イオンがツルハHDを連結子会社化へ、ウエルシアはツルハHDの完全子会社に◇
投稿:
イオン<8267.T>は11日の取引終了後、同社傘下のウエルシアホールディングス<3141.T>とイオンが約20%を出資するツルハホールディングス<3391.T>の経営統合を発表した。まず、イオンは野村証券が保有するツルハHD株を取得。所有割合を26.83%に高めて持ち分法適用関連会社とする。ツルハHDとウエルシアは11日付で締結した株式交換契約に基づき、12月1日を効力発生日として株式交換を実施。ウエルシアはツルハHDの完全子会社となる。株式交換後、イオンのツルハHDに対する議決権割合が50.9%を下回っている場合に、イオンはツルハHDに対し株式公開買い付け(TOB)を実施。同割合が50.9%となるようにし、連結子会社化する方針。ツルハHDの上場は維持する。 なおツルハHDは8月31日を基準日として、9月1日付で1株を5株に分割する予定。効力発生日を12月1日とする株式交換では、9月1日付の株式分割を考慮したベースでウエルシア1株に対しツルハHD株1.15株(株式分割考慮前のベースでは0.23株)を割り当てる。ウエルシアは11月27日に上場廃止となる予定。 イオンによるツルハHDへのTOBは、株式交換後の12月上旬をメドに開始する方針。TOB価格は1株1万1400円。買付予定数の下限は設定せず、上限は1135万7170株とする。ウエルシアとツルハHDの統合で日本最大のドラッグストア連合体を創成し、競争力を高めていく。ツルハHDはイオングループのヘルス&ウェルネス事業をけん引する中核子会社となる。 (注)タイトル末尾の「◇」は本文中に複数の銘柄を含む記事を表しています。 出所:MINKABU PRESS