外為サマリー:米2月PCEの発表控え150円80銭近辺でもみあう

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 28日の東京外国為替市場のドル円相場は、午後3時時点で1ドル=150円77銭前後と前日の午後5時時点に比べて20銭強のドル高・円安となっている。

 米政権による関税強化がインフレ圧力を高めるとの見方が広がるなか、前日のニューヨーク市場で日米金利差の拡大を見込んだドル買い・円売りが優勢だった流れを引き継いでスタートした。この日の朝方に総務省が発表した3月の東京都区部消費者物価指数(CPI、生鮮食料品除く)は、前年同月比の上昇率が市場予想を上回ったものの円を買う動きは限定的。月末・年度末を前にした実質ゴトー日(5のつく日と10のつく日)に伴う実需筋のドル需要もあり、ドル円相場は午前9時40分ごろに一時151円21銭まで上伸した。ただ、日経平均株価が大きく下落したことからリスク回避の動きが出やすく、ドルは仲値(午前9時55分頃に決まる金融機関が外国為替取引をする際の基準となるレート)を通過すると軟化。時間外取引で米長期金利が低下したことも影響し、午前10時50分ごろには150円70銭をつける場面があった。午後は今晩に発表される2月の米個人消費支出(PCE)を見極めたいとのムードが強まり、150円80銭近辺でもみあった。

 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.0791ドル前後と前日の午後5時時点に比べて0.0025ドル程度のユーロ高・ドル安。対円では1ユーロ=162円70銭前後と同65銭程度のユーロ高・円安で推移している。

出所:MINKABU PRESS

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