話題株ピックアップ【昼刊】:わらべ日洋、ベイカレント、タイミー

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■わらべ日洋 <2918>  2,336円   +249 円 (+11.9%)  11:30現在  東証プライム 上昇率トップ
 わらべや日洋ホールディングス<2918>は大幅続伸。10日取引終了後、26年2月期連結業績予想について売上高を前期比4.1%増の2315億円、営業利益を同32.9%増の60億円と発表。前期から一転増益となる見通しを示したことが好感されている。配当予想は前期比据え置きの90円とした。同時に発表した25年2月期決算は売上高が前の期比7.5%増の2224億6700万円、営業利益が同29.2%減の45億1500万円だった。主力の食品関連事業で国内外の新工場が寄与し全体で増収を確保。一方、利益面では稼働を開始した入間工場の初期赤字や工場再編に伴う一時費用の増加が重しとなった。

■技研製作所 <6289>  1,400円   +101 円 (+7.8%)  11:30現在  東証プライム 上昇率4位
 技研製作所<6289>は大幅続伸。10日取引終了後、油圧式杭圧入引抜機「サイレントパイラー」の誕生50周年を記念し、25年8月期末に記念配当10円を実施すると発表した。あわせて自社株買いの実施も発表しており、これらが好感され買われている。期末配当は従来の普通配当22円との合計で32円となる。中間配当22円とあわせ、年間配当額は54円(前期実績42円)となる見通しだ。自社株買いは取得上限45万株(自己株式を除く発行済み株数の1.68%)、または5億円とし、期間は4月11日から7月31日まで。なお、同時に発表した上期決算は売上高が前年同期比23.9%減の118億2900万円、営業利益が同45.3%減の13億2300万円だった。

■ベイカレント <6532>  7,271円   +514 円 (+7.6%)  11:30現在  東証プライム 上昇率5位
 ベイカレント<6532>が4連騰し年初来高値を更新している。10日の取引終了後に発表した26年2月期の連結業績予想で、売上高1430億円(前期比23.2%増)、営業利益510億円(同19.7%増)、純利益373億円(同21.3%増)を見込み、年間配当予想を前期比38円増の100円としたことが好感されている。DXに加えて生成AI関連を中心とした旺盛なコンサルティング需要の継続を見込んでおり、積極的な採用と人材育成の強化や、コアクライアント戦略推進のための営業体制強化などで案件数の増加を見込む。なお、25年2月期決算は、売上高1160億5600万円(前の期比23.6%増)、営業利益426億1500万円(同24.5%増)、純利益307億6000万円(同21.2%増)だった。同時に、上限を47万株(発行済み株数の0.31%)、または30億円とする自社株買いを実施すると発表したことも好材料視されている。取得期間は5月1日から5月23日までで、資本効率の向上を図るとともに、1株当たりの株主価値を高め、株主への利益還元を充実させるのが狙いとしている。

■スギホールディングス <7649>  3,046円   +140 円 (+4.8%)  11:30現在  東証プライム 上昇率6位
 スギホールディングス<7649>が地合い悪のなか逆行高し年初来高値を更新している。10日の取引終了後に発表した26年2月期連結業績予想で、売上高1兆円(前期比13.9%増)、営業利益480億円(同12.8%増)、純利益340億円(同32.4%増)と2ケタ営業増益で3期連続最高益更新を見込むことが好感されている。今期は、ドラッグストア事業で107店舗、調剤薬局事業で前期比12店舗の純増を見込む。また、調剤領域で高度な専門性を必要とする処方せんの応需強化に取り組むほか、物販領域では訪日外国人向けの品ぞろえ拡充や都心店舗の出店などによりインバウンド需要の更なる取り込みを図り、調剤と物販を合わせた既存店売上高で同3.2%増を想定する。なお、25年2月期決算は、売上高8780億2100万円(前の期比17.9%増)、営業利益425億6300万円(同16.2%増)、純利益256億8900万円(同16.9%増)だった。

■タイミー <215A>  1,590円   +60 円 (+3.9%)  11:30現在
 タイミー<215A>が4日続伸している。10日の取引終了後、ワタミ<7522>子会社のWATAMI FAST CASUALと、スキマバイトサービス「タイミー」を活用した新たな店舗運営に関する業務提携を行うと発表しており、好材料視されている。外食産業の人手不足解消と事業成長を目指す業界初のモデルケースを共同で構築するのが狙い。タイミーが所有するスキマバイト人材の活用・育成ノウハウと、ワタミの外食産業における豊富な知見を掛け合わせることで、店長・社員と従業員の全員を現場リーダーとしてタイミーで正社員採用されたタイミー社員やタイミーワーカーによって構成する店舗運営モデル(フルタイミー)を「サブウェイ」で構築するとしている。

