クミカ、今期最終を一転赤字に下方修正、配当も0.5円減額
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クミカ <8887> [東証S] が4月10日後場(15:15)に業績・配当修正を発表。25年5月期の最終損益(非連結)を従来予想の7900万円の黒字→6億7700万円の赤字(前期は2億1200万円の黒字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなった。ただ、通期の経常利益は従来予想の1億1300万円→1億9500万円(前期は3億0200万円)に72.6%上方修正し、減益率が62.6%減→35.4%減に縮小する見通しとなった。 会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した12-5月期(下期)の最終損益も従来予想の1億4600万円の黒字→6億1000万円の赤字(前年同期は1億8800万円の黒字)に減額し、一転して赤字計算になる。 業績悪化に伴い、今期の年間配当を従来計画の4円→3.5円(前期は30円)に減額修正した。 株探ニュース 会社側からの【修正の理由】 1.売上高 2024年10月15日の「通期業績予想及び配当予想の修正に関するお知らせ」にて、期初の時点では今期販売を計画していた販売用不動産につき、買い手候補との条件交渉が進まず、今期での販売の見込みが立たなくなってしまったため、来期の販売計画に変更いたしました。しかしながら、来期の販売計画に変更した物件が、その後当初計画とは別の買い手候補との条件交渉が順調に進み、今期の販売にいたりました。具体的には本日公表の「販売用不動産の売却に関するお知らせ」をご覧ください。一方、昨今の人件費及び建築資材の高騰などにより東京都内、神奈川県内の物件の販売計画の見直しを行い、合計801百万円の販売を来期に延期いたしました。その結果、前回予想より763百万円増加し、売上高は5,438百万円となる見込みです。2.営業利益上記の結果、営業利益は前回予想より33百万円増となり、176百万円を計上する見込みです。3.経常利益経常利益は投資事業組合利益62百万円を計上することにより、前回予想より81百万円の上方修正となる見込みです。4.特別損失本日(2025年4月10日)公表の「子会社の事業の全部休止、開発用不動産の減損損失並びに株式交換関連費用の発生、及びこれらに伴う特別損失の計上に関するお知らせ」をご覧ください。上記の非連結子会社である「莉斐股分有限公司」の業を休止したことによる関連費用として210百万円、株式会社シーラテクノロジーズとの株式交換関連費用として102百万円、開発用不動産(千葉県習志野市)につき工事施工会社と工事請負契約解除に伴う減損処理による減損損失437百万円、などにより特別損失779百万円を計上する見込みです。5.当期純利益上記「1.売上高」に記載の販売用不動産の売却により法人税等が256百万円増加する一方、「莉斐股分有限公司」の事業休止による特別損失及び開発用不動産の減損損失により法人税等が197百万円減少します。その結果、法人税等が合計59百万円の増加となる見込みです。その結果、2024年10月15日に公表した2025年5月期(2024年6月1日~2025年5月31日)通期業績予想を売上は763百万円、営業利益は33百万円、経常利益は81百万円上回り、上方修正となります。一方で、当期純利益は756百万円下回り、下方修正となります。(注)業績予想につきましては、本資料発表日現在において入手可能な情報に基づき作成されたものであり、6.78実際の業績は今後の様々な要因によって予想数値と異なる場合がございます。 当社は、株主の皆様に対する利益還元を会社運営における重要課題の一つとして認識しております。株主重視の方針に加え、今後の事業展開を勘案し、内部留保の充実、業績に応じた適正配当を行うとともに長期的な安定配当を維持することを基本方針としております。 2025年5月期の配当予想につきましては、通期業績予想を修正したことを踏まえ、上記の配当方針に則り、2024年10月15日の公表内容から期末配当を0.5円減配し、1株当たり1.50 円とさせていただきます。従いまして、中間配当を含めた年間配当は、1株当たり3.50円を予定しております。