米外為市場サマリー:FRB議長発言を受け一時141円60銭台に軟化
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16日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=141円88銭前後と前日と比べて1円30銭強のドル安・円高で取引を終えた。ユーロは1ユーロ=161円67銭前後と同10銭程度のユーロ高・円安だった。 この日に発表された3月の米小売売上高は前月比1.4%増と2カ月連続で増加したが、関税引き上げ前の駆け込み需要が主な要因とあってドル買い材料にはならなかった。日米関税交渉を17日に控えた動きにくさから動意に乏しい展開が続いていたものの、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が講演で「米経済成長は減速しつつある」との見解を示したことが伝えられるとドルが軟化。「FRBは金利を変更する前に経済の方向性に関する更なるデータを待つ」と述べたことを受け、早期利下げ観測の後退から米株式相場が一段安となったこともドル売りを促し、一時141円65銭と昨年9月以来およそ7カ月ぶりのドル安・円高水準をつけた。 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.1399ドル前後と前日に比べて0.0120ドル弱のユーロ高・ドル安だった。 出所:MINKABU PRESS