積化成、前期最終を一転赤字に下方修正、配当も10円減額

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決算

 積水化成品工業 <4228> [東証P] が4月25日大引け後(16:00)に業績・配当修正を発表。25年3月期の連結最終損益を従来予想の4億円の黒字→74億円の赤字(前の期は10.8億円の黒字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなった。

 会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結最終損益も従来予想の7.7億円の黒字→70.2億円の赤字(前年同期は6.2億円の黒字)に減額し、一転して赤字計算になる。

 業績悪化に伴い、従来10円を計画していた下期配当は見送る方針とした。年間配当は3円(前の期は13円)となる。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
 <経常利益>ヒューマンライフ分野は原燃料価格転嫁等(約4億円)で上振れ見込みですが、欧州子会社・Proseatグループにおける欧州自動車需要低迷影響と労務費高騰等(約△7億円)の影響が生じる見込みです。円高影響による為替影響等が出る見込みです。(約△2億円)<当期純利益>今般、譲渡対象会社の譲渡契約協議を続けておりますが、その契約の前提条件や現在の欧州自動車市場の状況下におけるProseatグループのキャッシュ・フローに対して固定資産の使用期間等を鑑み、減損損失等を計上する見込みです。(約50億円)本日公表の「連結子会社(孫会社)の解散」のとおり、連結孫会社Proseat SASの解散に関する費用、事業整理損を計上する見込みです。(約12億円)

 当社は、株主への利益還元を経営の重要課題として位置づけており、経営体質の強化並びに将来の事業展開に備えるための内部留保を確保しつつ、連結業績の動向に応じた、且つ配当の安定性を勘案した利益還元を基本方針としてまいりました。しかしながら、当期末におきましては、親会社株主に帰属する当期純損失を見込んでおり、誠に遺憾ながら、期末配当につきましては、無配とさせていただきます。なお、当期の業績を勘案し、2025年6月予定の役員賞与(業績連動報酬)については、支給しないことといたします。(注)本資料に記載されている業績予想等の将来に関する記載は、発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績等は今後様々な要因によって予想数値と異なる場合があります。

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