外為サマリー:149円台後半で推移、注目材料多く模様眺め
外為サマリー:149円台後半で推移、注目材料多く模様眺め
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5日の東京外国為替市場のドル円相場は、午前10時時点で1ドル=149円92銭前後と前日の午後5時時点に比べて60銭弱のドル高・円安となっている。 4日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=149円79銭前後と前日に比べて30銭程度のドル高・円安で取引を終えた。トランプ関税が経済に与える悪影響への懸念から148円10銭まで軟化する場面があったものの、米インフレ圧力が高まるとの思惑から米長期金利が上昇するとドルに買い戻しが入った。 ラトニック米商務長官が4日に「トランプ大統領がカナダとメキシコと関税を巡り妥協案をまとめる見通しで、詳細は5日に発表される予定」と述べ、貿易摩擦の過度な懸念が和らいだこともあり、この日の東京市場のドル円相場は落ち着いた動きとなっている。ただ、きょうは日銀の植田和男総裁と内田真一副総裁の発言機会があるほか、トランプ米大統領の施政方針演説、全国人民代表大会(全人代)の開幕など、注目材料が多いことから模様眺めムードが広がりやすく149円台後半でもみあっている。一方、トランプ米政権とウクライナが、ウクライナの鉱物資源の権益に関する協定に署名する見通しと報じられたことなどからユーロが買われている。 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.0621ドル前後と前日の午後5時時点に比べて0.0130ドル程度のユーロ高・ドル安。対円では1ユーロ=159円23銭前後と同2円55銭程度のユーロ高・円安で推移している。 出所:MINKABU PRESS