話題株ピックアップ【夕刊】(3):フジHD、リグア、売れるG

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■フジHD <4676>  3,031円   -184 円 (-5.7%)  本日終値  東証プライム 下落率トップ
 フジ・メディア・ホールディングス<4676>が後場に急落した。SBIホールディングス<8473>の北尾吉孝会長兼社長が17日午後1時30分から記者会見を開いた。フジHDの大株主であるダルトン・インベストメンツが、6月予定の定時株主総会に向けて提案している取締役候補12人のなかに、SBIHDの北尾会長兼社長が含まれている。会見の中で北尾氏は意識改革や人事・組織改革、ビジネスモデル改革の重要性を指摘したうえで、フジHDの役員体制は不十分だとの見解を表明。一方で、現フジテレビ社長の清水賢治氏については、残してもいいのではないか、と発言した。記者会見の開催が伝わった午前中にフジHDは思惑的な資金が流入して急上昇する場面があったが、会見の内容自体にはサプライズ感が乏しいとの受け止めもあり、利益確定目的の売りが優勢となった。

■リグア <7090>  850円   +150 円 (+21.4%) ストップ高   本日終値
 リグア<7090>が後場ストップ高。正午ごろに株主優待制度を導入すると発表しており、これを好感した買いが流入した。毎年3月末日及び9月末日時点で3単元(300株)以上を1年超継続して保有する株主を対象に、デジタルギフト1万円分(年2万円分)を贈呈する。なお初回に限り、25年9月末日と26年3月末日の2回連続で記載または記録された株主を対象にするとしている。

■売れるG <9235>  603円   +100 円 (+19.9%) ストップ高   本日終値
 売れるネット広告社グループ<9235>は5日ぶり反発。16日取引終了後、AI画像合成サービス「売れるAIアパレル試着」について、自社独自サービスとしての専用アプリ化を完了したと発表した。このアプリは複数の最新生成AIモデルを活用した独自開発のシステムで、マネキンやスタッフの着衣からAIモデルの着用イメージに変換するスワッピング機能、平置き画像からAIモデルの着用イメージを生成する合成機能などがある。

■ファンデリー <3137>  599円   +67 円 (+12.6%)  本日終値
 ファンデリー<3137>が急騰。健康食品の宅配事業を手掛けており、ここ数年来業績は低迷しているものの、医療機関や調剤薬局経由などで顧客開拓を進め会員数は漸増傾向にある。24年3月期に続き、値上げ効果などで25年3月期も小幅ながら営業黒字が見込まれている。冷食販売の取引拡大などを材料に株価は今月中旬を境ににわかに急動意している。前日取引終了後には、スーパーマーケット「三浦屋」7店舗で国産ハイブランド冷食「旬をすぐに」の販売を開始することを発表、これを材料視する形で投資資金の攻勢が加速した。

■RI <9214>  1,400円   +154 円 (+12.4%)  本日終値
 Recovery International<9214>が急反騰し年初来高値を更新した。16日の取引終了後に、上限を11万株(発行済み株数の8.00%)、または1億6500万円とする自社株買いを発表しており、これを好感した買いが流入した。取得期間は4月17日から10月31日までで、資本効率の向上を通じた株主利益の向上や将来の機動的な資本政策の遂行を可能とすることなどを目的としている。

■アエリア <3758>  251円   +24 円 (+10.6%)  本日終値
 アエリア<3758>が急伸。16日の取引終了後、自社株240万株(発行済み株数の10.15%)を5月1日付で消却すると発表。同時に、上限を50万株(発行済み株数の2.39%)、または1億5000万円とする自社株買いを実施すると発表しており、これらを好感した買いが入った。自社株買いの取得期間は5月16日から9月30日までで、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行するためとしている。

■シイエヌエス <4076>  1,514円   +132 円 (+9.6%)  本日終値
 シイエヌエス<4076>が後場終盤に急伸し、年初来高値を更新した。同社は17日午後3時、創業40周年に伴う記念配当を実施すると発表。これを材料視した買い注文が入った。5月31日を基準日とする期末一括配当において、従来の予想の普通配当49円に記念配当26円を加え、合計75円に見通しを引き上げた。前期の期末一括配当は48円で、27円の増配となる予定。

■HCH <7361>  1,225円   +80 円 (+7.0%)  本日終値
 ヒューマンクリエイションホールディングス<7361>が大幅反発。16日の取引終了後に関東財務局に提出された大量保有報告書で、光通信<9435>グループの光通信による株式保有割合が5.09%と新たに5%を超えたことが判明しており、これを受けて需給思惑から買われたようだ。保有目的は純投資で、報告義務発生日は4月9日としている。

■Waqoo <4937>  1,000円   +65 円 (+7.0%)  本日終値
 Waqoo<4937>が大幅反発。この日午前中に、100%子会社セルプロジャパンが血液加工センターを増設すると発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。セルプロジャパンの展開する血液由来加工受託サービス(PDF-FD)は、整形外科やAGA(男性型脱毛症)治療などで各医療機関から預かった患者の血液に含まれる血漿から、自己組織修復や抗炎症作用のある成長因子を抽出し、気になる部位に注入することで機能改善を目指すサービス。22年10月にサービスを開始して以降、累計受託件数は1万件を突破し、直近3月の加工数は過去最高となる受託件数を記録。更に、新技術を実装した「プレミアPDF-FD(仮称)」の上市を予定していることから、更なる需要拡大が見込まれており、これに対応するために増設を決定したという。

■ヴィッツ <4440>  965円   +58 円 (+6.4%)  本日終値
 ヴィッツ<4440>が大幅高で3日ぶりに反発。16日の取引終了後、インターネット予約システムの運用を行うリザーブマート(名古屋市名東区)の全株式を6月1日付で取得し子会社化すると発表したことが好感された。リザーブマートは自社開発のインターネット予約システムを全国各地の公共施設、音楽スタジオなどに提供し、システム導入後に継続的、安定的に収益を獲得できるストック型ビジネスを展開していることから、子会社化することでグループの知財提供・活用型サービス事業の一つとして収益性向上に貢献すると判断したという。取得価額は1億3687万円。なお、25年8月期業績への影響は軽微としている。

●ストップ高銘柄
 トライト <9164>  454円   +80 円 (+21.4%) ストップ高   本日終値
 オンデック <7360>  1,027円   +150 円 (+17.1%) ストップ高   本日終値
 GLOE <9565>  1,145円   +150 円 (+15.1%) ストップ高   本日終値
 など、7銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

株探ニュース

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