■トライアル <141A>  2,318円   +78 円 (+3.5%)  11:30現在
 トライアルホールディングス<141A>が大幅高で4連騰。ディスカウント店を運営する同社は西友(東京都武蔵野市)の買収発表で一躍脚光を浴び、3月に入り強い株高圧力が掛かったが、同月半ば以降は戻り売りに押される展開が続いていた。もっとも4月は全体相場がショック安に見舞われながらも下値抵抗力を発揮。更に10日取引終了後に発表した3月の月次売上高速報によると、既存店売上高は前年同月比5.6%増と増収基調を継続し、伸び率は2月の1.8%を上回った。消費者の節約志向の強まりが懸念されるなかにあって、安定的な業績成長が期待できる銘柄として物色されており、地合い悪のなかで頑強な動きをみせている。3月の全店売上高は同14.8%増となった。

■ミダックHD <6564>  2,073円   +35 円 (+1.7%)  11:30現在
 ミダックホールディングス<6564>は続伸。この日午前10時ごろ、同業の大平興産(東京都千代田区)の全株式を取得し、子会社化すると発表した。大平興産は千葉県内で管理型最終処分場を運営する。これにより関東地域へ事業エリアを拡大する狙いがある。株式譲渡実行日は4月14日。これが買いの手掛かりとなっている。

■タマホーム <1419>  3,665円   +45 円 (+1.2%)  11:30現在
 タマホーム<1419>は売り買い交錯。10日取引終了後に24年6月~25年2月期連結決算を発表し、売上高は1238億8700万円(前年同期比18.8%減)、営業損益は49億3900万円の赤字(前年同期14億5900万円の黒字)だった。期初の受注低迷期の物件が計上されるタイミングにあたり、注文住宅の引き渡し棟数が減少した。通期の減収減益見通しに変更はない。第4四半期偏重の傾向があるという。第3四半期時点で営業赤字となったものの、通期の黒字見通しを据え置いたこともあり強弱観が対立しているようだ。

■ミニストップ <9946>  1,750円   +10 円 (+0.6%)  11:30現在
 ミニストップ<9946>が続伸している。同社は10日取引終了後、26年2月期通期の連結業績予想を公表。営業損益の見通しを12億円の黒字(前期は34億8600万円の赤字)としていることが買い手掛かりとなっているようだ。営業総収入は前期比10.9%増の970億円を見込む。国内事業では経営者指導改革を推し進め、ベトナム事業についてはカテゴリーマネジメントに基づくMD(マーチャンダイジング)政策の再設計と実証に基づく個店モデルの水平展開に取り組むとしている。

■アドバンテスト <6857>  5,443円   -460 円 (-7.8%)  11:30現在
 アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>など半導体製造装置大手が揃ってウリ気配スタートで下値を探る展開。両銘柄とも前日は大きくリバウンドに転じたが、再びリスク回避目的の売りに晒されている。前日の米国株市場では米国と中国の貿易戦争が激化するとの思惑から、主力株をはじめ広範囲に売りが広がり、特に対中輸出規制の影響を受ける半導体セクターの下げが大きくなった。エヌビディアなどが急落し、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)の下落率はほぼ8%に達した。東京市場でもエヌビディア関連に位置付けられるアドテストやディスコなどを中心に、半導体関連株は米株市場に追随する動きを強いられている。

■トヨタ自動車 <7203>  2,380円   -163 円 (-6.4%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>が急反落している。トランプ米政権による関税政策と対中強硬姿勢を受けて投資家のリスク許容度が低下するなか、時間外取引において米長期金利に上昇圧力が掛かっている。ドル資産の下落を警戒する流れとなり、足もとではリスク回避目的の円買い需要が拡大。ドル円相場は一時1ドル=142円台までドル安・円高に振れた。自動車関税と円安一服の影響で、自動車メーカー全般に今期の業績を巡る不透明感が一段と強まっており、トヨタ株に再び強い下押し圧力が掛かっている。日産自動車<7201>やホンダ<7267>、SUBARU<7270>も売りを浴びる展開となっている。

