ワコム、前期経常を一転1%増益に上方修正、配当も2円増額

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決算

 ワコム <6727> [東証P] が4月23日大引け後(15:30)に業績・配当修正を発表。25年3月期の連結経常利益を従来予想の85億円→100億円(前の期は98.5億円)に17.6%上方修正し、一転して1.5%増益見通しとなった。ただ、通期の連結最終利益は従来予想の62億円→50億円(前の期は45.6億円)に19.4%下方修正し、増益率が35.9%増→9.6%増に縮小する見通しとなった。

 会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の37.1億円→52.1億円(前年同期は48.6億円)に40.4%増額し、一転して7.2%増益計算になる。

 業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の20円→22円(前の期は20円)に増額修正した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
  直近の事業セグメント別の業績見通し等に基づき、営業利益は前回発表予想を上回り、親会社株主に帰属する当期純利益は特別損失の計上により前回発表予想を下回る見通しとなりました。 売上高は、テクノロジーソリューション事業において継続した需要増加を見込む一方で、ブランド製品事業において需要減少を見込むことによるものであります。営業利益は、売上高の上記影響に加え、販売管理費の抑制等を反映しております。経常利益は、営業利益の上記影響を反映しております。親会社株主に帰属する当期純利益は、以上の影響に加え、上記を含む特別損失の計上を反映しております。 なお、上記のとおり、今回の業績予想修正にあたり、当期の想定為替レートを改定しております。想定為替レート[今回改定]   1米ドル=152円、1ユーロ=164円[前回公表時]  1米ドル=145円、1ユーロ=155円

  当社は、中期経営方針『Wacom Chapter 3』(対象期間: 2022年3月期~2025年3月期)のもと、株主還元を重要な経営課題と認識しており、配当方針については、適正な財務の健全性を確保することを前提にしつつ、連結ベースの配当性向が目安である30%程度を上回る場合でも、原則安定的な1株当たりの配当額を維持し、1株当たり配当額の中長期的な増加を通じた利益還元に努めることとしております。 上記の方針に基づき、『Wacom Chapter 3』期間の終了にあたり株主の皆様のご支援にお応えするとともに、業績動向等も踏まえ総合的に勘案した結果、期末(年間)の配当予想を2円増配し1株当たり22円に修正いたします。

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