ドル円、151円台に上昇 円ロングの解消が続く=NY為替概況

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ドル円、151円台に上昇 円ロングの解消が続く=NY為替概況

 きょうのNY為替市場、ドル円は買いが優勢となり151円台に上昇した。本日の為替市場はドル高のフォローはなく、専ら円安がドル円を押し上げた。トランプ大統領が輸入自動車に25%の関税を発動する大統領令に署名したことで、市場には先行きへの不安感が広がっている。

 米株式市場も上値の重い展開となっていたが、自動車株は下落したものの、全体的な失望感までは広がっておらず、きつい下げには至っていない。そのような中、円相場は過度に積み上がっている円ロングの解消が続いている状況。

 また、今回の自動車関税の日本経済への影響の確認と、4月2日に打ち出されるであろう、その他の分野への相互関税の影響を確認するため、日銀は追加利上げを急がないと見られていることも円安を誘っているものと見られる。

 ただ、FRBも日銀も次の行動には慎重になっている中、関税以外の基本的な状況は変わらない。目先は4月2日の相互関税の内容と市場の反応を待っている。そのような中で期末のポジション調整を消化している状況。

 ユーロドルは一時1.08ドル台に上昇。7日ぶりに反発となる。東京時間の早朝に一時1.0735ドル付近まで下落し200日線に接近したが、その水準はサポートされた格好。

 ユーロドルは3月に入って急速に買い戻され、一時1.10ドルをうかがう展開も見られていた。それと伴にオプション市場でボラティリティが上昇していたが、先週からの戻りで、それは低下している。

 アナリストからは、ドイツの財政刺激策や防衛支出がユーロ圏の成長を押し上げるまでの期間について、市場に再考する動きが出たことがボラティリティの落ち着きにつながったとの声も聞かれる。むしろ、注目すべき点は直近の変動にもかかわらず、ECBの利下げ期待は大幅に変化しなかった点だという。ECB理事の中には次回4月の理事会での金利据え置きに言及する理事も出ているが、短期金融市場では75%程度の確率で0.25%ポイントの追加利下げを織り込んでいる状況。

 ポンドドルは買い戻しが優勢となり、1.30ドルをうかがう展開も見せていた。本日の21日線が1.2890ドル付近に来ていたが、その水準でサポートされ、今年に入ってからの上昇トレンドは維持されている。ただ、1.30ドル台に入ると売りオーダーも観測されているようだ。

 英中銀が利下げに慎重姿勢を維持する限り、最新の英インフレ指標はポンドを支えるとの指摘が出ている。前日の2月の英消費者物価指数(CPI)は予想よりも若干低かった。しかし、コアインフレは前年比3.5%で、英中銀の目標である2%を依然として大幅に上回っており、サービスインフレも5.0%と依然として高水準にある。

 この状況では、英中銀はスタンス変更の前にインフレ緩和のさらなる証拠を必要とする可能性が高いという。そのため、年内に実施される利下げはあと2回に留まると見ているようだ。段階的な利下げのアプローチは、ポンドをある程度下支えするはずで、年内は主要通貨のほとんどに対して優位に立つと見ているという。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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