話題株ピックアップ【夕刊】(2):アマダ、カーブスHD、INPEX
投稿:
■アマダ <6113> 1,378円 +43.5 円 (+3.3%) 本日終値 アマダ<6113>が続伸。17日の取引終了後、半導体プリント基板向けレーザー加工機などを手掛けるビアメカニクス(神奈川県厚木市)の全株式を7月に取得し子会社化すると発表しており、好材料視された。アマダが保有するレーザー技術などのコア技術、自動化装置、IoTによるサービスサポート体制や生産供給体制の仕組みと、ビアメカニクスが保有するレーザーによる穴明加工技術や、製造装置を高速・高精度化する技術は親和性が高いと考えられることに加えて、ビアメカニクスが保有する半導体産業における顧客基盤の活用などによる事業機会の拡大、経営基盤の強化などで企業価値の向上が期待できると判断した。取得価額は510億円。なお、26年3月期業績への影響は精査中としている。 ■カーブスHD <7085> 672円 +21 円 (+3.2%) 本日終値 カーブスホールディングス<7085>が反発。17日の取引終了後、愛知県碧南市と包括連携協定を締結したと発表しており、好材料視された。同協定は、碧南市における誰もが安心して豊かに暮らすことのできる地域社会の実現を図ることを目的とした官民連携の取り組みで、市民の健康づくりに関することや市が実施する健康施策の協力に関すること、生活習慣病やロコモティブシンドローム、フレイル、認知機能低下の予防に関することなどで事業連携するとしている。 ■INPEX <1605> 1,858.5円 +55 円 (+3.1%) 本日終値 INPEX<1605>や石油資源開発<1662>、ENEOSホールディングス<5020>が続伸。17日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の5月限が前日比2.21ドル高の1バレル=64.68ドルに上昇。一時、64.86ドルにまで買われ約2週間ぶりの水準に値を上げた。米政府はイランの石油取引に関する制裁を強化しており、原油需給が引き締まるとの見方が引き続き材料視された。また、石油輸出国機構(OPEC)は16日、生産枠を超過していたイランやカザフスタンなどから超過分を相殺する追加の減産計画を受け取った、と発表したことも好感された。 ■鴻池運輸 <9025> 2,559円 +72 円 (+2.9%) 本日終値 鴻池運輸<9025>が3日続伸。この日午前中、物流に関するトータルソリューションを提供するドイツのエアハート・アンド・パートナー・グループ(EPG)と、合弁会社エアハート・コウノイケ・ソリューションズ(EKS)を設立すると発表しており、好材料視された。EKSはEPGグループ51%、鴻池運輸49%の出資で7月に設立する予定。既存のマルチテナント(3PL)倉庫を運営し、最先端の倉庫ソリューションを活用・導入しながら、物流分野向けの高度な技術や新しいソフトウェア製品を開発・提供するという。なお、EKSは鴻池運輸にとってドイツにおける初めての合弁会社設立となる。 ■ソフトウェア・サービス <3733> 11,740円 +310 円 (+2.7%) 本日終値 ソフトウェア・サービス<3733>が4日続伸。17日の取引終了後に発表した3月度の月次売上高は前年同月比18.4%減と2ケタ減となったものの、受注高が同62.6%増と大幅に増加したことが好感された。なお、同社の受注案件は個別性が強いため月別の変動が大きいものの、3月時点の受注残高は121億8400万円で前年同月比66.5%増となっている。 ■ユーグレナ <2931> 451円 +11 円 (+2.5%) 本日終値 ユーグレナ<2931>が続伸。17日の取引終了後、国産ゲノム編集技術である「CRISPR-Cas3法」を用いたユーグレナの品種改良に成功したと発表しており、好材料視された。CRISPR-Cas3法の再実施権付独占許諾権を有するC4U(大阪府吹田市)と共同研究を進めてきたもので、これによりユーグレナのゲノム編集株をより迅速に産業利用へと展開することが可能になるという。これまでユーグレナのゲノム編集には、海外で確立されたゲノム編集技術であるCRISPR-Cas9及びCRISPR-Cpf1が使用されてきたが、これらの技術の基本特許を巡る特許紛争が生産株の実用化の障害となっていた。今回の成果により、製品化への道筋が整えられることが期待されている。 ■ニデック <6594> 2,129円 +34 円 (+1.6%) 本日終値 ニデック<6594>は底堅い動き。17日取引終了後、富士通<6702>、米サーバー大手スーパー・マイクロ・コンピューターの2社との間で、データセンターのエネルギー効率向上を目指し、世界トップレベルの電力使用効率(PUE)実現に向けた協業に合意したと発表した。ニデックの高性能かつ高効率な冷却システムと、富士通の水冷技術と知見、水冷監視制御ソフトウェア、スーパーマイクロの高性能なGPUサーバーを組み合わせ、エネルギー効率に優れたデータセンター運営を可能にするソリューションを開発するという。 ■ディスコ <6146> 26,760円 +230 円 (+0.9%) 本日終値 ディスコ<6146>が続伸。同社は17日の取引終了後、25年3月期の連結決算発表にあわせ、26年3月期第1四半期(4~6月)の連結業績予想を開示。売上高は前年同期比9.4%減の750億円、最終利益は同29.6%減の167億円となる見通しを示した。一方、出荷額は微増の1020億円を予想。想定為替レートは1ドル=135円としている。会社側の計画に対して市場ではネガティブ・サプライズといえるほどは悪くはないとの見方が広がったようだ。今期に関して同社は、米政権の関税政策による顧客の投資意欲や需要動向の変化を注視する必要があるとする半面、生成AI向けは装置出荷が継続するとの見方を示している。株価は直近で大きく調整していたこともあって、中長期的な業績拡大を期待した押し目買いが集まったとみられている。 ■ミスミグループ本社 <9962> 2,100円 -75 円 (-3.5%) 本日終値 東証プライム 下落率3位 ミスミグループ本社<9962>は反落。17日取引終了後、カスタム機械部品のオンライン調達サービスを提供する米Fictiv(フィクティブ)を、子会社を通じて買収すると発表した。ミスミGが展開するオンライン機械部品調達サービス「meviy(メビー)」などのデジタルサービスを強化し、顧客層を拡大する狙いがある。買収額は約3億5000万ドル(1ドル=143円23銭換算で約501億円)。財務負担を意識する見方もあるようで売り優勢の展開となっている。 ■ビープラッツ <4381> 460円 +53 円 (+13.0%) 本日終値 ビープラッツ<4381>はしっかり。17日取引終了後、企業向けSaaSの一元管理サービス「サブかん」について、オリックス傘下で測定器やパソコン、サーバーなどのレンタルを手掛けるオリックス・レンテックとの間で販売パートナー契約を締結したと発表した。企業のIT機器やSaaSサービスの適正な一元管理、業務効率化を支援していくという。 株探ニュース