前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

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材料

■日経レバ <1570>  22,580円 (-1,880円、-7.7%)

 NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信 <1570> [東証E]が3日続急落。前週末は2万4000円台半ばにあったが、31日は7%を超える下げで一気に23000円を下回る暴落となった。日経レバは日経平均株価に連動する仕組みで組成されたETFで価格変動率が2倍に設定されている。全体相場のボラティリティが高まると個人投資家などの短期筋の参戦が活発化する。トランプ関税への警戒感から世界的に株式市場は急速に冷え込んでおり、前週末に米国株市場ではナスダック総合株価指数が2.7%安に売られ、今年の安値近辺まで下値を切り下げた。更に足もとで米株指数先物もリスクオフが加速、ナスダック100先物が一段と水準を切り下げていることで、これを横にらみに日経平均も下値を大きく試す状況を余儀なくされている。そうしたなか、日経レバは商いも急増、全市場を通じて断トツの売買代金をこなした。

■アドテスト <6857>  6,472円 (-536円、-7.7%)

 東証プライムの下落率10位。アドバンテスト <6857> [東証P]が続急落。ディスコ <6146> [東証P]など半導体製造装置関連株が軒並みウリ気配スタートで始まるなど下値模索の動きを強めた。前週末の米国株市場ではハイテク株を中心に大きく売られる展開で、エヌビディア  やインテル  、アドバンスト・マイクロ・デバイシズ  など半導体主力株が全体相場の下げを助長した。半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は今年の安値を更新した。東京市場でもこの地合いを引き継ぐ格好となった。外国為替市場で1ドル=149円台前半までドル安・円高が進んでいることも警戒され、エヌビディア関連の最右翼銘柄に位置付けられるアドテストをはじめリスク回避の売りが目立った。

■アイネス <9742>  1,653円 (-118円、-6.7%)

 アイネス <9742> [東証P]が続急落。前週末28日の取引終了後、25年3月期の連結業績予想について、売上高を440億円から410億円(前期比1.1%増)へ、営業利益を40億円から33億円(同14.7%増)へ、純利益を27億円から22億円(同22.6%増)へ下方修正したことが嫌気された。「地方公共団体情報システムの標準化対応」の受注は計画通りであった一方、標準化移行の作業スケジュールが後ろ倒しとなり、売り上げ計上が翌期以降になる見通しとなったことが要因としている。

■アスクル <2678>  1,524円 (-107円、-6.6%)

 アスクル <2678> [東証P]が続急落。前週末28日取引終了後、3月度の月次業績を発表した。単体売上高は前年同月比4.0%減とマイナスになった。主力分野のASKUL事業の伸長率は3.4%減(稼働日修正後で1.5%増と推測)だった。LOHACO事業は9.4%減となった。これがネガティブ視された。

■ENEOS <5020>  782.3円 (-46.5円、-5.6%)

 ENEOSホールディングス <5020> [東証P]が3日続急落。前週末28日取引終了後、25年3月期連結業績予想について売上高を14兆円から12兆6000億円(前期比9.1%減)へ、純利益を2200億円から1100億円(同61.8%減)へ下方修正すると発表。これを嫌気した売りが出た。原油価格が前回予想の前提より低水準で推移していること、JX金属 <5016> [東証P]の株式上場に伴い金属事業を非継続事業へ区分変更することが要因。JXホールディングス・東燃ゼネラル石油の経営統合(2017年)に伴い発生したのれんについて、減損損失を計上することも響く見込み。

■SBG <9984>  7,479円 (-441円、-5.6%)

 ソフトバンクグループ <9984> [東証P]が3日続急落。前週末の米国株市場ではハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数が2.7%安と急落しており、ナスダック市場の動向と株価連動性の高い同社株にはネガティブに作用した。また、29日付の日本経済新聞が、ソフトバンクGが全米で人工知能(AI)を備えた工場を集積した産業団地を作る構想にあることを報じている。本来であれば株価の刺激材料となるところだが、米国株市場ではAI用半導体のシンボルストックであるエヌビディア  をはじめ関連株が大きく売られており、逆風がむしろ強まる展開となった。先物主導の裁定解消売りなど指数売買の影響も色濃い。

■トムソン <6480>  486円 (-23円、-4.5%)

 日本トムソン <6480> [東証P]が大幅続落。31日午後3時ごろ、保有する投資有価証券の一部を売却したのに伴い、25年3月期第4四半期に投資有価証券売却益11億5300万円を特別利益として計上すると発表したが、これに対する反応は限定的のようだ。なお、同件が通期業績に与える影響は現在精査中としている。

■ゼンショHD <7550>  8,051円 (-328円、-3.9%)

 ゼンショーホールディングス <7550> [東証P]が5日ぶり大幅反落。傘下のすき家が29日、昭島駅南店で提供した商品に害虫が混入していたことが判明したと発表した。今年1月に鳥取南吉方店で提供したみそ汁にネズミが混入していたことが3月に報じられ、同社は事実関係を認めるコメントを公表していた。一連の事態を受け、すき家は31日午前9時から4月4日午前9時の間、害虫・害獣の外部侵入や内部生息発生撲滅のための対策を行うため、ショッピングセンター内などの一部店舗を除いて全店を一時閉店する。今後の業績への悪影響を警戒した売りが優勢となったようだ。

■ベイカレント <6532>  6,470円 (-232円、-3.5%)

 ベイカレント <6532> [東証P]が大幅続落。三菱倉庫 <9301> [東証P]は安かった。今月5日に日経平均株価の4月定期入れ替えが発表され、ベイカレントが新規採用され三菱倉は除外されることが明らかとなった。銘柄入れ替えは4月1日に実施予定で、両銘柄にはこの日の引けにかけ入れ替えに伴うリバランスの売買が見込まれている。ベイカレントは新規採用に伴う買い需要が予想されているが、全体相場の下落に押される展開となった。

※31日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋

株探ニュース

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