話題株ピックアップ【昼刊】:テラスカイ、ラクトJ、ドトル日レス

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■テラスカイ <3915>  2,425円   +425 円 (+21.3%)  11:30現在  東証プライム 上昇率2位
 テラスカイ<3915>は物色人気を集めている。14日取引終了後、26年2月期連結業績予想について売上高を前期比19.1%増の294億3800万円、営業利益を同26.3%増の18億3300万円と発表。前期に続き増収増益となる見通しを示したことが好感され、買いを呼び込んでいる。引き続き企業によるクラウドサービス利用の拡大が追い風になると見込む。配当予想は無配継続とした。なお、同時に発表した25年2月期決算は売上高が前の期比29.1%増の247億900万円、営業利益が同2.8倍の14億5200万円だった。

■ラクト・ジャパン <3139>  3,365円   +503 円 (+17.6%) ストップ高   11:30現在  東証プライム 上昇率3位
 ラクト・ジャパン<3139>がストップ高まで買われ、年初来高値を更新した。同社は14日取引終了後、25年11月期第1四半期(24年12月~25年2月)の連結決算を発表。経常利益は前年同期比43.3%増の15億9800万円となり、上半期計画の23億円に対する進捗率は69.5%となった。売上高は同15.8%増の459億8400万円で着地。アイスクリームなどに使用される脂肪系の輸入乳原料や、プロテイン向けを中心に高たんぱく原料の販売が伸びたことなどが寄与した。なお、上半期及び通期の業績予想は従来計画を据え置いている。

■ドトル日レス <3087>  2,785円   +402 円 (+16.9%)  11:30現在  東証プライム 上昇率4位
 ドトール・日レスホールディングス<3087>が急騰。14日の取引終了後に発表した26年2月期連結業績予想で、売上高1545億1400万円(前期比3.8%増)、営業利益105億9900万円(同10.4%増)、純利益71億5600万円(同4.0%増)と9期ぶりの営業最高益更新を見込み、年間配当予想を前期比4円増の54円としたことが好感されている。今期も売上高の回復傾向が継続するとみて、既存店売上高はドトールで前期比4%増(前期5.8%増)、日レスで同3%増(同5.0%増)を予想。一方、出店はドトールで50店舗、日レスで30店舗の計80店舗(前期55店舗)を予定しており、売上高の拡大により原材料費の高止まりや水道光熱費、人件費の上昇などを吸収する。なお、25年2月期決算は、売上高1488億2200万円(前の期比5.8%増)、営業利益95億9700万円(同31.1%増)、純利益68億8000万円(同25.3%増)だった。同時に、上限を350万株(発行済み株数の7.98%)、または50億円とする自社株買いを実施すると発表しており、好材料視されている。取得期間は4月15日から10月14日までで、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行及び株主還元策の一環として実施するとしている。

■TWOST <7352>  1,081円   +130 円 (+13.7%) 一時ストップ高   11:30現在
 TWOSTONE&Sons<7352>が大幅高で6連騰。同社は14日の取引終了後、25年8月期第2四半期累計(24年9月~25年2月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比37.3%増の89億900万円、最終利益は同41倍の5億3900万円となった。大幅な増収増益で着地したことを好感した買いが入ったようだ。エンジニアプラットフォームサービスとコンサル・アドバイザリーサービスの売上高が大きく伸びた。あわせて同社は、戦略コンサルティングサービスを手掛けるSAICOOL(東京都港区)を連結子会社化すると発表した。株式の取得価額は概算で5億8400万円。これに関連してみずほ銀行と財務上の特約が付された金銭消費貸借契約を締結する。

■トヨタ自動車 <7203>  2,527円   +117 円 (+4.9%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>やホンダ<7267>、SUBARU<7270>が急伸。トランプ米大統領は14日、記者団に対し、自動車メーカーが米国内での製造に切り替えるには少し時間が必要となるとの考えを表明したうえで、メキシコやカナダから輸入する自動車や自動車部品に対する25%の追加関税を巡り、米国に製造をシフトさせる自動車メーカーへの支援策を検討していることを明らかにした。追加関税に絡んだ負担が低減されるとの見方から、前日の米国市場では自動車株に買いが入ったが、東京市場でも同様の動きとなっている。日産自動車<7201>やマツダ<7261>も高い。

■日本特殊塗料 <4619>  1,463円   +52 円 (+3.7%)  11:30現在
 日本特殊塗料<4619>が大幅続伸している。14日の取引終了後に関東財務局に提出された大量保有報告書で、旧村上ファンド系とされる投資会社シティインデックスイレブンス(東京都渋谷区)と共同保有者による株式保有割合が5.06%となり、新たに5%を超えたことが判明したことを受けて需給思惑的な買いが入っているようだ。保有目的は投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為などを行うこととしており、報告義務発生日は4月7日としている。

