前日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―

投稿:

材料

■アサヒエイト <5341>  405円 (+71円、+21.3%)

 ASAHI EITOホールディングス <5341> [東証S]が急反騰。同社は前週末11日の取引終了後、25年11月期第1四半期(24年12月-25年2月)の連結決算を開示。売上高は前年同期比1.6%増の10億6500万円、経常損益は2600万円の赤字(前年同期は3900万円の赤字)となった。経常赤字幅縮小を受けた買いが入ったようだ。第1四半期において、為替差益1303万円を営業外収益に計上した。

■ココリブ <137A>  1,320円 (+220円、+20.0%)

 Cocolive <137A> [東証G]が3日続急騰。前週末11日の取引終了後に発表した第3四半期累計(24年6月-25年2月)単独決算が、売上高9億5400万円(前年同期比27.2%増)、営業利益2億700万円(同27.7%増)、純利益1億4400万円(同43.2%増)と大幅な増収増益となり、会社計画を営業利益で10%程度上回って進捗していることが好感された。同社は不動産業界に特化したマーケティング・オートメーションツール「KASIKA」を SaaS形式で提供しており、顧客数が1187社(前四半期末比19社増)、MRR(毎月繰り返し発生する売上高)1億400万円(同5.1%増)と順調に増加したことが寄与した。なお、25年5月期通期業績予想は、売上高12億6400万円(前期比23.1%増)、営業利益2億4900万円(同16.0%増)、純利益1億8200万円(同21.8%増)の従来見通しを据え置いた。

■ローツェ <6323>  1,452.5円 (+233円、+19.1%)

 東証プライムの上昇率トップ。ローツェ <6323> [東証P]が急反騰。前週末11日の取引終了後、取得総数530万株(自己株式を除く発行済み株式総数の3.0%)、取得総額50億円を上限とする自社株買いの実施を発表。これを材料視した買いが入ったようだ。取得期間は14日から7月31日まで。あわせて26年2月期の業績予想を開示。今期の売上高予想は前期比3.0%増の1281億9000万円、最終利益予想は同0.6%減の234億9900万円とした。また、前期の期末一括配当を従来の予想から1円増額し17円とした。今期の年間配当予想も17円としている。

■JINSHD <3046>  8,800円 (+1,320円、+17.7%)

 東証プライムの上昇率2位。ジンズホールディングス <3046> [東証P]が5日続急騰。11日取引終了後、25年8月期の連結業績予想について、売上高を901億円から925億3200万円(前期比11.5%増)へ、営業利益を85億円から108億500万円(同37.9%増)へ、純利益を52億3000万円から72億500万円(同54.2%増)へ上方修正し、あわせて配当予想を中間23円・期末44円の年67円から中間50円・期末44円の年94円へ引き上げたことが好感された。国内アイウェア事業で、インバウンド需要への対応を強化したことや継続的な販促キャンペーン活動の影響などにより、レンズ・フレームともに高単価の商品が好調に推移したことに加えて、海外アイウェア事業で、中国の事業構造改革の取り組みが進み、業績が順調に回復したことなどが寄与した。同時に発表した2月中間期決算は、売上高448億3200万円(前年同期比17.9%増)、営業利益51億5500万円(同2.0倍)、純利益37億8500万円(同2.4倍)だった。

■マーキュリー <5025>  743円 (+93円、+14.3%) 一時ストップ高

 マーキュリー <5025> [東証G]が3日続急騰、一時ストップ高となった。前週末11日の取引終了後、集計中の25年2月期単独業績について、売上高が従来予想の17億5500万円から17億6300万円(前の期比22.7%増)へ、営業利益が1億4400万円から1億7000万円(同3.0倍)へ、純利益が7900万円から1億2400万円(同2.6倍)へ上振れて着地したようだと発表しており、これを好感した買いが入った。第4四半期において、主力サービスの一つである賃貸サマリのSaaS化などを推進するための研究開発投資を実施する計画だったが、同研究開発投資にかかる費用が想定を大幅に下回って推移したことなどが利益を押し上げたという。

■グロースxP <244A>  1,650円 (+203円、+14.0%)

 グロースエクスパートナーズ <244A> [東証G]が5日続急騰。昨年9月に東証グロース市場に新規上場したニューフェースで企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)支援コンサルティングを展開する。デジタライゼーションの流れを捉え、業績は絶好調に推移している。前週末11日取引終了後に25年8月期中間期(24年9月-25年2月)の決算を発表、営業利益は3億8000万円と高水準の伸びを確保した。更に第2四半期単独(12-2月)でみると同利益の伸び率は39%と約4割の高成長をみせており、これを評価する買いが集中した。株価は4月7日に上場後の安値である1175円をつけた後、急速なリバウンド局面に移行していた。前週末は小高く引けたものの戻り売りを浴び上昇一服感もみせていたが、14日は改めて大口の買いが流入した。

■ファンデリー <3137>  454円 (+53円、+13.2%)

 ファンデリー <3137> [東証G]が3日続急騰。前週末11日の取引終了後、ライフコーポレーション <8194> [東証P]が展開するスーパーマーケット「ライフ」で、国産ハイブランド冷凍食品「旬をすぐに」の販売を開始したと発表しており、好材料視された。既に188店舗に導入されており、ファンデリーでは「ライフ」との取引を通じ、「旬をすぐに」の販売拡大につなげる方針だ。

