ドル円、一時147円台半ばまで下落 米経済への先行き不透明感が依然として根強い=NY為替概況

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ドル円、一時147円台半ばまで下落 米経済への先行き不透明感が依然として根強い=NY為替概況

 きょうのNY為替市場、ドル円はNY時間に入って戻り売りに押され、一時147円台半ばまで下落する場面が見られた。ドル安がドル円を圧迫していた模様で、本日も米株式市場は軟調な展開を見せ、米国債利回りも低下した。米経済への先行き不透明感が依然として市場を席捲している。

 ベッセント米財務長官は、市場はトランプ大統領の勝利の多くを織り込んでおり、ドルが調整されるのは自然との見方を示していた。市場はトランプ政権の減税策に期待しているが、今週末には債務上限の期限切れがあり、政府機関の閉鎖が再び取り沙汰されている。今回も何らかの着地点は見出すであろうが、混沌とした米議会の対立は、減税策の後退も連想させているのかもしれない。

 ここに来て、米国の例外主義への懐疑的な見方も台頭しつつある中、これまでのようなドル高指向は弱まっているとの指摘も聞かれた。

 ユーロドルは一時1.08ドル台前半まで下落していたものの、NY時間に入って買戻しも出ていた。基本的にユーロドルのリバウンド相場の流れに変化はない。

 米景気後退懸念とドイツの財政楽観論は行き過ぎだとの指摘が出ており、それに伴って直近で上昇したユーロは、短期的には下落する可能性があるとの指摘が出ている。市場は少し先走った評価をしているという。一部が懸念しているような、米景気後退に陥る可能性は低く、むしろ今年の成長はかなり力強いままであろう。さらに、ドイツの財政刺激策が経済に影響を及ぼすのは、早くても来年以降になるとも述べている。

 そのため、第2四半期末までにユーロドルは1.05ドルまで下落すると見込んでいるようだ。

 ポンドドルは上げを一服させ、1.29ドル台前半まで値を落とす場面が見られた。目先のポンドの重要なリスクイベントとしては、来週20日の英中銀の政策委員会(MPC)と26日のリーブズ英財務相の予算案の提出がある。

 特に予算案については、ポンドにとってネガティブなリスクイベントになる可能性がアナリストから指摘されている。英国の財政規則では5年先の支出で予算を均衡させる必要があり、100億ポンドの財政余地は恐らく消滅しているため、リーブス財務相は実質的な支出削減を示す必要がある。

 英国債利回りが再び高水準に戻っているため、リーブス財務相は信頼できる支出削減案を提示しなければ、国債とポンドは売り圧力にさらされるリスクがあると述べている。仮に信頼できる支出削減案を提示したとしても、財政引き締めはより緩和的な金融政策を意味するため、ポンドは依然として弱含む可能性があるとも述べている。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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