話題株ピックアップ【夕刊】(2):日本製鉄、MS&AD、クックパッド
投稿:
■日本製鉄 <5401> 3,289円 -151 円 (-4.4%) 本日終値 日本製鉄<5401>が大幅続落。27日の取引終了後、これまで2025年1~3月としていたUSスチールの買収実行の予定時期について、同年4~6月に変更すると発表した。予定時期の変更は3回目となり、サプライズ感は乏しいものの、28日に米メディアのセマフォーが報じた内容によると、日本製鉄とUSスチールがトランプ米政権との交渉のなかで、ディールの完了に向けて日本製鉄による投資額の増額を提案しているという。投資額の増加観測が広がるなか、日本製鉄に対しては、費用負担を懸念した売りを促す要因となったとみられている。報道によると、直近のホワイトハウス高官との会合において、日本製鉄が従来USスチールの工場刷新に向けて提案していた投資額27億ドルについて増額することを提案。関係者によると最大で70億ドルまで増額される可能性があるとしている。 ■亀田製菓 <2220> 4,020円 -20 円 (-0.5%) 本日終値 亀田製菓<2220>はしっかり。27日取引終了後、持ち分法適用関連会社の米TH FOODS(THF)の株式を取得し、完全子会社化すると発表した。THFの株主である同社や、三菱商事<8058>とその傘下の北米三菱商事の間で協議した結果、THFの更なる成長を図るためには、これまで以上に米菓関連の製造技術やノウハウを提供して新商品開発や生産性向上を図ることが最善であると合意した。完全子会社化に伴う各種手続きは6月ごろをメドに完了する見通し。 ■MS&AD <8725> 3,510円 -10 円 (-0.3%) 本日終値 MS&ADインシュアランスグループホールディングス<8725>が後場に一時プラス圏に浮上した。日本経済新聞電子版がこの日、「三井住友海上火災保険とあいおいニッセイ同和損害保険が合併に向けて協議を始める」と報じた。傘下の損保2社の統合により収益性が高まるとの期待をもとにした買いを誘う格好となったようだ。報道によると、2社の合併により正味収入保険料は単純合計で約3兆円となり、東京海上日動火災保険を抜いて首位となるという。 ■AIFCG <254A> 1,540円 +300 円 (+24.2%) ストップ高 本日終値 AIフュージョンキャピタルグループ<254A>は後場に急騰。同社は28日午後2時15分、EVO FUNDを割当先として第2回、第3回、第4回の新株予約権を、DSG1(名古屋市中村区)を割当先として第5回の新株予約権を発行し、手取り概算で約30億4700万円を調達すると発表した。調達資金は2028年4月までの間、暗号資産への投資に用いるという。発表内容を材料視した買いが集まった。新株予約権が全て行使した場合の希薄化率は21.34%(議決権ベースで24.12%)となる。 ■クックパッド <2193> 175円 +34 円 (+24.1%) 本日終値 クックパッド<2193>は物色人気を集めた。27日取引終了後に大規模な自社株買いを実施すると発表した。取得上限は2000万株(自己株式を除く発行済み株数の24.2%)、または20億円。期間は4月1日から来年3月31日まで。これが好感された。 ■BTM <5247> 1,099円 +150.5 円 (+15.9%) ストップ高 本日終値 BTM<5247>は3日ぶり反発。27日取引終了後、システム開発を手掛ける技研(大分市)の株式を100%取得し、子会社化すると発表した。九州地方での優秀なエンジニアの獲得と優良取引先との関係構築を強化し、同地域の大手企業・地方企業に向けたDX推進事業を加速させるという。株式譲渡実行日は5月1日。これが材料視された。 ■GFA <8783> 500円 +40 円 (+8.7%) 本日終値 GFA<8783>が大幅反発。午後1時30分ごろ、ミームコインのNYANMARU Coin($NYAN)のエコシステム拡大を目的として主催された「NYANMARU Acceleration Program」において、子会社GFA Capitalが提案したプロジェクト「GFAラジオ・インフルエンサー連携企画」が正式に採択されたと発表しており、好材料視された。また、今回の採択に伴い、プロジェクトに対する活動資金として、NYANMARU Coin2000万円分を助成金として受領する予定としている。 ■FフォースG <7068> 524円 +38 円 (+7.8%) 本日終値 フィードフォースグループ<7068>が急伸。デジタルマーケティングの領域で関連ツールを提供し、ネット広告分野では更新システムなど支援ビジネスを展開する。27日取引終了後に25年5月期第3四半期(24年6月~25年2月)の決算を発表、営業利益は前年同期比28%増の11億3000万円と好調だった。SaaS事業が好調で全体収益に貢献している。特に直近四半期の12~2月期でみると営業利益は前年同期比95%増と2倍近い伸びを示しており、これが株価を強く刺激した。 株探ニュース