明日の為替相場見通し=ドルの上値は限定的
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今晩から明日にかけての外国為替市場のドル円相場は、米関税政策の不透明さが残っていることから上値は限定的となりそうだ。予想レンジは1ドル=142円00銭~143円50銭。 日本時間17日(米国時間16日)に日米関税協議が行われ、赤沢亮正経済再生担当相は協議後の記者会見で米側から関税交渉について日本との協議を最優先に進める意向を示されたことを明らかにするとともに、為替は議題に上らなかったと述べた。これを受けて同日の東京市場ではドル売り圧力が和らぎ、ドル円相場は142円台後半に上伸した。投資家心理が改善するなか、この流れを引き継ぐかたちで海外市場でもドル買い・円売りが続く可能性がある。 ただ、米国と中国や欧州との関税協議は進展しておらず、積極的にドルの上値は追いにくい。今晩発表される前週分の米新規失業保険申請件数や3月の米住宅着工件数、4月の米フィラデルフィア連銀製造業景況指数で米経済の減速が意識されれば、ドルを売る動きが優勢となるだろう。また、バー米連邦準備理事会(FRB)理事の講演内容や、欧州中央銀行(ECB)理事会の結果も為替相場に影響を与えそうだ。 出所:MINKABU PRESS