話題株ピックアップ【夕刊】(2):三菱重、ガンホー、三越伊勢丹
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■三菱重工業 <7011> 2,630円 +66 円 (+2.6%) 本日終値 三菱重工業<7011>が頑強。赤沢亮正経済再生相が臨んだ関税を巡る日米交渉では、トランプ米大統領が急遽登場するという異例の展開となった。日本時間17日朝にホワイトハウスにおいて赤沢経済再生相はトランプ大統領と会談した後、ベッセント財務長官らとの閣僚級会合に出席した。トランプ大統領は自身のSNSに大きな進展があったと投稿。赤沢経済再生相からは初会合終了後、記者団に対し、早期の合意を目指すことで一致した、などと語ったという。こうしたなか共同通信は17日、日本政府関係者が日米交渉の際にトランプ氏から日本の防衛面での負担増に関する発言があったと明らかにしたと報じた。防衛予算の増額に伴う受注増の思惑から、株式市場では防衛関連株が物色人気化している。川崎重工業<7012>やIHI<7013>が買われ、日本アビオニクス<6946>や東京計器<7721>が急伸している。 ■ガンホー <3765> 2,859円 +70.5 円 (+2.5%) 本日終値 ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>が3日ぶりに反発。16日の取引終了後に関東財務局に提出された変更報告書で、投資会社のストラテジックキャピタル(東京都渋谷区)の保有割合が5.47%から6.32%に上昇したことが判明しており、買い増しを思惑視する買いが入ったようだ。保有目的は純投資及び状況に応じて重要提案行為などを行うことで、報告義務発生日は4月9日としている。 ■三越伊勢丹 <3099> 1,722円 +42 円 (+2.5%) 本日終値 三越伊勢丹ホールディングス<3099>が5日ぶりに反発した。日本政府観光局が16日に発表した3月の訪日外客数(推計)は349万7600人となった。前年同月比で13.5%増となった。同月として過去最高を更新した。1~3月の累計では1053万7300人となり、これまでで最も早く1000万人を突破した。これを受け、株式市場ではインバウンド需要の底堅さが意識され、関連株を支援している。百貨店の松屋<8237>と丸井グループ<8252>、JR東海<9022>が堅調推移。交通機関や観光施設のチケットのプラットフォームビジネスの拡大を図るベルトラ<7048>や格安航空券予約サイトを展開するアドベンチャー<6030>が高い。 ■INPEX <1605> 1,803.5円 +37.5 円 (+2.1%) 本日終値 INPEX<1605>や石油資源開発<1662>、ENEOSホールディングス<5020>といった石油関連株が高い。16日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の5月限が前日比1.14ドル高の1バレル=62.47ドルと上昇した。米政府はイランの石油取引に関する制裁を強化しており、原油需給が引き締まるとの見方が強まった。また、足もとでドルが主要国通貨に対して下落しており、ドル建てで取引される原油に割安感も出ている。 ■ヤマタネ <9305> 4,185円 +75 円 (+1.8%) 本日終値 ヤマタネ<9305>が後場上げ幅を拡大。午後1時20分ごろ、5月31日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表しており、好材料視された。投資単位当たりの金額を引き下げることで投資家がより投資しやすい環境を整え、投資家層の拡大及び株式の流動性の向上を図ることが目的。なお、株主優待制度については株式分割後も現行の実施基準を据え置くとしている。 ■artience <4634> 2,818円 +43 円 (+1.6%) 本日終値 artience<4634>が反発。午前10時ごろ、半導体材料メーカーの韓国MTI社と、半導体市場での新事業創出に向けた販売及び共同開発のためのMOU(基本合意書)を締結したと発表しており、好材料視された。MTI社は、半導体の製造工程で使用するケミカル製品やフィルム・テープを製造するメーカー。今回のMOU締結により、両社は互いの強みを生かしたマーケティングや開発を進めることでグローバルでの新規顧客の獲得や新たな事業創出に取り組み、先端エレクトロニクス分野での更なる事業拡大を目指すとしている。 ■SPDR <1326> 43,830円 +640 円 (+1.5%) 本日終値 金ETFは連日の上昇。SPDRゴールド・シェア<1326>や純金上場信託(現物国内保管型)<1540>は6日続伸し、NEXT FUNDS 金価格連動型上場投信<1328>やWisdomTree 金上場投資信託<1672>も値を上げた。16日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物相場は、6月限が前日比106.0ドル高の1トロイオンス=3346.4ドルと過去最高値を更新した。米国の関税政策に対する警戒感からのリスク回避姿勢は強く、金は資金の逃避先となっている。為替相場ではドルが主要通貨に対して下落していることも、ドルと逆相関性の強い金への買い要因に働いている。 ■バイタルKS <3151> 1,301円 +17 円 (+1.3%) 本日終値 バイタルケーエスケー・ホールディングス<3151>が後場上げ幅を拡大。午後2時ごろに28年3月期に売上高6600億円(25年3月期予想6000億円)、営業利益率1.15%(同0.92%)以上を目指す中期経営計画を発表しており、好材料視された。ROIC(投下資本利益率)とCAGR(5年売上高成長率)を基準に既存事業を毎期評価・モニタリングするほか、不採算や低成長で「再構築領域」に位置する事業は、事業ポートフォリオ基本方針に則り再生計画を策定し再構築を図るか、撤退を判断するとしている。 ■MonotaRO <3064> 2,796円 +36 円 (+1.3%) 本日終値 MonotaRO<3064>が続伸。SMBC日興証券が16日、モノタロウの目標株価を2900円から3100円に増額修正した。投資評価は「1」を継続している。今年に入り月次売上高の回復が安定してきたと指摘。トランプ関税で世界景気に不透明感が漂うなかで不景気となれば顧客のコスト削減機運が上昇するとし、人手不足や製造業の景況感の低下は中期的なシェア拡大のチャンスだとの見方を示している。 ■バンナムHD <7832> 4,920円 +37 円 (+0.8%) 本日終値 バンダイナムコホールディングス<7832>がしっかり。16日の取引終了後、自社株1000万株(発行済み株数の1.52%)を4月30日付で消却すると発表しており、好材料視された。なお、消却後の発行済み株数は6億5000万株となる。 株探ニュース