米外為市場サマリー:米金利上昇などを手掛かりに一時149円88銭まで上伸

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為替

 4日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=149円79銭前後と前日と比べて30銭程度のドル高・円安で取引を終えた。ユーロは1ユーロ=159円17銭前後と同2円40銭弱のユーロ高・円安だった。

 トランプ米政権は4日、カナダとメキシコからの輸入品に対して25%の関税を発動し、中国に対しては2月に発動した10%の追加関税を20%に引き上げた。対抗措置に伴う貿易戦争や経済への悪影響が懸念されるなか低リスク通貨とされる円の需要が高まり、ドル円相場は一時148円10銭と約5カ月ぶりの水準をつけた。ただ、トランプ関税によって米インフレ圧力が高まるとの思惑から米長期金利が上昇するとドルの買い戻しが流入。ラトニック米商務長官が「トランプ大統領がカナダとメキシコと関税を巡り妥協案をまとめる見通しで、詳細は5日に発表される予定」と述べ、貿易摩擦の過度な懸念が和らいだこともあって149円88銭まで上伸する場面があった。一方、トランプ米政権とウクライナが、ウクライナの鉱物資源の権益に関する協定に署名する見通しと報じられたことなどからユーロが買われた。

 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.0626ドル前後と前日に比べて0.0140ドル程度のユーロ高・ドル安だった。

出所:MINKABU PRESS

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