話題株ピックアップ【夕刊】(3):リンテック、ダイフク、コメリ
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■リンテック <7966> 2,666円 +65 円 (+2.5%) 本日終値 リンテック<7966>が大幅続伸。22日の取引終了後、集計中の25年3月期連結業績について、売上高が従来予想の3100億円から3160億円(前の期比14.4%増)へ、営業利益が240億円から245億円(同2.3倍)へ上振れて着地したようだと発表しており、好材料視された。洋紙事業を除く事業が総じて堅調に推移していることが売上高・営業利益を押し上げたという。なお、最終利益は洋紙事業に関して固定資産の減損損失約77億円を特別損失として計上することから、170億円から140億円(同2.7倍)へ下振れて着地したようだ。 ■ダイフク <6383> 3,551円 +64 円 (+1.8%) 本日終値 ダイフク<6383>が続伸。為替市場でドル安・円高の進行が一服していることが追い風となっているもよう。また、22日にインドの自動化ニーズに応える新工場が稼働したと発表していることも買い手掛かりとなったようだ。この新工場では食品・化学・機械・ゴム製品などの製造業向け、小売り・運輸・倉庫などの流通業向けに、自動倉庫や高速搬送台車、コンベヤなどの製造を行い、同国での生産品目の拡充を進める考え。顧客へのリードタイム短縮や地域に密着した製品開発・サービス体制を整えることで、同国市場での事業拡大を図るとしている。 ■コメリ <8218> 3,085円 +50 円 (+1.7%) 本日終値 コメリ<8218>は4日続伸。22日取引終了後、26年3月期連結業績予想について売上高を前期比3.1%増の3910億円、営業利益を同4.9%増の235億円と発表。配当予想も前期比2円増の56円に増額しており、これらが好感され買われた。同時に発表した25年3月期決算は売上高が前の期比2.3%増の3791億9200万円、営業利益が同1.4%増の223億9600万円だった。猛暑の影響でエアコンや扇風機が好調だったほか、防災用品、カー・レジャー用品が堅調。農業向けの肥料や農薬も堅調だった。また、米不足の影響で贈答用米袋や玄米保冷庫の需要が増加した。 ■北海道電力 <9509> 652.4円 +10 円 (+1.6%) 本日終値 北海道電力<9509>が3連騰。北海道新聞電子版が23日未明、「原子力規制委員会は北海道電力泊原発3号機(後志管内泊村)の安全対策が新規制基準に適合しているとする審査書案を30日にも了承する方針を固めた」と報じた。事実上の審査合格となるという。再稼働への審査の合格により、今後の収益にポジティブな影響をもたらすとの見方から、同社株に買いが集まったようだ。 ■クイック <4318> 1,942円 +27 円 (+1.4%) 本日終値 クイック<4318>が続伸。22日の取引終了後、集計中の25年3月期連結業績について、売上高が従来予想の316億7000万円から325億100万円(前の期比10.2%増)へ、営業利益が44億9000万円から45億3300万円(同8.7%減)へ、純利益が35億1000万円から35億8300万円(同2.2%増)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。グループの注力領域である建設や電気・機械、自動車、IT分野に加え、医療・福祉分野でも採用ニーズが旺盛であったことや、飲食業や販売業、サービス業でもインバウンド需要の拡大などを背景に企業の人手不足感は高止まりしており、これを受けて主力の人材サービス事業やリクルーティング事業を中心に売上高が順調に推移したという。また、業績上振れに伴い、期末配当予想を47円から49円に増額し、年間配当を96円にするとあわせて発表した。 ■ユー・エス・エス <4732> 1,453円 +12.5 円 (+0.9%) 本日終値 ユー・エス・エス<4732>は4日続伸。22日取引終了後に株主優待制度を拡充すると発表した。今年9月から長期保有に対する優待制度を導入する。300株以上かつ3年以上継続保有した株主が対象。継続保有期間が3年未満の場合と比べ、三井住友VJAギフトカードの贈呈金額を増額する。これが手掛かりとなった。 ■トクヤマ <4043> 2,626.5円 +19 円 (+0.7%) 本日終値 トクヤマ<4043>が続伸。22日の取引終了後、JSR(東京都港区)から体外診断用医薬品事業と体外診断用医薬品材料事業を取得すると発表しており、好材料視された。対象事業を承継する新設会社の全株式を10月1日付で取得し子会社化する。これにより、粒子や抗体を用いた免疫試薬を製品化する能力を補完でき、開発期間の大幅な短縮と基礎技術とのシナジーが期待できるほか、両事業の中国顧客に対してトクヤマの電解質検査電極・試薬やその他の製品を提供することによるクロスセルが可能になるとしている。取得価額は820億円。なお、26年3月期業績への影響は精査中としている。 ■INPEX <1605> 1,832.5円 +12 円 (+0.7%) 本日終値 INPEX<1605>やENEOSホールディングス<5020>はしっかり。