エヌピーシー、今期経常を8%下方修正
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エヌ・ピー・シー <6255> [東証G] が4月10日大引け後(15:30)に決算を発表。25年8月期第2四半期累計(24年9月-25年2月)の連結経常利益は前年同期比2.4%減の6.4億円となった。 併せて、通期の同利益を従来予想の20.6億円→18.9億円(前期は24.2億円)に8.4%下方修正し、減益率が14.7%減→21.8%減に拡大する見通しとなった。 会社側が発表した上期実績と通期計画に基づいて、当社が試算した3-8月期(下期)の連結経常利益は前年同期比29.1%減の12.5億円に減る計算になる。 直近3ヵ月の実績である12-2月期(2Q)の連結経常利益は前年同期比53.2%減の2.9億円に大きく落ち込み、売上営業利益率は前年同期の21.5%→18.5%に低下した。 株探ニュース 会社側からの【修正の理由】 前期末受注残は予定通り消化する一方、米国主要顧客が工場の稼働を優先させたことでいくつかの改造案件を今期は実現できないことや、米国新政権の政策の不確実性のため同顧客による発注の様子見があった影響で、当期受注当期売上を見込んでいた案件のうち改造等の案件が想定よりも減少したため、売上高は期初の予想を下回ることを見込んでいます。利益面では、売上高の減少や、販売費及び一般管理費の増加、営業外費用の海外の未払税金に起因する為替差損が期初予想より増加することなどに伴い期初の予想を下回る見込みです。ただし、購買努力や現地再現の工数削減などの原価低減により売上総利益率が期初の想定よりも向上する見込みであるため、営業利益及び経常利益の減少率は売上高の減少率に比べて低くなる見込みです。当期純利益は主に繰延税金資産の取り崩しの影響で税金等調整前の各種利益と比較して減少率が大きくなる見込みです。なお、連結業績及び個別業績とも同一の理由によるものであります。配当については、外部要因により業績は下方修正となった一方で内部状況に大きな変化はなく、今期も一定の利益は確保しており、来期以降に向けた受注も獲得できているため、1株当たり10.0円の予想に変更はありません。(注)上記予想は、発表日現在において入手可能な情報に基づいて作成しております。実際の業績は、今後様々な要因によって予想数値と異なる可能性があります。