話題株ピックアップ【昼刊】:中外薬、住友ファーマ、フジHD
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■中外製薬 <4519> 8,336円 +1,251 円 (+17.7%) 11:30現在 東証プライム 上昇率トップ 中外製薬<4519>が急伸している。イーライ・リリーは17日、経口肥満症治療薬として開発中の「オルフォルグリプロン」について、第3相臨床試験の結果を発表。注射剤であるGLP-1受容体作動薬と同様の安全性と有効性が示されたと発表した。「オルフォルグリプロン」は中外薬が創製しており、製品化と今後の収益貢献を見込んだ買い注文が集まったようだ。 ■住友ファーマ <4506> 708円 +100 円 (+16.4%) ストップ高買い気配 11:30現在 東証プライム 上昇率2位 住友ファーマ<4506>が前日に続きストップ高水準でカイ気配に張り付いているほか、クオリプス<4894>が大幅高。サンバイオ<4592>、Heartseed<219A>、セルシード<7776>、ヘリオス<4593>など再生医療関連に位置付けられるバイオベンチャーが軒並み上げ足を強めている。市場では「米イーライ・リリー が前日の米国株市場で急騰しているが、これは経口肥満症治療薬として開発中の『オルフォルグリプロン』について、第3相臨床試験の結果が材料視されたもの。オルフォルグリプロンは中外製薬<4519>が創製していることから同社株にも人気が波及したが、その買われ方が想定を超えた。更に、最近はiPS細胞由来心筋細胞シートなどが大阪・関西万博などで脚光を浴びており、大口の投資マネーを誘導している。直近では、iPS細胞から肝臓のオルガノイドを作製することに大阪大の研究グループが成功したとの発表も加わり、物色人気が加速している。ただ、思惑買いが先行している状況」(中堅証券マーケットアナリスト)という。 ■フジHD <4676> 3,317円 +286 円 (+9.4%) 11:30現在 東証プライム 上昇率5位 フジ・メディア・ホールディングス<4676>は大幅反発。17日取引終了後、6月開催の定時株主総会に関し、米投資会社ダルトン・インベストメンツ系の投資ファンド、ニッポン・アクティブ・バリュー・ファンドから取締役選任に関する株主提案書を受領したと発表。会社側は「今後、真摯な検討を経て、決定次第、速やかに公表する」とした。また、引き続き企業価値向上のためのより適切な取締役構成について検討を進めているとした。 ■GENDA <9166> 1,058円 +58 円 (+5.8%) 11:30現在 GENDA<9166>が大幅高で3日ぶりに反発している。17日の取引終了後に発表した3月度売上高(速報値)が前年同月比35.8%増と大幅増となったことが好感されている。キャラクター・マーチャンダイジング領域やコンテンツ&プロモーション領域などエンタメ・コンテンツ事業は同21.4%減となったものの、アミューズメント施設やカラオケ施設など主力のエンタメ・プラットフォーム事業が同44.2%増となり、全体を牽引した。 ■川崎汽船 <9107> 1,845.5円 +85 円 (+4.8%) 11:30現在 川崎汽船<9107>が続急伸。商船三井<9104>や日本郵船<9101>が買われ、東証の業種別指数で海運業は3%を超す上昇となっている。米ブルームバーグ通信が日本時間18日朝、「トランプ政権は、米国内の港に停泊する中国籍の船舶に入港料を課す提案をまとめた」と報じた。実現すれば世界の海上輸送に混乱が生じる恐れがある。一方、日本をはじめ米国の同盟国側の海運会社においては、中国船舶の輸送分がシフトして代替需要の恩恵を受けることとなるとの見方もあって、日系海運大手3社の株価を押し上げる要因となったようだ。 ■カーブスHD <7085> 666円 +15 円 (+2.3%) 11:30現在 カーブスホールディングス<7085>が反発している。17日の取引終了後、愛知県碧南市と包括連携協定を締結したと発表しており、好材料視されている。同協定は、碧南市における誰もが安心して豊かに暮らすことのできる地域社会の実現を図ることを目的とした官民連携の取り組みで、市民の健康づくりに関することや市が実施する健康施策の協力に関すること、生活習慣病やロコモティブシンドローム、フレイル、認知機能低下の予防に関することなどで事業連携するとしている。 ■アマダ <6113> 1,359.5円 +25 円 (+1.9%) 11:30現在 アマダ<6113>が続伸している。17日の取引終了後、半導体プリント基板向けレーザー加工機などを手掛けるビアメカニクス(神奈川県厚木市)の全株式を7月に取得し子会社化すると発表しており、好材料視されている。アマダが保有するレーザー技術などのコア技術、自動化装置、IoTによるサービスサポート体制や生産供給体制の仕組みと、ビアメカニクスが保有するレーザーによる穴明加工技術や、製造装置を高速・高精度化する技術は親和性が高いと考えられることに加えて、ビアメカニクスが保有する半導体産業における顧客基盤の活用などによる事業機会の拡大、経営基盤の強化などで企業価値の向上が期待できると判断した。取得価額は510億円。なお、26年3月期業績への影響は精査中としている。 ■ユーグレナ <2931> 447円 +7 円 (+1.6%) 11:30現在 ユーグレナ<2931>が続伸している。17日の取引終了後、国産ゲノム編集技術である「CRISPR-Cas3法」を用いたユーグレナの品種改良に成功したと発表しており、好材料視されている。CRISPR-Cas3法の再実施権付独占許諾権を有するC4U(大阪府吹田市)と共同研究を進めてきたもので、これによりユーグレナのゲノム編集株をより迅速に産業利用へと展開することが可能になるという。