前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―
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■マニー <7730> 1,118.5円 (-57円、-4.9%) 東証プライムの下落率2位。マニー <7730> [東証P]が続落。9日取引終了後に24年9月-25年2月期連結決算を発表し、売上高は前年同期比6.5%増の148億1000万円、最終利益は同7.9%減の29億4000万円だった。通期で増収増益を見込んでいるだけに、上期時点での減益をネガティブ視した売りが出た。眼科ナイフなどのサージカル関連製品が好調だったほか、アイレス針関連製品の販売が伸びた。一方、中国市場の減速やダイヤバー自主出荷停止に伴う影響により、デンタル関連製品が低調に推移し全体の足を引っ張った。人員数増加による販管費の増加も重荷に。為替差益の縮小なども響いた。 ■サイゼリヤ <7581> 3,990円 (-160円、-3.9%) 東証プライムの下落率4位。サイゼリヤ <7581> [東証P]が続落。9日の取引終了後、25年8月期第2四半期累計(24年9月~25年2月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を修正。今期の経常利益予想を従来の見通しから7億円減額して157億円(前期比0.7%増)に見直しており、嫌気されたようだ。米価格の高騰や野菜価格の上昇の影響で粗利益率が予想を下回る。今期の売上高予想は51億円増額して2587億円(同15.2%増)に見直した。最終利益予想は据え置いた。既存店の客数と客単価は引き続き増加傾向になると想定する。加えて同社は中国とオーストラリアに子会社を設立すると発表した。2月中間期の売上高は前年同期比16.2%増の1215億7200万円、経常利益は同0.1%減の64億7800万円だった。 ■コシダカHD <2157> 961円 (-16円、-1.6%) 東証プライムの下落率5位。コシダカホールディングス <2157> [東証P]が続落。10日午後1時ごろに発表した2月中間期連結決算が、売上高340億400万円(前年同期比11.2%増)、営業利益51億1400万円(同5.8%増)、純利益31億9200万円(同18.1%減)となり、従来予想の営業利益55億1900万円を下回って着地したことが嫌気された。積極出店の継続と既存店客数の増加で主力のカラオケ事業は2ケタ増収となったものの、客単価の低下が想定以上だったことが響いた。また、人件費や水道光熱費で単価上昇が表面化したことや、シンガポール子会社の清算損なども響いた。なお、25年8月期通期業績予想は、売上高710億5700万円(前期比12.3%増)、営業利益115億7800万円(同13.9%増)、純利益74億9900万円(同11.3%増)の従来見通しを据え置いている。 ■ZOZO <3092> 1,396円 (-17円、-1.2%) 東証プライムの下落率6位。ZOZO <3092> [東証P]が下落。9日の取引終了後、英国を拠点に欧米市場でファッションショッピングプラットフォームを運営するLYST社を買収すると発表したが、取得価額が243億円であることから財務面への影響を懸念した売りが出たようだ。新たに設立する英国子会社を通じ、全株式を4月30日付で取得する。両社の地理的なカバレッジや技術背景が理想的な補完関係にあると判断したほか、運用面ではシステム基盤の共用・管理業務の統合などでさまざまなスケールメリットが期待できるという。なお、26年3月期の連結業績への影響は精査中としている。 ※10日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋 株探ニュース