■SKジャパン <7608>  766円 (+82円、+12.0%) 一時ストップ高

 エスケイジャパン <7608> [東証S]が3日続急騰、一時ストップ高となった。14日正午ごろに発表した25年2月期連結決算が売上高132億7400万円(前の期比25.1%増)、営業利益12億2900万円(同23.9%増)と大幅な増収増益となったことに続き、26年2月期も売上高136億円(前期比2.5%増)、営業利益13億円(同5.8%増)と営業最高益更新を見込むことが好感された。クレーンゲームなどプライズ(アミューズメント専用景品)ゲーム市場やカプセルトイ市場が拡大傾向にあることから、キャラクターエンタテインメント事業を中心に事業拡大が見込まれる。なお、配当予想は中間15円・期末16円の年31円を計画しており、前期(中間10円・期末17円の年27円)に対して4円の増配になる。

■アウン <2459>  313円 (+33円、+11.8%)

 アウンコンサルティング <2459> [東証S] が続急騰。同社は4月11日大引け後(16:00)に決算を発表。25年5月期第3四半期累計(24年6月-25年2月)の連結経常損益は2800万円の赤字(前年同期は3800万円の赤字)に赤字幅が縮小。「6-2月期(3Q累計)経常が赤字縮小で着地・12-2月期は黒字浮上」が好感された。

■オキサイド <6521>  1,213円 (+116円、+10.6%)

 オキサイド <6521> [東証G]が3日続急騰。14日正午ごろに発表した25年2月期連結決算で、営業利益が従来予想の収支均衡から1億2600万円(前の期9億8300万円の赤字)へ上振れて着地したことに加えて、26年2月期には同4億900万円(前期比3.2倍)と大幅増益を見込むことが好感された。25年2月期は、 半導体事業で第4四半期に主要顧客からの需要が増加したことに加えて、新領域事業でデータセンター向けの新規案件が業績を上振れさせた。また、半導体事業を中心に生産性の向上も寄与した。続く26年2月期は、売上高は87億1300万円(前期比3.8%増)を予想する。半導体事業でレーザー製品のメンテナンス需要の増加が見込まれるほか、ヘルスケア事業で新規顧客である高性能PETトップメーカーとの取引が本格化する見込み。研究開発費の増加などを見込むものの、増益を確保する。

■アイドマHD <7373>  1,643円 (+144円、+9.6%)

 アイドマ・ホールディングス <7373> [東証G]が3日続急伸。前週末11日取引終了後に24年9月~25年2月期連結決算を発表し、売上高は前年同期比23.6%増の62億4600万円、営業利益は同20.5%増の14億7700万円だった。ニーズに対応したソリューションの強化やサービス体制の構築を図ったことが奏功した。2ケタ増収増益を好感した買いが入った。

■Aiロボ <247A>  4,055円 (+305円、+8.1%)

 Aiロボティクス <247A> [東証G]が急反発。トランプ関税が二転三転するなかその影響も読みづらく、上値で戻り売りニーズの強い半導体や自動車など輸出セクターは、空売り買い戻しが一巡した後は再び不安定な値動きとなることも予想される。一方、トランプ関税の影響が及ばない内需株については、今月に入ってからの全般波乱相場でツレ安した好業績銘柄を中心に漸次戻りに転じる動きをみせた。ネット関連や個人消費関連もその有力な対象で、同社はその一角として注目が集まった。同社は自社開発のAIシステムを活用し、スキンケア商品や美容家電の企画・開発などを手掛けており、25年3月期売上高は前の期比98%増の140億円、営業利益は同91%増の24億円といずれも倍増近い伸びが見込まれている。株式需給面では外資系証券などによる貸株市場を通じた空売りが高水準で、その買い戻しが加速しつつあった。

■白鳩 <3192>  254円 (+19円、+8.1%)

 白鳩 <3192> [東証S]が5日続急伸。同社は11日取引終了後、25年2月期通期の単独決算を発表。営業損益は3500万円の黒字(従来予想は損益トントン)となった。売上高は前の期比1.5%減の62億7400万円(同60億1800万円)で着地。第4四半期に季節性商品の需要が高まったことや、出荷スピードの向上が主な要因だとしている。あわせて公表した26年2月期通期の単独業績予想は、売上高が前期比3.6%増の65億円、営業利益は同40.3%増の5000万円。親会社である歯愛メディカル <3540> [東証S]の販売網を活用し、新たな顧客獲得や売り上げ拡大を図るとしている。

■前沢工業 <6489>  1,374円 (+100円、+7.9%)

 前沢工業 <6489> [東証S]が急反発。前週末11日の取引終了後、25年5月期第3四半期累計(24年6月-25年2月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比12.4%増の263億8300万円、経常利益は同20.9%増の35億3800万円となった。大幅な増収増益となったことが株価の支援材料となったようだ。バルブ事業とメンテナンス事業で受注高が前年同期比で増加した。環境事業を含めた全体の受注高は同6.1%減の322億2400万円となった。

※14日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース

オンラインで簡単。
まずは無料で口座開設

松井証券ならオンラインで申し込みが完結します。
署名・捺印・書類の郵送は不要です。