■ファーストリテイリング <9983>  45,030円   -1,450 円 (-3.1%)  11:30現在
 ファーストリテイリング<9983>が大幅反落している。10日の取引終了後、25年8月期の連結業績予想について、売上高は3兆4000億円(前期比9.5%増)の従来見通しを据え置きつつ、営業利益を5300億円から5450億円(同8.8%増)へ、純利益を3850億円から4100億円(同10.2%増)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を225円から240円(年480円)へ引き上げたが、下期の業績予想を引き下げたことが嫌気されている。上方修正は、国内・欧州のユニクロ事業で冬物商品の販売が好調に推移し想定を上回ったことが要因。一方、下期は中国大陸に香港、台湾を含むグレーターチャイナの苦戦や米国の相互関税、追加関税の影響を試算し、従来予想より事業利益ベースで約100億円下振れると予想している。2月中間期は売上高1兆7901億円(前年同期比12.0%増)、営業利益3042億1700万円(同18.3%増)、純利益2335億6600万円(同19.2%増)だった。国内ユニクロ事業では気温に合わせて戦略的に商品を準備し、マーケティングを強化したことや、インバウンド販売が好調で過去最高の業績となった。海外では北米、欧州を中心に新規出店が成功した一方、中国大陸のユニクロ事業やジーユー事業が苦戦し、グレーターチャイナは減収減益だった。

■OSG <6136>  1,508円   -48 円 (-3.1%)  11:30現在
 OSG<6136>は反落。10日取引終了後に24年12月~25年2月期連結決算を発表。売上高は前年同期比2.9%増の377億7700万円、営業利益は同5.3%減の38億8400万円だった。値上げの影響が出始めたことで国内が増収増益となったほか、中華圏の回復でアジアも増収に。ただ、各種費用の増加もあり全体の利益は減少した。通期で増収増益を見込んでいるだけに、決算内容がネガティブ視されているようだ。なお、あわせて自社株買いの実施を発表した。取得上限は350万株(自己株式を除く発行済み株数の4.12%)、または50億円。期間は4月11日から8月29日まで。

■WACUL <4173>  375円   +80 円 (+27.1%) ストップ高買い気配   11:30現在
 WACUL<4173>がストップ高の水準となる前営業日比80円高の375円でカイ気配となっている。10日の取引終了後、TBSホールディングス<9401>がWACULに対し、株式公開買い付け(TOB)を実施すると発表した。TOB価格は1株502円で、WACULの株価はこれにサヤ寄せをする流れとなっている。買付予定数の下限は518万200株(所有割合66.51%)で、上限は設定しない。買付期間は11日から5月29日まで。TOB成立後、所定の手続きを経てWACULは上場廃止となる見通し。コンテンツの価値最大化に向けた戦略を進めるTBSHDはWACULを傘下に収め、マーケティング機能の強化を加速させる方針。東京証券取引所は4月10日、WACULを監理銘柄(確認中)に指定した。

■ファンデリー <3137>  376円   +55 円 (+17.1%)  11:30現在
 ファンデリー<3137>が急伸している。同社は10日の取引終了後、イオン<8267>グループにおいて国産ハイブランド冷食「旬をすぐに」の販売を開始し、60店舗に導入されたと発表。これを材料視した買いが入ったようだ。5月9日までに新たに330店舗での販売開始も決定しているという。

■ホームポジション <2999>  430円   +80 円 (+22.9%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ホームポジション<2999>が全体相場に逆行してストップ高カイ気配。時価総額30億円前後の小型株で品薄感があり、前日にマドを開けて買われたが、きょうは改めて上値を伸ばす展開となっている。静岡県を営業基盤に戸建て分譲を展開し、首都圏でも需要開拓に傾注している。25年8月期は営業損益が4億4000万円(前期は5億7000万円の赤字)と黒字転換を見込んでいる。10日取引終了後に発表した24年9月~25年2月期決算は営業利益が2億900万円の黒字(前年同期は5億2700万円の赤字)と急改善している。また同日、株主優待制度を実施することを発表。25年8月末の株主を対象に、1000株以上を保有する場合、一律2万円分のQUOカードを贈呈するというもので、これを材料視する買いを呼び込んでいる。

■ウッドフレンズ <8886>  1,100円   +150 円 (+15.8%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ウッドフレンズ<8886>はカイ気配。長谷工コーポレーション<1808>が10日の取引終了後、ウッドFの完全子会社化を目的としてTOBを実施すると発表しており、TOB価格1720円にサヤ寄せする格好となっている。完全子会社化することで、商品ラインアップの拡充や用地情報の共有による取り引きの活性化、東海圏での事業拡大、戸建住宅以外の建築物への国産木質材の応用などのシナジーが期待できるという。買付予定数は145万8083株(下限97万2100株・上限設定なし)で、買付期間は4月11日から5月27日までを予定。また、TOB成立後、ウッドフレンズは所定の手続きを経て上場廃止となる予定で、これを受けて東京証券取引所は4月10日付でウッドフレンズ株式を監理銘柄(確認中)に指定している。なお、ウッドフレンズはTOBに対して賛同の意見を表明している。

●ストップ高銘柄
 GLOE <9565>  1,066円   +150 円 (+16.4%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 なし





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