富士急、前期経常を4%下方修正
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富士急行 <9010> [東証P] が4月23日大引け後(15:30)に業績修正を発表。25年3月期の連結経常利益を従来予想の84億円→81億円(前の期は79.3億円)に3.6%下方修正し、増益率が5.8%増→2.1%増に縮小する見通しとなった。ただ、通期の連結最終利益は従来予想の50億円→51億円(前の期は45.7億円)に2.0%上方修正し、増益率が9.4%増→11.6%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。 会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の43.6億円→40.6億円(前年同期は31.4億円)に6.9%減額し、増益率が38.7%増→29.2%増に縮小する計算になる。 株探ニュース 会社側からの【修正の理由】 レジャー・サービス業を中心に猛暑や台風接近など天候不順の影響を大きく受けたことに加え、別荘地の転貸・仲介等の取引減少により不動産業が減収となりましたが、第3四半期以降は国内外の旅行需要が回復し、営業収益、営業利益、経常利益は前回発表予想に届かなかったものの、前期実績に対しては、営業収益に加え、過去最高であった営業利益、経常利益を上回る見込みとなりました。また、固定資産や政策保有株式の売却等により特別利益が増加したことに加え、前期実績に対し特別損失計上額が減少したことから、親会社株主に帰属する当期純利益は、前回発表予想及び過去最高であった前期実績を上回る見込みとなりました。配当の内容当社は鉄道事業・自動車事業を中心とする公共性の高い事業を営んでおり、長期にわたり安定した経営基盤の確保に努めるとともに、株主に対する利益還元は経営の最重要課題の一つとして認識し、継続的かつ安定的な配当を行うことを基本方針としております。この基本方針に基づき、期末配当金につきましては、連結配当性向30%を目途に総合的に勘案した結果、当初の配当予想どおり、1株当たり29円とすることといたします。なお、本件につきましては、2025年6月開催の第124回定時株主総会に付議のうえ、正式に決定する予定であります。