株価指数先物【引け後】 半値戻し水準突破でロング優勢
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大阪6月限 日経225先物 34430 +510 (+1.50%) TOPIX先物 2535.0 +35.0 (+1.40%) 日経225先物(6月限)は前日比510円高の3万4430円で取引を終了。寄り付きは3万3970円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万3835円)にサヤ寄せする動きとはならず、やや買い先行で始まった。直後に3万3910円と下落に転じる場面もみられたが、現物の寄り付き時には3万4310円まで上げ幅を広げた。前場中盤にかけて3万4000円を割り込むも、ショートは強まらず、前場終盤にかけて再び切り返す動きとなった。ランチタイム以降は3万4210円~3万4310円処で保ち合いを継続。後場終盤にレンジを上抜け、3万4430円と本日の高値で終えた。 赤沢亮正経済財政再生相がトランプ米大統領と会談。日本との協議が最優先との同大統領の発言があり、日米間で協議を継続していくことを確認したと伝わった。相互関税などを巡って軽減措置への思惑が高まるなかでショートカバーを誘う形になったようだ。 3月26日につけた戻り高値の3万7970円から4月7日安値の3万0650円までの下落幅(7320円)の半値戻しである3万4310円処では、強弱感が対立する形だった。ただし、台湾積体電路製造(TSMC)の予想を上回る決算を手掛かりにロングが強まったことで、終盤にかけて半値戻し水準を上回った。 グローベックスのNYダウ先物は350ドル高、ナスダック100先物は220ポイント高で推移しており、前日のエヌビディア やASMLホールディング の下落の影響は落ち着いたようだ。米国でTSMCの決算を評価する形でハイテク株の買い戻しがみられるようだと、日経225先物はナイトセッションでもロング優勢の展開が期待されそうである。 ボリンジャーバンドの-1σは、ナイトセッションで3万3480円辺りに下がってきた。同バンドが引き続き支持線として意識されるものの、カイ離が広がってきたことで支持線は切り上がってくる可能性がある。半値戻し水準を上回っての推移が続くようだと、同水準と25日移動平均線(3万5390円)によるレンジとなりそうだ。トランプ大統領の発言に大きく振らされやすい状況だが、ややロング優勢の展開を想定しておきたい。 NT倍率は先物中心限月で13.58倍に上昇。25日線(13.56倍)が支持線として機能する形で、一時13.63倍まで上昇した。直近では小動きながらも上値を切り下げるチャート形状だが、25日線での底堅さはみられている。トレンドは出にくい状況であるものの、押し目では先行きのリバランスを狙ったNTロングを組成する動きが出てきそうである。 手口面(6月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が1万6577枚、ソシエテジェネラル証券が1万2485枚、サスケハナ・ホンコンが3880枚、JPモルガン証券が3346枚、モルガンMUFG証券が2219枚、バークレイズ証券が2031枚、野村証券が1376枚、日産証券が1297枚、SBI証券が1277枚、楽天証券が1226枚だった。 TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が1万7830枚、ソシエテジェネラル証券が1万4020枚、バークレイズ証券が4569枚、モルガンMUFG証券が3989枚、JPモルガン証券が2866枚、ゴールドマン証券が2626枚、UBS証券が1414枚、サスケハナ・ホンコンが1247枚、ビーオブエー証券が1207枚、大和証券が1028枚だった。 株探ニュース