話題株ピックアップ【昼刊】:Syns、山岡家、トプコン

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■アイダエンジニアリング <6118>  878円   +46 円 (+5.5%)  11:30現在  東証プライム 上昇率トップ
 アイダエンジニアリング<6118>は反発している。前週末28日の取引終了後、350万株(発行済み株数の5.66%)、または30億円を上限とする自社株買いを実施すると発表したことが好感されている。取得期間は5月1日から7月31日までで、取得した全株式は9月30日付で消却する予定だ。

■Synspective <290A>  766円   +40 円 (+5.5%)  11:30現在
 Synspective<290A>が大幅続伸している。同社はきょう、昨年に引き続き内閣府宇宙開発戦略推進事務局の「令和7年度小型SAR衛星コンステレーションの利用拡大に向けた実証」に採択されたことを明らかにしており、これが買い手掛かりとなっているようだ。契約内容は2つあり、ひとつが「期間(予定)が今年3月27日から来年3月31日まで」の案件で、落札金額は6億8100万円(税抜き)。もうひとつが「期間(予定)が今年4月1日から来年3月31日まで」の案件で、落札金額は3億8600万円(税抜き)。両案件は、国内各省庁でのSARデータの本格的な利用を拡大していくため、さまざまな行政分野において、小型SAR衛星コンステレーションを試用し、潜在的な利用ニーズを有する行政分野において利用実証を行い、行政実務利用の観点からの有効性、実用性を検証・評価、整理する、内閣府が推進する実証事業となっている。

■丸千代山岡家 <3399>  3,490円   +170 円 (+5.1%)  11:30現在
 丸千代山岡家<3399>が反発している。前週末28日の取引終了後に発表した28年1月期を最終年度とする中期経営計画で、最終年度に売上高500億円(25年1月期345億8500万円)、経常利益率10.5%(同11.1%)を目指すとしたことが好感されている。また、配当性向を段階的に20%(同2.8%)まで引き上げることも目標としている。

■技術承継機構 <319A>  4,455円   +175 円 (+4.1%)  11:30現在
 技術承継機構<319A>が大幅高で7日ぶりに反発している。この日の寄り前に、子会社NGTG11を通じて、センターレス研削・平面研削加工と自社開発製品(「コッくん」シリーズ)の販売を行うミヤサカ工業(長野県茅野市)の全株式を4月1日付で取得し子会社化すると発表したことが好感されている。技術承継機構は製造業と製造業に関連する企業の譲受及び譲受企業の経営支援に取り組む連続買収企業であり、ミヤサカ工業のセンターレス研削技術は世界のものづくりを下支えする社会的意義の高いものであると判断したという。取得価額は非開示。なお、25年12月期業績への影響は軽微としている。

■トプコン <7732>  3,240円   +110 円 (+3.5%)  11:30現在  東証プライム 上昇率5位
 トプコン<7732>が反発した。同社は前週末28日の取引終了後、米投資ファンドのKKRや産業革新投資機構(JIC)と組み、経営陣が株式の一部を取得するMBO(経営陣が参加する買収)を実施すると発表した。非公開化を目的としてTOB(株式公開買い付け)を実施する。買付価格は1株3300円で、トプコンの株価はこれにサヤ寄せする格好となった。買付予定数の下限は5286万1561株で、上限は設定しない。今年7月末頃をメドとして買い付け開始を目指す。TOBが成立した場合、所定の手続きを経てトプコンの株式は上場廃止となる見通し。東京証券取引所は28日付で、トプコン株を監理銘柄(確認中)に指定した。

■ニトリホールディングス <9843>  14,690円   +190 円 (+1.3%)  11:30現在
 ニトリホールディングス<9843>が3日続伸と全体相場に逆行、一時445円高の1万4945円まで上値を伸ばし、今月18日以来となる1万5000円台回復を目前に捉える場面もあった。株価は年初から下値模索の動きを続け、前週末に1万4265円で昨年来安値を更新していたが、時価は大底圏とみた押し目買いが優勢となった。足もとで1ドル=149円ちょうど近辺まで円高が進行していることで、ハイテク株への売りに拍車がかかっているが、円高によって収益メリットを享受する同社にとっては追い風環境にある。

■松屋 <8237>  1,047円   +11 円 (+1.1%)  11:30現在
 松屋<8237>は底堅い。同社は前週末28日の取引終了後、前期の期末配当予想をこれまでの7円から9円に2円増額すると発表。株主還元姿勢を評価した買いが株価を下支えしたようだ。年間配当予想は12円(前の期比2円増配)となる。

■日本化薬 <4272>  1,408円   +11.5 円 (+0.8%)  11:30現在
 日本化薬<4272>が軟地合いのなか反発している。前週末28日の取引終了後に、昨年11月に発表した650万株を上限とする自社株買いを中止し、改めて上限を1400万株(発行済み株数の8.76%)、または170億円とする自社株買いを実施すると発表したことが好感されている。取得期間は4月14日から来年3月31日までで、取得した全株は消却する予定という。

