米外為市場サマリー:一時148円20銭台に上伸、パウエル議長講演で米金利上昇
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7日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=148円04銭前後と前日に比べて6銭程度のドル高・円安で取引を終えた。ユーロは1ユーロ=160円36銭前後と同76銭程度のユーロ高・円安だった。 朝方に発表された2月の米雇用統計は、非農業部門の雇用者数が前月比15万1000人の増加となった。市場予想を下回る伸びとなったほか、失業率はコンセンサスを上回る4.1%となり、前月から上昇した。米国の景気減速懸念を強める結果となり、ドル円相場は一時1ドル=146円90銭台までドル安・円高に振れたが、その後は下げ渋る展開となった。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長がこの日、シカゴ大学でのイベントで講演し、米国経済は堅調なペースで成長しているとの見解を表明。金融政策に関して利下げを急がない姿勢を示した。これを受けて米長期金利に上昇圧力が掛かり、日米金利差が拡大するとの見方からドル買い・円売りを後押する形となった。ドル円相場は一時148円20銭台まで上昇した。 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.0833ドル前後と前日に比べて0.0048ドル程度のユーロ高・ドル安だった。ロシアとウクライナの停戦期待が高まったことを受けてユーロへの選好姿勢が強まったが、パウエル議長の講演内容が伝わると、ユーロドル相場は伸び悩んだ。 出所:MINKABU PRESS