話題株ピックアップ【夕刊】(2):FJネクHD、UNEXT、サンバイオ

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■FJネクHD <8935>  1,178円   +23 円 (+2.0%)  本日終値
 FJネクストホールディングス<8935>は続伸。この日午前11時15分ごろ、25年3月期連結業績予想について売上高を1030億円から1120億円(前の期比11.5%増)へ、営業利益を75億円から94億円(同0.3%減)へ上方修正すると発表した。不動産開発事業で資産運用型マンションの販売が計画を上回ったことが要因。期末配当予想も従来の26円(普通24円、記念2円)に特別配当4円を上乗せし、30円に増額した。中間配当24円とあわせ、年間では合計54円(前の期50円)となる見通し。これを好感した買いが入った。

■UNEXT <9418>  2,033円   +23 円 (+1.1%)  本日終値
 U-NEXT HOLDINGS<9418>は堅調。前週末18日取引終了後、電力小売り事業を手掛ける子会社U-POWERが同業のくこくエネルギー(東京都千代田区)の全株式を取得し、子会社化すると発表した。株式取得日は5月1日。UNEXTグループの電力小売り事業の体制整備と機能強化を図る狙いがある。

■岩井コスモ <8707>  2,216円   +24 円 (+1.1%)  本日終値
 岩井コスモホールディングス<8707>がしっかり。同社は前週末18日の取引終了後、25年3月期の連結決算速報値を発表した。米国株式収益の増加を背景に、営業収益は前の期比7.1%増の257億5000万円、経常利益は同14.3%増の91億5000万円、純利益は同21.1%増の67億2500万円と増収増益となった。経常利益は過去最高となり、純利益は過去2番目に高い計上額となったという。更に前期の期末配当についてこれまでの予想から4円増額して125円に見直しており、評価されたようだ。前期の年間配当は145円(前の期比25円増配)となる。

■サンバイオ <4592>  2,278円   -121 円 (-5.0%)  本日終値
 サンバイオ<4592>は反落、直近まで2020年1月以来約5年3カ月ぶりの高値圏を走っていたが、きょうは目先筋の利益確定売りに押される展開となった。同社は脳神経系疾患を対象に再生細胞薬の研究開発を行っており、ここ再生医療関連株物色の流れに乗ってマーケットの注目度が高まっていた。そうしたなか、同社は前週末18日取引終了後、アクーゴ脳内移植用注の第3回目の製造が終了し、収量を予定通り確保したことを発表した。今後、規格試験、特性解析の結果を得たうえで、すべての基準値を満たすことが確認できれば第3回目の製造は適合と判断され、アクーゴの出荷に関する条件が達成されることになる。ただ、株価は短期急騰の反動が出ているようだ。

■スズキ <7269>  1,607円   -65.5 円 (-3.9%)  本日終値
 スズキ<7269>が大幅安。東京海上ホールディングス<8766>傘下の東京海上日動火災保険と、SOMPOホールディングス<8630>傘下の損害保険ジャパンによるスズキ株の売り出しは21日が受渡日となる。売出価格は1株1492円で、足もとの株価はこれを上回って推移していたことから、利益確定目的の売りが優勢となったようだ。

■任天堂 <7974>  10,245円   -125 円 (-1.2%)  本日終値
 任天堂<7974>は前週末終値近辺で売り買い交錯、1万円大台を固める動きをみせている。同社は18日取引終了後に、新型ゲーム機「ニンテンドースイッチ・ツー」の米国での予約受付を24日からスタートすることを発表した。当初は今月9日の予約開始を予定していたが、トランプ米政権の関税政策などへの影響を考慮して延期していた経緯がある。価格については、本体やソフト価格は当初予定と変化はないが、コントローラーなど周辺機器については値上げする。なお、発売日は当初予定通り6月5日を予定している。ニンテンドースイッチは製造委託先として中国を拠点とし、ベトナムやマレーシアなどで製造し米国に輸出を行ってきたことから、今回のトランプ米政権が打ち出す政策によるデメリットも警戒されている。

■ネクストウェア <4814>  184円   +43 円 (+30.5%) 一時ストップ高   本日終値
 ネクストウェア<4814>は商いを伴い急動意。セキュリティー技術の開発を手掛けるZenmuTech<338A>がこの日、ネクスウェア、アイ・ロボティクス(東京都渋谷区)の2社と共同で実施した国産技術を用いた次世代ドローン・セキュリティーの実証試験に成功したと発表した。この実証試験はドローンに秘密分散技術を搭載して飛行中のリアルタイムデータを高度に保護することを前提としたもの。今後、同技術の社会実装を本格的に展開し、安全な産業利用の普及を目指すという。これが材料視されたようだ。

■トヨコー <341A>  1,580円   +300 円 (+23.4%) ストップ高   本日終値
 トヨコー<341A>が後場に上げ幅を急拡大した。21日、公共工事などにおける優れた新技術の活用促進を目的とする国土交通省の25年度準推奨技術に、同社が開発したCoolLaser工法が選定されたと発表。これを材料視した買いが入ったようだ。同工法は国交省所管の国立研究開発法人土木研究所により、国土強靱化などに資するインフラメンテナンスの新技術として公共事業などでの活用を推進する委託研究制度「IRAIM(革新的社会資本整備研究開発推進事業)」に19年に採択された。鋼構造物の長寿命化や維持管理費の削減に寄与する効果が確認されたことを受け、トヨコーは昨年9月から、市販モデルの高出力サビ取りレーザー装置の納品を開始している。

■Jティッシュ <7774>  619円   +100 円 (+19.3%) ストップ高   本日終値
 ジャパン・ティッシュエンジニアリング<7774>がストップ高に買われ、年初来高値を更新した。厚生労働省薬事審議会の再生医療等製品・生物由来技術部会が18日に開催された。同社が手掛ける再生医療等製品「ジャック」の製造販売承認事項一部変更承認の可否と再審査期間の指定の要否が審議されることとなっていたが、同部会において変形性膝関節症の適応を追加する一部変更承認が了承されたと21日に国内専門メディアが相次いで報じた。収益貢献を期待した買いを集める格好となったようだ。

株探ニュース

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