話題株ピックアップ【夕刊】(3):シマノ、ストライク、あすか薬HD
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■シマノ <7309> 19,320円 -785 円 (-3.9%) 本日終値 シマノ<7309>が軟調推移。同社は23日の取引終了後、25年12月期第1四半期(1~3月)の連結決算を発表。これにあわせ、通期の業績予想を見直し、最終利益については従来の見通しから72億円減額して638億円(前期比16.4%減)に修正した。朝方は悪材料出尽くしと受け止めた買いが入りプラス圏で推移する場面もあったが、上値の重さが意識され、利益確定目的の売りが優勢となったようだ。ドル安の進行に伴うアジア通貨高で営業外費用が発生し、この影響を織り込んだ。通期の売上高と営業利益の見通しは据え置いている。第1四半期の売上高は前年同期比12.9%増の1135億3900万円、最終利益は同58.7%減の97億8600万円だった。同社は発行済み株式総数の1.58%に相当する自己株式141万株について、5月1日に消却することも発表している。 ■ストライク <6196> 2,881円 -106 円 (-3.6%) 本日終値 ストライク<6196>が6日ぶりに急反落した。23日の取引終了後、25年9月期第2四半期累計(24年10月~25年3月)の単体業績に関し、売上高が計画を16億4100万円下回る89億5100万円(前年同期比3.0%減)、最終利益が計画を8億4200万円下回る17億3900万円(同28.7%減)で着地したようだと発表した。増益予想から一転、減益で着地する格好となり、嫌気されたようだ。中堅・中小企業のM&A仲介事業を展開する同社は、案件の大型化や新ガイドラインに基づく新たな業務対応の影響により、成約までの期間が長期化する傾向となり、成約組数が計画に対し下振れする。コンサルタントの増員による人件費や営業関連の広告宣伝費が先行して発生したことも響く。 ■あすか薬HD <4886> 2,304円 -77 円 (-3.2%) 本日終値 あすか製薬ホールディングス<4886>は大幅安。23日取引終了後、子会社あすか製薬が東レ<3402>と共同開発する癒着防止材(開発コード:TRM-270)について、第3相臨床試験の主要評価項目を達成できなかったと発表。これを嫌気した売りが優勢となった。同試験は消化器領域における外科手術後の癒着防止を目的としたもの。主要評価項目の「小切開創の癒着発生割合」で統計学的に非劣性を示すことができなかった。試験結果の詳細な分析を進め、開発方針を慎重に検討していくという。 ■ココナラ <4176> 335円 +80 円 (+31.4%) ストップ高 本日終値 ココナラ<4176>は物色人気を集めた。23日取引終了後、筆頭株主で創業者の南章行氏とnote<5243>との間で株式譲渡契約が締結され、南氏が所有する全株式がnoteに譲渡されることになったと発表した。譲渡する株式数は219万株(3月末時点の自己株式を除く発行済み株数の9.30%)。会社側では、これを端緒としてnoteとさまざまな分野で協業を推進し、新たな価値創出に取り組んでいくとしている。今後の展開に期待感が高まっているようだ。 ■ココペリ <4167> 417円 +80 円 (+23.7%) ストップ高 本日終値 ココペリ<4167>は後場ストップ高。この日午後1時30分ごろ、今年6月にサービス開始予定の海外ビジネスマッチングプラットフォーム「BIG ADVANCE GLOBAL」について、みずほ銀行とサービス導入に向けた覚書を締結したと発表した。これにより、両社は法人顧客に対する海外展開支援を推進するとともに、みずほ銀行が持つグローバルネットワークとの連携を通じて、同サービスの国際的な競争力強化を図っていく。これを材料視した買いが向かった。 ■ラクオリア創薬 <4579> 427円 +80 円 (+23.1%) ストップ高 本日終値 ラクオリア創薬<4579>がストップ高。胃酸分泌抑制剤「テゴプラザン」について、サブライセンス先のSebela Pharmaceuticals社が米国時間23日、米国で実施中の第3相臨床試験の結果を開示している。ラクオリアも24日正午に開示を行っており、良好なトップライン結果が示されたとしている。発表をサプライズ視した買いが集まった。 ■ビューテHD <3041> 443円 +80 円 (+22.0%) ストップ高 本日終値 ビューティカダンホールディングス<3041>は後場ストップ高。午後0時30分ごろ、株主優待制度を一部変更すると発表した。優待内容について、現行では生花を購入する際の保有株数に応じた割引やオンラインフラワーレッスンだったが、これを熊本県産米5キログラム(保有株数200株以上)とグループ会社のレストランで利用できるディナー招待券2万円相当(同2000株以上)とする。これが買い材料視された。なお、熊本の特産品を贈呈する長期保有株主向けの優待は今年分をもって終了するとしている。 ■キーウェア <3799> 836円 +129 円 (+18.3%) 本日終値 キーウェアソリューションズ<3799>は商い伴い急動意。23日取引終了後、株主優待制度を導入すると発表した。基準日は毎年3月末と9月末の年2回。300株以上を6カ月以上継続保有する株主を対象に、各基準日においてQUOカード3000円分(年間合計で6000円分)を贈呈する。初回の今年9月分については継続保有の条件を適用しない。これを好感した買いが入った。 ■ネクスグループ <6634> 149円 +17 円 (+12.9%) 本日終値 ネクスグループ<6634>が高い。23日の取引終了後、エッジAIコンピューターに対応した防水・防塵ボックスの受け付けを開始したと発表。短期資金の流入を誘う材料となったようだ。エッジAIコンピューター「AIX─01NX」について、屋外や粉塵の多い過酷な環境下でも利用できるようになるという。IP65相当の防水・防塵性能を持ち、産業用途やインフラ、農業関連など多様な分野での課題解決につなげる。 ●ストップ高銘柄 アズジェント <4288> 636円 +100 円 (+18.7%) ストップ高 本日終値 マーキュリー <5025> 747円 +100 円 (+15.5%) ストップ高 本日終値 など、6銘柄 ●ストップ安銘柄 なし 株探ニュース