これまでユーグレナのゲノム編集には、海外で確立されたゲノム編集技術であるCRISPR-Cas9及びCRISPR-Cpf1が使用されてきたが、これらの技術の基本特許を巡る特許紛争が生産株の実用化の障害となっていた。今回の成果により、製品化への道筋が整えられることが期待されている。 ■ニデック <6594> 2,108円 +13 円 (+0.6%) 11:30現在 ニデック<6594>は底堅い動き。17日取引終了後、富士通<6702>、米サーバー大手スーパー・マイクロ・コンピューター の2社との間で、データセンターのエネルギー効率向上を目指し、世界トップレベルの電力使用効率(PUE)実現に向けた協業に合意したと発表した。ニデックの高性能かつ高効率な冷却システムと、富士通の水冷技術と知見、水冷監視制御ソフトウェア、スーパーマイクロの高性能なGPUサーバーを組み合わせ、エネルギー効率に優れたデータセンター運営を可能にするソリューションを開発するという。 ■芝浦電子 <6957> 5,470円 +700 円 (+14.7%) ストップ高買い気配 11:30現在 芝浦電子<6957>はストップ高の水準となる前営業日比700円高の5470円でカイ気配となっている。同社に対してはミネベアミツミ<6479>が10日、1株4500円でTOB(株式公開買い付け)を開始する予定だと発表。台湾の電子部品大手である国巨(ヤゲオ)のTOBに対抗し、事実上のホワイトナイト(友好的な買収者)として買収に踏み切った。一方のヤゲオは17日の取引終了後、芝浦電子に対するTOB価格を4300円から5400円に引き上げた。芝浦電子に対しては、ミネベアが更にこれを上回るTOB価格を提示するとの思惑が広がり、買い注文が集まった。芝浦電子はこれまでヤゲオのTOBに反対の意見を、ミネベアのTOBに賛同の意見表明を行っていた。芝浦電子は17日付のヤゲオの提案内容を踏まえ、企業価値や株主共同の利益を確保し、または向上させるかという観点から真摯な検討を行い、決定事項があれば速やかに公表する、とコメントしている。 ■ミスミグループ本社 <9962> 2,086.5円 -88.5 円 (-4.1%) 11:30現在 東証プライム 下落率トップ ミスミグループ本社<9962>は反落。17日取引終了後、カスタム機械部品のオンライン調達サービスを提供する米Fictiv(フィクティブ)を、子会社を通じて買収すると発表した。ミスミGが展開するオンライン機械部品調達サービス「meviy(メビー)」などのデジタルサービスを強化し、顧客層を拡大する狙いがある。買収額は約3億5000万ドル(1ドル=143円23銭換算で約501億円)。財務負担を意識する見方もあるようで売り優勢の展開となっている。 ■マテリアルグループ <156A> 639円 +62 円 (+10.8%) 11:30現在 マテリアルグループ<156A>が続急伸している。17日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感されている。上限を40万株(発行済み株数の4.05%)、または2億6000万円としており、取得期間は4月18日から5月23日まで。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行と株主還元の充実を図ることが目的という。 ■ビープラッツ <4381> 450円 +43 円 (+10.6%) 11:30現在 ビープラッツ<4381>はしっかり。17日取引終了後、企業向けSaaSの一元管理サービス「サブかん」について、オリックス傘下で測定器やパソコン、サーバーなどのレンタルを手掛けるオリックス・レンテックとの間で販売パートナー契約を締結したと発表した。企業のIT機器やSaaSサービスの適正な一元管理、業務効率化を支援していくという。 ■エコモット <3987> 443円 +41 円 (+10.2%) 11:30現在 エコモット<3987>がカイ気配スタートで切り返し急。今週15日にマドを開けてストップ高に買われた後利食われ前日まで2日続落となっていたが、改めて買い直される展開に。IoTソリューションの企画やこれに付随する端末製造、通信インフラ、アプリケーション開発などを行うが、17日取引終了後、同社の看板技術の一つである配筋検査ARシステム「BAIAS」が国土交通省からNETIS(新技術情報提供システム)の活用促進技術に選定されたことを発表、これが株価を刺激する材料となった。会社側ではこれに伴い今後、公共工事での活用促進と活用者へのインセンティブ付与によって更なる普及が期待されるとしている。 ■ABEJA <5574> 2,554円 +209 円 (+8.9%) 11:30現在 ABEJA<5574>が急伸。同社は独自開発のAIプラットフォームを活用し企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)への取り組みを支援する事業を展開しており、足もとの業績はLLM(大規模言語モデル)案件が増勢となるなかで好調な伸びを示している。そうしたなか、17日取引終了後に7Bの小型LLM「ABEJA Qwen2.5―7B Model」が同規模LLMにおける最高水準の精度に到達したことを発表した。また、LLMを用いた小型リーズニングモデル「ABEJA QwQ―32B Reasoning Model」を開発し、汎用的な言語性能を評価するベンチマークである「MTBench」において米オープンAIの「GPT―4o」の性能を上回ったと発表している。これを材料視する形で上値を見込んだ投資資金が流入している。 ●ストップ高銘柄 売れるG <9235> 703円 +100 円 (+16.6%) ストップ高 11:30現在 リグア <7090> 1,000円 +150 円 (+17.6%) ストップ高買い気配 11:30現在 など、4銘柄 ●ストップ安銘柄 なし 株探ニュース