株価指数先物【寄り前】 需給改善で押し目待ち狙いのロングが入りやすい(訂正)
投稿:
大阪6月限ナイトセッション 日経225先物 34650 -180 (-0.51%) TOPIX先物 2555.0 -15.5 (-0.60%) (注:ナイトセッション) 18日の米国市場は、グッドフライデー(聖金曜日)の祝日で休場。ドイツや英国、フランスなど欧州市場も祝日で休場だった。欧州市場は週明け21日もイースターマンデーで祝日となるため、海外勢のフローは限られるだろう。日中はグローベックスの主要な株価指数を睨んでスキャルピング中心のトレードとなりそうだ。 日経225先物(6月限)のナイトセッションは、日中比100円安の3万4730円で始まり、3万4820円まで持ち直したが、プラスに転じることはできなかった。その後は薄商いのなかで3万4630円~3万4770円で保ち合いを継続し、3万4650円でナイトセッションの取引を終えた。 海外勢のフローが限られるなか、先週の上昇に対する反動安が意識されやすいところである。ただし、3月26日戻り高値から4月7日安値までの下落に対する半値戻し水準となる3万4310円を突破したことで需給状況は改善傾向にあるだろう。積極的な上値追いの動きは限られるものの、押し目待ち狙いのロングは入りやすいと考えられる。 日経225先物は4月7日の3万0650円をボトムとしたリバウンドにより、ボリンジャーバンドの-3σ割れから-2σ、-1σを突破し、中心値(25日移動平均線)に接近してきた。節目の3万5000円と25日線が位置する3万5320円への接近ではショートを誘う可能性はあるが、同水準を突破してくると+1σ(3万7200円)、75日線(3万7420円)が射程に入ってくるため、ショートカバーが強まりやすいだろう。 週足のボリンジャーバンドも、-3σ割れからのリバウンドにより-2σを突破し、-1σに接近してきた。今週の-1σは3万4790円辺りまで下がってきたことで、同バンドの突破を試す展開が意識されやすい。そのため、オプション権利行使価格の3万4500円から3万5000円のレンジを想定する。 トランプ関税による不確実性が高まるなかではあるが、先週の日経225先物は1000円単位で急騰と急落を繰り返した前週に比べると落ち着きみせた。関税を巡る協議で日米両国の良好な関係が確認され、交渉進展への期待が高まるなかでショートを仕掛けづらくさせたようだ。加藤勝信財務大臣はG20財務相・中央銀行総裁会議に出席するため、22日から米国を訪問し、24日にベッセント財務長官と会談を行う方向で調整している。為替分野について協議を行うとみられており、ショートからのエントリーは控えておきたい。 17日の米VIX指数は29.65(16日は32.64)に低下している。7日に60.13まで急伸した後は荒い値動きが続いていたが、先週は30.00~35.00辺りでやや落ち着いた値動きだった。25日線(27.66)を上回っている状況のため楽観はできないが、関税が再発動されるとみられる7月の期限までは各国の交渉協議の進展が期待されるため、同線を割り込んでくる展開に期待したいところだろう。 先週のNT倍率は先物中心限月で13.57倍(17日は13.58倍)に低下した。14日に13.68倍に上昇する場面もみられたが、その後は上値を切り下げる一方で、下値は25日線(13.55倍)での底堅さが意識されている。今週は23日にファナック<6954>[東証P]、24日にニデック<6594>[東証P]、25日に信越化学工業<4063>[東証P]、アドバンテスト<6857>[東証P]などの決算発表が予定されているため、同線が支持線として機能するかを見極めつつ、1月23日の高値14.54倍から4月1日の安値13.32倍までの下げに対するリバランスを想定したNTロングへの転換を意識しておきたい。 株探ニュース