米外為市場サマリー:日米金利差拡大が意識され一時148円10銭台に上伸
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7日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=147円84銭前後と前週末と比べて90銭程度のドル高・円安で取引を終えた。ユーロは1ユーロ=161円31銭前後と同40銭程度のユーロ高・円安だった。 欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長が7日、相互関税を公表したトランプ米政権に「工業製品でゼロ対ゼロの関税を提案した」と明らかにしたことなどを背景に、貿易摩擦の激化懸念が和らいだ。また、米CNBCテレビが「米国家経済会議(NEC)のハセット委員長は、トランプ大統領が関税措置の90日間停止を検討していると述べた」と報じたことも投資家心理の改善につながった。米長期金利が上昇するなか、日米金利差の拡大を意識したドル買い・円売りが流入し、ドル円相場は一時148円15銭まで上伸した。その後は米政府が「90日間の関税停止はフェイクニュース」と否定したことからドル買いは一服したが、足もとでドル安・円高が進んでいたことから持ち高調整のドル買いが入りやすく下押しは限定的だった。 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.0912ドル前後と前週末に比べて0.0045ドル程度のユーロ安・ドル高だった。 出所:MINKABU PRESS