<動意株・16日>(大引け)=アサカ理研、GMOインタ、地域新聞社など
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アサカ理研<5724.T>=急騰。前場取引終盤に大口の買いが入り上げ足を強めたが、後場に入ってからも商い増勢のなか上値追いに拍車がかかりストップ高に買われた。外国為替市場ではドル安が進んでいるが、これと逆相関の値動きを示しているのが金市況だ。直近、NY金先物相場は中心限月で過去最高値を更新しており、世界経済が混迷の度を深めるなか安全資産として投資マネーのシフト先となっている。これを受けて株式市場では、都市鉱山から独自技術で金やプラチナなど貴金属回収を手掛けるアサカ理研に買い攻勢を誘発している。レアアース関連の切り口でも注目されやすい。また、同じ観点で松田産業<7456.T>なども買い人気を集めている。 GMOインターネット<4784.T>=異彩を放つ逆行高。約25年ぶりの上場来高値更新で青空圏に突入した。今年1月にグループ再編が行われ、親会社のGMOインターネットグループ<9449.T>からネットインフラ事業を承継したが、ネット広告事業とのシナジー発揮に伴う企業価値向上への思惑が株価を強く刺激している。収益も一変し、25年12月期は営業利益が80億円(前期実績は1億3900万円)を見込んでいる。中期的にも傾注する「GMO GPUクラウド」の本格稼働に伴う業績成長期待が買いの拠りどころとなっている。 地域新聞社<2164.T>=一時ストップ高。15日取引終了後、これまで非開示としていた25年8月期単独業績予想について売上高を前期比8.6%増の32億3300万円、営業利益を同70.6%増の5800万円と発表した。成長戦略に基づく各施策の進捗が具体化し、その効果について合理的な見積もりが可能となったため。これを材料視した買いが入っている。 ボードルア<4413.T>=上げ足強め7日続伸。15日の取引終了後に発表した26年2月期連結業績予想で、売上高155億円(前期比33.1%増)、営業利益32億5000万円(同32.1%増)、純利益23億4500万円(同30.3%増)と大幅増収増益を見込み、15円16銭の初配当を実施する予定であることが好感されている。エンジニアの採用・教育への継続的な投資を行うことで人材の早期戦力化を図り業績拡大を狙う。なお、25年2月期決算は、売上高116億4900万円(前期比58.9%増)、営業利益24億6000万円(同55.2%増)、純利益17億9900万円(同55.0%増)だった。 ファンデリー<3137.T>=切り返し急でストップ高。一気に500円台乗せ。15日の取引終了後、国産ハイブランド冷食「旬をすぐに」について、クイーンズ伊勢丹での販売を開始したと発表。これを手掛かり視した買いが入ったようだ。現在、7店舗に導入されたという。同社は今回の取引を通じ、「旬をすぐに」の販売拡大につなげていくとしている。 AGS<3648.T>=勢い増し5連騰。金融や地方自治体向けに情報サービスを提供しており、データセンター運用も手掛けている。業績は金融業界や自治体のデジタルトランスフォーメーション(DX)需要を取り込み好調で、25年3月期営業利益は前の期比4割増となる18億円を見込む。好業績を背景に株主還元も強化し、15日取引終了後、前期配当を8円増額修正し24円とすることを発表した。更に、発行済み株式数の0.69%相当の11万9200株の自社株を消却する(消却予定日は5月8日)ことも併せて発表しており、これを好感する形で投資資金が流入した。 ※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。 出所:MINKABU PRESS