22日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の5月限が前日比1.23ドル高の1バレル=64.31ドルと上昇。米財務省は22日、イラン産原油や液化石油ガス(LPG)の輸出に関連する人物と関連企業に新たな制裁を発動したと発表した。対イラン制裁の強化を受け、原油市場の需給引き締まり観測が強まった。また、ベッセント米財務長官が米中貿易摩擦は緩和に向かうとの認識を示したと伝わったことを好感する買いも流入した。 ■ブロンコビリー <3091> 3,620円 -275 円 (-7.1%) 本日終値 東証プライム 下落率2位 ブロンコビリー<3091>は安い。22日取引終了後に1~3月期連結決算を発表し、売上高は前年同期比11.6%増の72億8400万円、営業利益は同31.5%減の5億3200万円と増収減益となった。通期で増収増益を見込んでいるだけに失望売りを誘ったようだ。インバウンド需要拡大などの追い風がある一方、人件費やエネルギー価格の上昇、原材料価格の高騰といった逆風もある外食業界のなかで、同社も影響を受けた。売上原価や販管費の増加が重荷となり利益が押し下げられた。 ■NECキャピ <8793> 3,755円 -55 円 (-1.4%) 本日終値 NECキャピタルソリューション<8793>が反落。22日の取引終了後、集計中の25年3月期連結業績について、売上高が従来予想の2600億円から2548億7900万円(前の期比0.4%減)へ、営業利益が120億円から77億8200万円(同33.5%減)へ、純利益が80億円から66億1100万円(同6.0%減)へ下振れて着地し、増益予想から一転して減益で着地したようだと発表したことが嫌気された。ファンド収益や売却案件の計上時期ずれに加えて、主要株主の異動に伴う費用増などにより下振れたとしている。 ■タナベCG <9644> 737円 +100 円 (+15.7%) ストップ高 本日終値 タナベコンサルティンググループ<9644>が後場急伸。午後1時ごろ、25年9月末時点の株主から株主優待制度を導入すると発表しており、これを好感した買いが入った。毎年9月末日時点で1単元(100株)以上を保有する株主を対象に、保有株数に応じてQUOカードを500~1万円分贈呈するとしている。 ■アズジェント <4288> 536円 +80 円 (+17.5%) ストップ高 本日終値 アズジェント<4288>がストップ高。同社は22日、ヴィカリウス(本社:米国、開発:イスラエル)のCTER(継続的脅威エクスポージャー対策)ソリューション「Vicarius VRX(ヴィカリウス ブイアールエックス)」の販売を開始すると発表。これが材料視されたようだ。Vicarius VRXは、システム内の脆弱性をニアリアルタイムに検出し、CVSSスコア(システムやソフトウェアの脆弱性の深刻度を評価するための国際的な評価システムにより算出された脆弱性の深刻度)だけではなく、実際のシステムにおける脆弱性の深刻度、脅威データベースなど複数の情報を用いた相関分析を行った上で優先順位付けを判断し、脆弱性の修正対応を行うソリューション。同社は6月から販売を開始し、3年間で1億円の売り上げを目指すとしている。 ■マクアケ <4479> 774円 +100 円 (+14.8%) ストップ高 本日終値 マクアケ<4479>が4連騰してストップ高の774円に買われ、年初来高値を更新している。22日の取引終了後、25年9月期の単独業績予想について、売上高を38億円から40億4000万円(前期比10.6%増)へ、営業利益を1億2000万円から3億1000万円(前期6200万円の赤字)へ、最終利益を7000万円から2億9000万円(同1億300万円の赤字)へ上方修正したことが好感されている。プロジェクト単価の向上に注力した各種施策により取扱高が堅調に推移したことに加え、実行者からの広告代行受注が増加したことなどが要因。また、人件費が減少したことや諸費用に関するコストマネジメントの徹底によって販管費を低減したことも寄与した。 ■イシン <143A> 1,060円 +120 円 (+12.8%) ストップ高 本日終値 イシン<143A>はストップ高。22日の取引終了後、集計中の25年3月期連結業績について、売上高が従来予想の13億5400万円から13億9300万円(前の期比8.8%増)へ、営業利益が2億600万円から2億4500万円(同22.5%増)へ、純利益が1億4200万円から1億7700万円(同40.5%増)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感されている。グローバルイノベーション事業でスタートアップ情報ポータル「BLITZ Portal」及び大型の海外研修サービスが想定を上回ったことに加えて、メディアPR事業でも3月に開催したイベントのスポンサー売り上げが計画を上回ったことが要因としている。 ●ストップ高銘柄 ネクストウェア <4814> 231円 +50 円 (+27.6%) ストップ高 本日終値 ミライロ <335A> 683円 +100 円 (+17.2%) ストップ高 本日終値 TONE <5967> 579円 +80 円 (+16.0%) ストップ高 本日終値 など、8銘柄 ●ストップ安銘柄 なし 株探ニュース