16日の米株式市場の概況、NYダウ699ドル安 FRB議長発言で売られる
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16日の米株式市場では、NYダウが前日比699.57ドル安の3万9669.39ドルと大幅続落した。オランダの半導体製造装置メーカーのASMLホールディング<ASML>が発表した25年1~3月期決算で、受注額が市場予想を下回った。エヌビディア<NVDA>が対中輸出規制を受けて最大55億ドルの費用を計上すると発表し、同社株が急落したことも相まって、投資家心理が下向いた。更に、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は講演で、市場が急落した際の「FRBプット」に関する質問に否定的な見解を示すと、株売りが加速。NYダウの下げ幅は一時970ドルを超えた。 ウォルマート<WMT>やアムジェン<AMGN>、スリーエム<MMM>が売られ、ウォルト・ディズニー<DIS>とナイキ<NKE>が軟調推移。REVグループ<REVG>とオムニコム・グループ<OMC>が急落した。半面、トラベラーズ<TRV>とシェブロン<CVX>がしっかり。アボット・ラボラトリーズ<ABT>が値を上げた。 ナスダック総合株価指数は516.008ポイント安の1万6307.160と大幅続落。エヌビディアとアドバンスト・マイクロ・デバイセズ<AMD>が大きく株価水準を切り下げ、テスラ<TSLA>が下値を模索。アップル<AAPL>やマイクロソフト<MSFT>、メタ・プラットフォームズ<META>が値を下げたほか、インタラクティブ・ブローカーズ・グループ<IBKR>が大幅安となった。一方、ダラー・ツリー<DLTR>が買われ、グローサリー・アウトレット・ホールディング<GO>が急伸した。 出所:MINKABU PRESS