<動意株・17日>(大引け)=カカクコム、日農薬、ネットプロなど

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 カカクコム<2371.T>=底値圏から急浮上。大陽線を示現し、3月21日のザラ場につけた2356円の戻り高値を払拭しにわかに注目度が高まっている。同社が注力する「求人ボックス」事業が絶好調に推移しており、証券会社ではモルガン・スタンレーMUFG証券が同社株に強気評価(オーバーウェート)を示し、目標株価3000円を継続している。前日に観光庁が発表した1~3月期の訪日外国人観光客による消費額は、同期間としては過去最高となる2兆円を突破。訪日客数も1月以降の累計で過去最速で1000万人を超えたことで、インバウンド関連株への注目が改めて高まっているが、そのなか同社はインバウンド向けネット予約サービスを本格展開しており、収益環境への追い風が意識されている。

 日本農薬<4997.T>=物色人気で大幅高。一気に年初来高値を更新した。16日取引終了後、旧村上ファンド系の投資会社シティインデックスイレブンスから株主提案に関する書面を受領したと発表した。提案された議題は「少数株主を保護し、株主価値向上策について検討するための特別委員会の設置に係る定款変更の件」と「取締役の過半数を社外取締役とする定款変更の件」。これに対する取締役会の意見は決定次第速やかに知らせるという。これを受けて思惑的な物色が向かっている。

 ネットプロテクションズホールディングス<7383.T>=動意含み。同社はきょう、DMM.com(東京都港区)が運営する総合サイト「DMM.com」に、後払い決済サービス「atone(アトネ)」の提供を開始したと発表。これを材料視した買いが株価を押し上げたようだ。atoneの会員数は700万人を超える。DMM.comの顧客層との親和性が高いことなどを理由に導入が決まった。

 マネーフォワード<3994.T>=大幅反発。中堅企業向けクラウド業務ソフトや個人向け資産管理アプリなどを展開するが、業績はトップラインの大幅な伸びが続く一方で、損益面は先行投資によって営業赤字が続いている。16日取引終了後、三井住友フィナンシャルグループ<8316.T>及び三井住友銀行とBaaS/デジタルバンク提供の検討に向けた準備会社を設立すると発表。新銀行の設立・開業を目指す方向にあり、これが株価を強く刺激する格好となった。テクニカル的にも5日・25日移動平均線のゴールデンクロスが目前で、底値圏もみ合いからの離脱が期待される場面にある。

 住石ホールディングス<1514.T>=切り返し急でストップ高。16日の取引終了後、集計中の25年3月期の連結業績について、営業利益が従来予想の34億円から46億円(前の期比42.6%減)へ、純利益が33億円から41億円(同45.6%減)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感されている。下期の石炭販売取引に関して、上期同様エネルギー需要の緩みにより石炭市況の軟化が見られたことや、石炭販売量が減少したことなどから売上高は171億円から148億円(同34.5%減)へ下振れたものの、豪州ワンボ炭鉱からの配当金が下期予想を上回ったことから各利益は上振れたとしている。なお、業績上振れに伴い、期末一括配当予想を25円から30円(前期60円)へ増額した。

 売れるネット広告社グループ<9235.T>=物色の矛先向かいストップ高。16日取引終了後、AI画像合成サービス「売れるAIアパレル試着」について、自社独自サービスとしての専用アプリ化を完了したと発表した。このアプリは複数の最新生成AIモデルを活用した独自開発のシステムで、マネキンやスタッフの着衣からAIモデルの着用イメージに変換するスワッピング機能、平置き画像からAIモデルの着用イメージを生成する合成機能などがある。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。

出所:MINKABU PRESS

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