米外為市場サマリー:FRB議長のタカ派発言を受け一時147円40銭台に上伸

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為替

 4日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=146円93銭前後と前日と比べて90銭弱のドル高・円安で取引を終えた。ユーロは1ユーロ=160円91銭前後と同50銭強のユーロ安・円高だった。

 中国政府は4日、米国の相互関税への対抗措置として10日から全ての米国製品に34%の追加関税を課すと発表した。貿易摩擦の激化が世界経済を下押しするとの懸念から投資家がリスク回避姿勢を強め、欧州市場では一時144円56銭と約6カ月ぶりのドル安・円高水準をつけた。ただ、この日に発表された3月の米雇用統計で、非農業部門の就業者数が市場予想を上回ったことを手掛かりに、ニューヨーク市場ではドルの買い戻しが流入。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が講演で、「トランプ関税は予想より高く、インフレ高進と成長鈍化のリスクがある」などと述べ、「金融政策の適切な道筋を語るには時期尚早」と政策変更を急がない姿勢を示したこともドル買いを誘い、ドル円相場は147円43銭まで上伸する場面があった。

 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.0956ドル前後と前日に比べて0.0095ドル程度のユーロ安・ドル高だった。

出所:MINKABU PRESS

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