話題株ピックアップ【夕刊】(2):北陸電工、技研製、東エレク

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■北陸電気工事 <1930>  1,174円   +5 円 (+0.4%)  本日終値
 北陸電気工事<1930>が後場に入ってプラス圏に浮上。同社はきょう午後1時ごろ、25年3月期通期の連結業績予想を修正。営業利益の見通しは従来の32億5000万円から44億円(前期比28.5%増)に引き上げた。材料費や人件費といったコスト上昇分を工事価格に反映できていることが主な要因だとしている。一方、今期に受注した大型案件工事の一部が来期以降に進捗することにより、売上高予想は従来の600億円から579億円(同8.4%増)に引き下げている。また、期末配当を従来計画比4円増額の24円とすることも発表。これにより、中間配当20円をあわせた年間配当は44円(前期は40円)となる。

■技研製作所 <6289>  1,447円   +5 円 (+0.4%)  本日終値
 技研製作所<6289>が朝安スタートもプラスに転じた。27日の取引終了後、25年8月期の連結業績予想について、売上高を300億円から261億円(前期比11.5%減)へ、営業利益を35億円から23億円(同30.8%減)へ、純利益を26億円から18億円(同26.1%減)へ下方修正したが、アク抜け感から買われたようだ。国内の工事や海外の製品販売が上期から下期へ売り上げ計上がずれたことや、国内の製品販売が厳しいなか、顧客ニーズを事業に生かす活動の推進や災害復旧に対する工法普及活動強化により案件形成は着実に進んでいるものの、取り組みの成果が反映されるのは来期以降であることなどが要因としている。

■オープンハウスグループ <3288>  5,490円   +18 円 (+0.3%)  本日終値
 オープンハウスグループ<3288>がしっかり。SMBC日興証券が27日、オープンHの目標株価を6000円から6400円に増額修正した。投資評価は3段階の真ん中となる「2」を継続する。分譲戸建ての粗利率が良好に改善し、収益不動産なども堅調に推移していると指摘。関西など事業エリアの拡大効果が見込め、着実な成長が続くと予想する。同証券はオープンHの26年9月期の営業利益予想をこれまでの1453億円から1491億円に引き上げた。

■フラベッドH <7840>  1,291円   +3 円 (+0.2%)  本日終値
 フランスベッドホールディングス<7840>が続伸。同社は27日取引終了後、365万株(発行済み株式総数の9.50%に相当)の自己株消却を発表。市場への再放出による潜在的な需給悪化リスクが後退したと受け止めた買いが株価を支援したようだ。消却予定日は3月14日としている。

■モリタホールディングス <6455>  2,080円   +1 円 (+0.1%)  本日終値
 モリタホールディングス<6455>が続伸。27日の取引終了後、同日終値の2079円を1株あたりの買い付け価格として、取得総数110万株(自己株式を除く発行済み株式総数の2.51%)を上限に東証の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)において、28日朝に自社株買いを実施すると発表。資本効率の向上につながる取り組みを好感した買いを誘ったようだ。東証の自己株式立会外買付取引情報によると、モリタHDは同日、102万株の買い付けを行った。

■東京エレクトロン <8035>  22,125円   -1,030 円 (-4.5%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>、ディスコ<6146>など半導体製造装置関連株が軒並み安。前日の米国株市場で画像処理半導体大手のエヌビディアが8.5%安と急落、これが東京市場でも嫌気される格好となった。26日に発表されたエヌビディアの24年11月~25年1月期決算は売上高が市場コンセンサスを上回り、主力のデータセンター向けが前年同期比93%増収と倍増に近い伸びを記録した。注目された次世代製品「ブラックウェル」も好調だった。一見、申し分のない内容だったが、売上高総利益率がマーケットの期待に届かなかったことを売り材料に、27日の米株市場で同社株は急落を余儀なくされた。レバレッジETFなどオプション系取引で強気に傾き過ぎていた株式需給面での反動が出た形だが、前日の米株市場ではフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も6%強の暴落をみせており、東京市場では米半導体株の動向と株価連動性が高い半導体主力銘柄に逆風となっている。

■フジHD <4676>  2,399.5円   -107 円 (-4.3%)  本日終値
 フジ・メディア・ホールディングス<4676>は7日続落。27日取引終了後、株主優待制度を変更すると発表。3月末を基準日に保有株式数・継続保有期間に応じて贈呈している優待内容を拡充した。朝方はこれが好感され高く寄り付いたものの、その後は買いが続かずマイナス圏に沈む展開となった。現行では関連会社書籍や株主優待冊子などを贈呈していたが、新たに関連会社施設入場券、特製QUOカード(1000円分)を追加する。9月末を基準日とする株主優待については変更はない。あわせて、独立社外取締役が過半数を占め、取締役会に対して助言・提言を行う「経営諮問委員会」の委員を変更すると発表した。2月27日付で金光修代表取締役社長、清水賢治専務取締役が新任委員に就任し、日枝久取締役相談役は辞任したとした。

■第一三共 <4568>  3,447円   -46 円 (-1.3%)  本日終値
 第一三共<4568>が後場下げ幅を縮小。午後1時ごろ、上限を1700万株(発行済み株数の0.91%)、または500億円とする自社株買いを実施すると発表しており、好材料視された。株主価値の更なる充実を図ることを目的としており、取得期間は3月3日から4月24日までとしている。

■明電舎 <6508>  4,735円   -60 円 (-1.3%)  本日終値
 明電舎<6508>が反落。27日の取引終了後、未定としていた25年3月期の期末配当予想を58円にすると発表したが、これを好感する動きは限定的のようだ。年間配当予想は93円となり、前期実績に対して18円の増配になる。

株探ニュース

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