ベクターHD、今期最終を赤字拡大に下方修正、対純資産で74%の赤字
ベクターHD、今期最終を赤字拡大に下方修正、対純資産で74%の赤字
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ベクターホールディングス <2656> [東証S] が3月28日大引け後(15:30)に業績修正を発表。25年3月期の連結最終損益を従来予想の5億円の赤字→6.8億円の赤字(前期は8.9億円の赤字)に下方修正し、赤字幅が拡大する見通しとなった。赤字額は前期末の純資産を74.2%毀損する規模となった。 会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結最終損益も従来予想の1.7億円の赤字→3.4億円の赤字(前年同期は4.3億円の赤字)に下方修正し、赤字幅が拡大する計算になる。 株探ニュース 会社側からの【修正の理由】 (1)売上高及び営業利益並びに経常利益につきましては、新規事業として、環境関連事業である紫外線(UV)カット率100%の高遮熱性能及び高透明度フィルム「コボテクトフィルム」の販売による売上、「SDGs」関連事業である「e-Nudge」プロジェクトにおける運動代替セルフケアデバイスである「WAKE UP」販売収益に係る当社プロフィットシェア分の収益を計上いたしましたが、ICT事業において、当初見込んでおりました売上が予定より下回ったこと、当第4四半期までに見込んでおりました、建設事業における太陽光発電所造成工事の業務委託を最終的に受託できなかったこと、不動産売買取引において売却先の都合により決済がされなかったこと等が主な要因で、業績予想を下方修正することとなりました。 (2)親会社株主に帰属する当期純利益につきましては、上記に加え、環境関連事業における在庫商品について評価を見直したこと、再生可能エネルギー事業における権利金及び預託金等並びに本社移転に伴う敷金返還債権の未収金についてそれぞれ回収が遅れていることから評価損を計上したこと、ICT事業における無形固定資産であるソフトウェア開発費用について当初の計画通りの開発ができていないことから減損損失を計上したこと等が主な要因で、業績予想を下方修正することとなりました。 ※特別損失につきましては次のとおりです。特別損失の計上について 環境関連事業における在庫商品の評価損13百万円に対し棚卸商品評価損、再生可能エネルギー事業における未収債権68百万円及び本社移転に伴う未収債権25百万円に対し未収債権評価損、ICT事業におけるソフトウェア開発費14百万円及び子会社設備等の減損7百万円に対し減損損失を計上することといたしました。 (注)上記の予想数値は、現時点において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績につきましては、今後の様々な要因によって予想数値と異なる可能性があります。