ幅を拡大した。28日午後2時、25年3月期の連結業績に関し、最終利益が計画を13億円上回る59億円(前の期比22.9%増)で着地したようだと開示した。完工した工事の採算が向上し利益率が改善。減益予想から一転、増益で着地する見込みとなった。更に連結受注高については、大型案件の受注が進み、当初の予想を51億円上回る936億円になる見通しだとし、評価されたようだ。前期の売上高は計画を13億円下回る897億円(同7.1%増)で着地したもよう。一部大型工事の進捗遅れが影響したという。 ■ラクス <3923> 2,194.5円 +100 円 (+4.8%) 本日終値 ラクス<3923>が反発している。前週末25日の取引終了後、集計中の25年3月期連結業績について、売上高が従来予想の485億円から489億400万円(前の期比27.3%増)へ、営業利益が94億円から101億9200万円(同83.3%増)へ、純利益が73億1000万円から80億300万円(同91.2%増)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。クラウド事業及びIT人材事業のいずれも堅調に推移していることに加えて、費用対効果を重視した支出の精査を行ったことが奏功した。なお、業績の上振れに伴い、期末配当予想を4円10銭から4円50銭に引き上げた。 ■サイゼリヤ <7581> 4,610円 +195 円 (+4.4%) 本日終値 サイゼリヤ<7581>が大きく切り返し、一時245円高の4660円まで駆け上がる場面があった。株価は中長期波動の分水嶺である75日移動平均線を年初以来約4カ月半ぶりに上回り、大勢トレンド転換を示唆している。首都圏を中心に低価格のイタリアンレストランを展開し、値ごろ感を武器に顧客獲得が進んでおり、商品それぞれの価格が安いことから注文点数も多くなりやすいという点で増収効果をもたらしている。国内では7月の参院選を控え政策論争も活発だが、ここにきてにわかに消費税減税や一部税率ゼロ化の話が浮上している。きょうは半導体関連が売り優勢に変わった一方、小売りや外食などの国内消費関連は上昇する銘柄が目立っており、同社株などはその流れに乗った形だ。 ■日立建機 <6305> 4,252円 +176 円 (+4.3%) 本日終値 日立建機<6305>が大幅続伸。前週末25日の取引終了後、25年3月期の連結決算発表にあわせ、26年3月期の業績予想を開示した。今期の売上高予想は前期比0.3%増の1兆3750億円、最終利益予想は同1.9%増の830億円とした。増収増益予想を示したことを受け、ショートカバーが入ったようだ。想定為替レートは1ドル=145円、1ユーロ=155円とした。米国の関税政策の影響は業績予想に織り込んでいない。マイニング分野で新車需要は全体的に減少を想定。原価低減や販売価格の引き上げに向けた取り組み、部品サービスを中心としたバリューチェーン事業の堅調な推移が収益拡大に寄与する。 ■ユアテック <1934> 1,831円 +70 円 (+4.0%) 本日終値 ユアテック<1934>が後場一段高で、年初来高値を更新した。同社はきょう午後0時30分ごろ、25年3月期通期の連結決算を公表。大型工事が順調に進捗したことや工事採算性の向上などにより、営業利益は前の期比53.8%増の161億8500万円で着地した。また、期末配当を従来計画比5円増額の45円とすることも発表。これにより、中間配当23円をあわせた年間配当は68円(前の期は42円)となる。26年3月期通期の連結業績予想については、営業利益を前期比3.2%増の167億円と見込み、年間配当計画は前期比4円増配の72円(中間配当36円、期末配当36円)としている。 株探ニュース