話題株ピックアップ【夕刊】(2):ツガミ、トーカイ、アストロHD

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■ツガミ <6101>  1,675円   +50 円 (+3.1%)  本日終値
 ツガミ<6101>が後場一段高。午後1時ごろ、集計中の25年3月期連結業績について、売上高が970億円から1074億1000万円(前の期比28.0%増)へ、営業利益が185億円から232億5000万円(同77.5%増)へ、純利益が80億円から108億7000万円(同2.0倍)へ上振れて着地したようだと発表した。全体的に不透明感があるなか、各拠点において着実に事業を推進したことが売上高・利益の増加につながったという。また、業績上振れに伴い、期末配当を27円から32円へ引き上げ、年間配当を59円とした。

■トーカイ <9729>  2,148円   +63 円 (+3.0%)  本日終値
 トーカイ<9729>が反発。同社は21日取引終了後、25年3月期通期の連結業績予想を修正。営業利益の見通しを従来の76億9500万円から82億500万円(前の期比1.5%増)に引き上げたことが好感されたようだ。売上高予想も1429億2500万円から1495億4200万円(同8.2%増)に上方修正。主力のレンタル事業が好調だったほか、利益面では価格適正化に取り組んだことなどが寄与した。一方、調剤薬局事業の一部店舗やシルバー事業の九州メンテナンスセンター、mik japanに係るのれんについて減損損失を計上したことから、純利益予想は55億7800万円から47億3300万円(同18.5%減)に引き下げた。

■進和 <7607>  3,015円   +43 円 (+1.5%)  本日終値
 進和<7607>は3日続伸。21日取引終了後、自社株の一部を消却すると発表した。5月12日付で60万株(発行済み株数の4.16%)を消却する。これが好感されたようだ。

■クボタ <6326>  1,609円   +4.5 円 (+0.3%)  本日終値
 クボタ<6326>が3日ぶりに反発。午後2時ごろに上限を1600万株(発行済み株数の1.39%)、または200億円とする自社株買いを実施すると発表したことが好感された。取得期間は4月23日から12月15日までで、東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による買い付け、または東京証券取引所における市場買い付けにより取得するとしている。

■アストロHD <186A>  692円   -73 円 (-9.5%)  本日終値
 アストロスケールホールディングス<186A>が大幅に3日続落。同社は22日、25年4月期の連結業績予想の下方修正を発表。これを嫌気した売りが膨らんだようだ。売上高予想は従来の見通しを57億円下回る23億円(前期比19.4%減)に引き下げた。また、最終損益の赤字額の予想はこれまでの計画の185億円から225億円(前期は91億8100万円の赤字)に拡大した。「LEXI─P」や「K Program」といった新規案件について、契約の締結の遅れにより、売上高と政府補助金収入が予想よりも減少する見込みとなった。為替差損の発生も損益を押し下げる。

■プロネクサス <7893>  1,209円   -25 円 (-2.0%)  本日終値
 プロネクサス<7893>は軟調。21日取引終了後、25年3月期連結業績予想について純利益を26億5000万円から4億9000万円(前の期比72.5%減)へ下方修正すると発表。利益の大幅な下振れが嫌気された。買収に伴うのれんについて国際会計基準(IFRS)に基づき減損テストを実施した結果、約25億円の減損損失を計上する見込みとなったため。今後の事業計画を慎重に見直したことによるもの。事業活動は概ね堅調で減損以外での業績予想の修正はないという。売上高見通しは従来予想を据え置いている。また、配当予想も変更はない。

■ナイル <5618>  333円   +69 円 (+26.1%)  本日終値
 ナイル<5618>が急反騰。21日の取引終了後、25年3月に連結ベースで単月黒字化を達成したと発表しており、これを好感した買いが流入した。同社では25年12月期に黒字化を目指しており、第1四半期時点では進捗は順調に推移し、今回の3月単月の黒字化は、これまでの取り組みの成果が着実に表れたものとしている。同時に米国関税政策による影響を発表。同社グループでは輸出入や米国企業との直接的な取引を行っていないことから、米国の新たな関税政策が業績に与える影響は軽微であるとみている。

■アクセスHD <7042>  592円   +86 円 (+17.0%) 一時ストップ高   本日終値
 アクセスグループ・ホールディングス<7042>は急反発。21日の取引終了後、子会社アクセスネクステージが日本学生支援機構(JASSO)から「2025年度外国人学生のための進学説明会」の運営業務を受託したと発表しており、好材料視された。同説明会は日本国内の日本語教育機関などに在籍し、大学などへの進学を目指している外国人学生が進学希望にあった進路選択をするために、JASSO主催で参加大学などの個別相談ブースを設置し、教育、研究上の特色などに関する情報の提供を行うもの。今年度は東京・大阪の2会場で開催を予定しており、アクセスネクステージは運営事務局及び会場運営業務を受託した。

■エスユーエス <6554>  1,020円   +102 円 (+11.1%)  本日終値
 エスユーエス<6554>は急騰。ERPコンサルティングや開発技術者の派遣業務、AI(XR)事業などを展開し、エレクトロニクスや機械、化学、バイオなどの業界で顧客開拓が進んでいる。業績は企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)需要などを取り込み絶好調に推移している。21日取引終了後、25年9月期上期(24年10月~25年3月)の業績予想の修正を発表しており、営業利益は従来予想の5億4700万円から8億1000万円(前年同期比80%増)に大幅増額した。稼働率の改善に加え、受注体制強化によりIT請負業務が好調に推移したことで会社側の想定を上回る収益を確保した。これを材料視する形で投資資金の流入を誘った。

■坪田ラボ <4890>  415円   +39 円 (+10.4%) 一時ストップ高   本日終値
 坪田ラボ<4890>は急伸。21日取引終了後、25年3月期単独業績予想について売上高を12億円から13億5000万円(前の期比2.0倍)へ、営業利益を1億3100万円から2億6000万円(前の期6億4900万円の赤字)へ上方修正すると発表。営業利益は2022年の上場以来の最高益更新を見込む。これを好感した買いが集まった。中国・大手眼科用医薬品メーカー、サンフラワー社の関連会社Beijing Yijie Pharmaceutical Technologyとの正式なライセンス契約締結に伴う影響を織り込んだ。また、海外製薬企業への非臨床試験データや一部臨床試験結果の提供が順調なことも寄与する見通し。

株探ニュース

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