■日経レバ <1570>  22,655円   -1,805 円 (-7.4%)  11:30現在
 NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が急落。前週末は2万4000円台半ばにあったが、きょうは7%を超える下げで一気に23000円を下回る暴落となっている。日経レバは日経平均株価に連動する仕組みで組成されたETFで価格変動率が2倍に設定されている。全体相場のボラティリティが高まると個人投資家などの短期筋の参戦が活発化する。トランプ関税への警戒感から世界的に株式市場は急速に冷え込んでおり、前週末に米国株市場ではナスダック総合株価指数が2.7%安に売られ、今年の安値近辺まで下値を切り下げた。更に足もとで米株指数先物もリスクオフが加速、ナスダック100先物が一段と水準を切り下げていることで、これを横にらみに日経平均も下値を大きく試す状況を余儀なくされている。そうしたなか、日経レバは商いも急増、全市場を通じて断トツの売買代金をこなしている。

■アドバンテスト <6857>  6,519円   -489 円 (-7.0%)  11:30現在  東証プライム 下落率6位
 アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>など半導体製造装置関連株が軒並みウリ気配スタートで始まるなど下値模索の動きを強めている。前週末の米国株市場ではハイテク株を中心に大きく売られる展開で、エヌビディアやインテル、アドバンスト・マイクロ・デバイシズなど半導体主力株が全体相場の下げを助長した。半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は今年の安値を更新した。東京市場でもこの地合いを引き継ぐ格好となっている。外国為替市場で1ドル=149円台前半までドル安・円高が進んでいることも警戒され、エヌビディア関連の最右翼銘柄に位置付けられるアドテストをはじめリスク回避の売りが目立つ。

■ENEOS <5020>  782.2円   -46.6 円 (-5.6%)  11:30現在
 ENEOSホールディングス<5020>は大幅安。前週末28日取引終了後、25年3月期連結業績予想について売上高を14兆円から12兆6000億円(前期比9.1%減)へ、純利益を2200億円から1100億円(同61.8%減)へ下方修正すると発表。これを嫌気した売りが出ている。原油価格が前回予想の前提より低水準で推移していること、JX金属<5016>の株式上場に伴い金属事業を非継続事業へ区分変更することが要因。JXホールディングス・東燃ゼネラル石油の経営統合(2017年)に伴い発生したのれんについて、減損損失を計上することも響く見込み。

■アイネス <9742>  1,674円   -97 円 (-5.5%)  11:30現在
 アイネス<9742>が大幅続落している。前週末28日の取引終了後、25年3月期の連結業績予想について、売上高を440億円から410億円(前期比1.1%増)へ、営業利益を40億円から33億円(同14.7%増)へ、純利益を27億円から22億円(同22.6%増)へ下方修正したことが嫌気されている。「地方公共団体情報システムの標準化対応」の受注は計画通りであった一方、標準化移行の作業スケジュールが後ろ倒しとなり、売り上げ計上が翌期以降になる見通しとなったことが要因としている。

■ソフトバンクグループ <9984>  7,490円   -430 円 (-5.4%)  11:30現在
 ソフトバンクグループ<9984>が大きく売り優勢に傾いており、3日続落で7000円台後半まで水準を切り下げている。前週末の米国株市場ではハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数が2.7%安と急落しており、ナスダック市場の動向と株価連動性の高い同社株にはネガティブに作用している。また、29日付の日本経済新聞が、ソフトバンクGが全米で人工知能(AI)を備えた工場を集積した産業団地を作る構想にあることを報じている。本来であれば株価の刺激材料となるところだが、米国株市場ではAI用半導体のシンボルストックであるエヌビディアをはじめ関連株が大きく売られており、逆風がむしろ強まる展開となっている。先物主導の裁定解消売りなど指数売買の影響も色濃い。

■ゼンショHD <7550>  7,982円   -397 円 (-4.7%)  11:30現在
 ゼンショーホールディングス<7550>が急落している。傘下のすき家が29日、昭島駅南店で提供した商品に害虫が混入していたことが判明したと発表した。今年1月に鳥取南吉方店で提供したみそ汁にネズミが混入していたことが3月に報じられ、同社は事実関係を認めるコメントを公表していた。一連の事態を受け、すき家は31日午前9時から4月4日午前9時の間、害虫・害獣の外部侵入や内部生息発生撲滅のための対策を行うため、ショッピングセンター内などの一部店舗を除いて全店を一時閉店する。今後の業績への悪影響を警戒した売りが優勢となったようだ。

■ベイカレント <6532>  6,480円   -222 円 (-3.3%)  11:30現在
 ベイカレント<6532>と三菱倉庫<9301>は安い。今月5日に日経平均株価の4月定期入れ替えが発表され、ベイカレントが新規採用され三菱倉は除外されることが明らかとなった。銘柄入れ替えは4月1日に実施予定で、両銘柄にはこの日の引けにかけ入れ替えに伴うリバランスの売買が見込まれている。ベイカレントは新規採用に伴う買い需要が予想されているが、全体相場の下落に押される展開となっている。

●ストップ高銘柄
 BTM <5247>  1,399円   +300 円 (+27.3%) ストップ高   11:30現在
 ZenmuTech <338A>  6,500円   +1,000 円 (+18.2%) ストップ高   11:30現在
 イオレ <2334>  891円   +150 円 (+20.2%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 ドリームインキュベータ <4310>  2,740円   -700 円 (-20.4%) ストップ安   11:30現在
 など、1銘柄

株探ニュース

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