明日の為替相場見通し=米金利低下一服で目先ドル反発も
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今晩から明日にかけての外国為替市場のドル円相場は、底堅く推移する公算が大きい。予想レンジは1ドル=148円50~150円00銭。 エヌビディア<NVDA>株は時間外取引で一進一退の動きとなったが、決算内容そのものは市場のコンセンサスを上回る内容となった。アジア時間で米株価指数先物には上昇圧力が働いている。投資家のリスク許容度が回復するとみられるなか、米長期金利の低下が一服することへの期待感が強まりつつある。直近で投機筋による円買いポジションが膨らんでいたことも相まって、短期的にはドル高・円安方向への修正を見込む向きは少なくない。一方、財務省の三村淳財務官が日銀の金融政策に関し、市場と自身の認識に齟齬(そご)はないと表明したことは、円高の進行に対して政府サイドが容認する姿勢を示したと受け止められており、ドル円の上値を引き続き圧迫する要因となりそうだ。米国では10~12月期の実質GDP(国内総生産)の改定値や1月の耐久財受注、週間の新規失業保険申請件数などが公表される予定。米連邦準備制度理事会(FRB)のバー副議長やボウマン理事などの発言機会も控えている。金融市場における米国の景気減速懸念が、経済指標や金融政策当局者の現状認識を通じてどのように変化するかも注目点となりそうだ。 出所:MINKABU PRESS