本日注目すべき【好決算】銘柄 JINSHD、イオンファン、Sansan (11日大引け後 発表分)
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4月11日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。 JINSHD <3046> [東証P] ★今期経常を30%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も27円増額 ◆25年8月期の連結経常利益を従来予想の83.1億円→107億円に29.6%上方修正。増益率が7.4%増→39.3%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。国内アイウエア事業で年末年始にかけて高まったインバウンド需要への対応強化や継続的な販促キャンペーンによって、レンズ・フレームともに高単価の商品が好調に推移したことなどを反映した。 業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の67円→94円(前期は61円)に大幅増額修正した。 大有機 <4187> [東証P] ★12-2月期(1Q)経常は2.3倍増益で着地 ◆25年11月期第1四半期(24年12月-25年2月)の連結経常利益は前年同期比2.3倍の14.8億円に急拡大して着地。電子材料事業で主力であるArFレジスト用原料の回復傾向が継続したほか、化成品ではディスプレー用粘着剤向けやUVインクジェット用インク向けが好調だった。減価償却費の減少や在庫評価による影響も大幅増益につながった。 イオンファン <4343> [東証P] ★今期経常は66%増で8期ぶり最高益、10円増配へ ◆25年2月期の連結経常利益は前の期比23.4%減の34.4億円に落ち込んだものの、続く26年2月期は前期比65.7%増の57億円に拡大し、8期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。今期は不採算店舗の閉店や経費削減などによる中国事業の大幅な赤字縮小を計画するほか、国内事業とアセアン事業は増収増益を見込む。 併せて、今期の年間配当は前期比10円増の15円に大幅増配する方針とした。 Sansan <4443> [東証P] ★6-2月期(3Q累計)経常が2.7倍増益で着地 ◆25年5月期第3四半期累計(24年6月-25年2月)の連結経常利益は前年同期比2.7倍の18.5億円に急拡大して着地。営業体制の強化などで主力の営業DXサービス「Sansan」の契約件数が増加したうえ、インボイス管理サービス「Bill One」の高成長が継続し、28.5%の大幅増収を達成した。売上原価率と広告宣伝費率が低下したことも利益拡大につながった。 明光ネット <4668> [東証P] ★今期経常を34%上方修正 ◆25年8月期の連結経常利益を従来予想の11.7億円→15.7億円に34.2%上方修正。増益率が0.6%増→35.0%増に拡大する見通しとなった。上期に明光義塾直営事業を中心に在籍生徒数が想定を上回るペースで増加したことに加え、その他事業が好調だったことなどを反映した。 東洋電 <6505> [東証S] ★今期経常を6%上方修正、配当も4円増額 ◆25年5月期の連結経常利益を従来予想の17億円→18億円に5.9%上方修正。増益率が14.3%増→21.0%増に拡大する見通しとなった。交通事業で保守用部品の需要が想定より好調に推移したことなどを織り込んだ。 業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の40円→44円(前期は30円)に増額修正した。配当利回りは3.62%に上昇。 ADプラズマ <6668> [東証S] ★上期経常は3.7倍増益で上振れ着地 ◆25年8月期上期(24年9月-25年2月)の連結経常利益は前年同期比3.7倍の12.6億円に急拡大し、従来予想の8.2億円を上回って着地。為替相場の変動で為替差益が発生したことが計画上振れの要因となった。 通期計画の18億円に対する進捗率は70.1%に達しており、業績上振れが期待される。 アイドマHD <7373> [東証G] ★上期経常は20%増益で着地 ◆25年8月期上期(24年9月-25年2月)の連結経常利益は前年同期比20.4%増の14.8億円に伸びて着地。主力の営業支援、人材支援ともに過去最高の受注件数で推移し、23.6%の大幅増収を達成したことが寄与。AI活用によるコスト削減を進めたことも増益に貢献した。 チヨダ <8185> [東証P] ★今期経常は48%増益、20円増配へ ◆25年2月期の連結経常利益は前の期比74.1%増の25.6億円に伸びて着地。続く26年2月期も前期比48.1%増の38億円に拡大する見通しとなった。今期はコア事業である靴事業に特化した戦略を推進する方針。赤字部門の衣料品事業を売却したことで採算改善が進む。 併せて、今期の年間配当は前期比20円増の54円に大幅増配する方針とした。配当利回りは5.20%に上昇。また、発行済み株式数の7.77%にあたる300万株を4月18日付で消却すると発表。 バリュエンス <9270> [東証G] ★今期経常を2.7倍上方修正 ◆25年8月期第2四半期累計(24年9月-25年2月)の連結経常損益は6.6億円の黒字(前年同期は11.6億円の赤字)に浮上して着地。利益率重視の仕入継続や効率重視の事業運営などの構造改革を進めたことで採算が大きく改善した。 併せて、通期の同損益を従来予想の4.3億円の黒字→11.5億円の黒字(前期は7.6億円の赤字)に2.7倍上方修正した。 株探ニュース