■滋賀銀行 <8366>  5,110円   +170 円 (+3.4%)  11:30現在
 滋賀銀行<8366>が続伸している。ありあけキャピタル(東京都中央区)による滋賀銀の株式保有割合が5%を超える水準となったことが14日の取引終了後に明らかとなり、思惑視されたようだ。同日提出の大量保有報告書によると、ありあけキャピタルの保有割合は5.31%。報告義務発生日は7日。保有目的は純投資と「状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと」としている。

■日本触媒 <4114>  1,685円   +38 円 (+2.3%)  11:30現在
 日本触媒<4114>が続伸している。午前11時ごろに発表した28年3月期を最終年度とする中期経営計画で営業利益+持ち分法投資損益で350億円(25年3月期予想230億円)を目指すとしたことが好感されている。うちソリューションズ事業で185億円(同56億円)を稼ぐとしており、スペシャリティ領域で水処理剤原料、CO2吸収剤など社会課題解決に繋がる製品の売り上げ拡大をはかるほか、エレクトロニクス領域で大型液晶ディスプレー向けの光学フィルム用アクリル樹脂や、半導体向け微粒子の売り上げ拡大などに取り組むとしている。

■京阪神ビルディング <8818>  1,450円   +21 円 (+1.5%)  11:30現在
 京阪神ビルディング<8818>が6日続伸している。14日の取引終了後に関東財務局に提出された変更報告書で、投資会社ストラテジックキャピタル(東京都渋谷区)の保有割合が5.09%から5.97%に上昇したことが判明しており、これを受けて需給思惑的な買いが入っているようだ。なお、保有目的は純投資及び状況に応じて重要提案行為などを行うこととしており、報告義務発生日は4月7日となっている。

■FPパートナー <7388>  2,313円   -230 円 (-9.0%)  11:30現在  東証プライム 下落率3位
 FPパートナー<7388>は大幅安。14日取引終了後に24年12月~25年2月期単独決算を発表し、売上高は前年同期比横ばいの83億3200万円、営業利益は同41.5%減の7億9700万円だった。通期で増収増益を見込んでいるだけに失望売りを誘ったようだ。保険業界の環境変化への準備に注力したことで販売商品構成の改善に遅れが発生し、収益性の高い保障系商品の販売が低調となったことが響いた。採用・育成への注力と、既契約者フォローによる新規契約獲得を推進し、通期業績予想の達成を目指すという。

■IIJ <3774>  2,506.5円   -212.5 円 (-7.8%)  11:30現在  東証プライム 下落率5位
 インターネットイニシアティブ<3774>が急落している。同社は15日、顧客情報の一部が外部に漏えいした可能性があることを10日に確認したと発表した。法人向けのメールセキュリティサービス「IIJセキュアMXサービス」の設備において昨年8月以降、不正なアクセスを受け、サービスを提供している設備上で不正なプログラムが実行されていたという。サービス利用者数として約400万人分の情報が漏えいした可能性があるとしており、今後の事業への影響を懸念した売りがかさんだようだ。漏えいした可能性があるのは、同サービスで作成された電子メールのアカウントやパスワード、同サービスと連携して動作するように設定されていた他社クラウドサービスの認証情報など。現在は安全に利用できる状態となっており、原因や影響範囲について今後調査を継続するとしている。

■松屋 <8237>  971円   -82 円 (-7.8%)  11:30現在  東証プライム 下落率7位
 14日に決算を発表。「今期経常は10%減益へ」が嫌気された。
 松屋 <8237> [東証P] が4月14日大引け後(15:30)に決算を発表。25年2月期の連結経常利益は前の期比51.9%増の44.6億円に拡大したが、26年2月期は前期比10.4%減の40億円に減る見通しとなった。

■東宝 <9602>  7,535円   -445 円 (-5.6%)  11:30現在  東証プライム 下落率10位
 東宝<9602>が続落している。同社は14日の取引終了後、25年2月期の連結決算発表にあわせ、26年2月期の業績予想を開示した。今期の売上高は前期比4.2%減の3000億円、最終利益は同13.5%減の375億円と減収減益を計画しており、嫌気されたようだ。前期に好調だった「ゴジラ-1.0」の国内外での配信権収入のはく落や、帝国劇場の一時休館が響く。あわせて同社は28年2月期までの中期経営計画を公表。営業利益700億円以上(25年2月期は646億8400万円)に伸ばすとともに、配当方針については年85円の配当を下限に配当性向を35%以上(従来は年40円の配当をベースに配当性向30%以上)とする目標を掲げた。

■テレ朝HD <9409>  2,361円   -127 円 (-5.1%)  11:30現在
 テレビ朝日ホールディングス<9409>は反落。14日取引終了後、大株主の朝日新聞社と大日本印刷<7912>による合計785万2200株の売り出しを実施すると発表した。需要状況に応じて上限117万7800株のオーバーアロットメントによる売り出しも行う。売り出し価格は22日から24日までのいずれかの日に決定する。株式需給の悪化を懸念した売りが出ている。なお、売り出しに伴う株式需給への影響を緩和するため、自社株買いを実施するとあわせて発表した。取得上限は200万株(自己株式を除く発行済み株数の2.0%)、または30億円。期間は売り出しの受け渡し期日の翌営業日から10月31日まで。

