米外為市場サマリー:ドル資産の信任が低下するなか一時140円50銭台に軟化

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為替

 21日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=140円86銭前後と前週末と比べて1円30銭強のドル安・円高で取引を終えた。ユーロは1ユーロ=162円20銭前後と同20銭強のユーロ高・円安だった。

 ハセット米国家経済会議(NEC)委員長が18日に「トランプ米大統領はパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長を解任できるかどうかを検討している」と述べたことなどを背景に、FRBの独立性を巡る懸念からドル資産の信任が低下している。週内に行われる見通しの日米財務相会合で円安是正の要求が強まるとの思惑もあり、ドル円相場は日本時間夕方に一時140円48銭と約7カ月ぶりのドル安・円高水準をつけた。その後は下げ渋る動きとなったが、トランプ氏がSNSに「FRB議長が今すぐ利下げに動かなければ米経済は減速する可能性がある」と投稿し、FRBへの攻撃を強めていることからドルの戻りは限定的。21日に発表された3月の米景気先行指標総合指数が市場予想を下回ったことも重荷で、ニューヨーク市場での安値は140円56銭だった。

 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.1515ドル前後と前週末に比べて0.0120ドル強のユーロ高・ドル安だった。

出所:MINKABU PRESS

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