■ティーケーピー <3479>  1,836円   -2 円 (-0.1%)  11:30現在
 ティーケーピー<3479>が反落している。14日の取引終了後に26年2月期の連結業績予想を発表。売上高1030億円(前期比74.0%増)、営業利益70億円(同18.3%増)、純利益32億円(同15.6%減)と2ケタ営業増益を予想しており、朝方はこれを好感する形で年初来高値を更新したものの、買い一巡後は利益確定売りに押される展開となっている。企業の人的資本投資への関心や対面コミュニケーション回帰の動きを受け、貸会議室事業が堅調に推移する見通しであることに加えて。前期に出店した宿泊施設の通年寄与や新規出店などが業績を押し上げる見通し。また、前期に連結化したリリカラ、ノバレーゼなどの通年寄与も見込まれる。一方、最終利益は前期に計上した法人税等調整額が剥落することで減益を見込む。なお、25年2月期決算は、売上高592億800万円(前年同期比62.0%増)、営業利益59億1500万円(同28.4%増)、純利益37億8900万円(同48.2%減)だった。同時に、上限を300万株(発行済み株数の7.07%)、または35億円とする自社株買いを実施すると発表した。取得期間は4月15日から6月30日までで、株主還元の強化や資本効率性の向上を図るためとしている。

■ヴレインS <135A>  2,386円   +400 円 (+20.1%) ストップ高   11:30現在
 VRAIN Solution<135A>が4連騰している。14日の取引終了後に発表した26年2月期単独業績予想で、売上高32億1500万円(前期比50.0%増)、営業利益8億9000万~9億4000万円(同49.6~58.0%増)と大幅増収増益を見込むことが好感されている。AIシステムで新規顧客からの受注に加え、既存顧客からのリピート案件の増加による売り上げの拡大を見込む一方、DXコンサルティングでは既存顧客のリピート需要を中心にした自動化案件の積み上げのほか、AIシステムとの連携による業務効率化を図る案件などを見込む。なお、次年度の生産体制に向けて年度末に合わせて設備導入を完了させたいというニーズが強いことから、業績は前期に続き下期偏重となる見通しだ。同時に発表した25年2月期決算は、売上高21億4400万円(前の期比52.0%増)、営業利益5億9400万円(同17.1%増)、純利益4億2500万円(同28.7%増)だった。

■フライヤー <323A>  703円   +100 円 (+16.6%) ストップ高買い気配   11:30現在
 フライヤー<323A>はカイ気配スタート。14日取引終了後、26年2月期単独業績予想について売上高を11億2000万円(前期比18.1%増)、営業利益を1億円(前期800万円)と発表。成長継続の見通しを好感した買いが膨らんでいる。配当予想は引き続き無配とした。同時に発表した25年2月期決算は売上高が9億4800万円(前の期比20.8%増)、営業損益が800万円の黒字(前の期1億3200万円の赤字)だった。主力事業である要約コンテンツを主軸とした人材育成サービス「flier business」において新規契約企業数が順調に推移した。

■プロディライト <5580>  1,018円   +150 円 (+17.3%) ストップ高買い気配   11:30現在
 プロディライト<5580>がストップ高の1018円水準でカイ気配となっている。14日の取引終了後に発表した2月中間期連結決算が、売上高13億2000万円、営業利益5800万円、純利益3000万円となり、前期まで単独決算だったため前年同期との比較はできないものの、上期従来予想の営業利益5000万円を上回って着地したことが好感されている。クラウドPBX「INNOVERA」を軸とする音声ソリューション事業が好調だったことに加えて、24年11月に連結化したNNコミュニケーションズによる移動通信設備事業、取り次ぎ販売事業の2つの事業が想定通りに推移したことが寄与した。なお、25年8月期通期業績予想は、売上高28億8700万円、営業利益1億9600万円、純利益1億2700万円の従来見通しを据え置いている。同時に、25年8月末日時点の株主から株主優待制度を導入すると発表しており、これも好材料視されている。毎年8月末日及び2月末日時点で4単元(400株)以上を6カ月以上継続して保有する株主を対象にデジタルギフト1万5000円分(年3万円分)贈呈する。なお初回のみ、継続保有期間に関わらず25年8月末日時点で400株以上を保有する株主を対象とする。

●ストップ高銘柄
 キッズウェル・バイオ <4584>  165円   +50 円 (+43.5%) ストップ高   11:30現在
 日本調剤 <3341>  2,136円   +400 円 (+23.0%) ストップ高   11:30現在
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 なし





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